2012年5月25日金曜日

Learn how to learn と Learn how to ask

目覚まし時計が無くても朝起きれるようになった TANAKA Kohji です。
いいことなのか、悪いことなのか・・・

さて。PHP祭りというイベントで知った大切な言葉に@hyoshiokさんの
Learn how to learn
 という言葉があります。
「学び方を学ぼう」ということで、その道の達人から学び方を学ぶことが、上達する近道であるというお話でした。

この言葉にいたく感激したわたしは、あちこちでこのお話をするようにしています。

(どの分野でも当てはまりますが)プログラムを学ぶときには、とくに重要ではないでしょうか。
今日、プログラムを学ぶにはお金をかける必要がありません。
インターネット上に山ほど情報がころがっていて、また書籍が多数ある分野も数多くあります。
試行錯誤は大事ですが、試行錯誤それ自体は目的ではありません。
「どのように学習すると良いのか」というのは何かを学ぶときに、常に意識しておいて、その道の先達がいれば、その方に教えてもらうと良いでしょう。
(教えてもらわずとも、その方が「どのように学習したのか」を意識することは大切です)

さて、ここからは別の話。
毎日複数の勉強会が開催され、あちこちで、無料で、有志の人たちが、勉強会参加者にいろんなことを教えています。
しかし、一方で。そういう方の多くは、そのことを本業にし、そして日々忙しく活躍しているのです。
その方に「今(ruby|python|php|etc)を勉強しようと思ってるから、今度教えてください」と言っても、よっぽどじゃないと時間とってくれないと思います。
逆の立場だったら嫌ですよね。仕事じゃないのに、、、ってなると思います。

じゃあそういった方が、何も教えてくれないかというとそういうわけでもありません。
twitterとかで困っている人がいると、積極的にヒントを教えていたりするのは、良く目にします。
わたしもそうやって助けてもらったことがたくさんあるし、つい昨日もありました。(ありがとうございます)

個人的な意見としては(少なくともわたしがお会いしている方々で)「教えることが嫌い」な方っていませんし、そういうことを積極的にやっている方が多いです。
自分から勉強会を開催したりとか。

ただたまに残念なのは「教わり方が残念な人」という人もいるようで。
それゆえ「学習スピードが遅く」結果的に「上達が遅い」という人がいるようです。

逆にそういうのが上手な方がいるので、その方を参考に、どういうふうにすると良いのかというのを考えてみました。
そういう方は

  1. (前提として)何事も教えてもらうものではなく、自分で学習するものだと考えている
  2. 自分が分からないことを隠さない
  3. 具体的にどのポイントが分からないかを説明している
  4. どのように試行錯誤したかを説明している
  5. 尋ねるときは「答え」ではなく、自分がググるための「キーワード」のみを聞く
という感じでしょうか。

まず当然のこととして、1にあるように、教えてもらわずとも自力で解決するというように考えていない人には、救いの手は差し伸べられないと思います。ここを勘違いする人は論外ですのでまあ置いておくとしまして。

2は大事だと思います。
わたし自身もこれに気づくまでに大きく遠回りをしたものです。
自分が知らないことを「分かってない」と正直に公言するのは非常に勇気のいることです。それによって下に見られるんじゃないかとか(今考えれば)つまらないことを思ってしまうもの。
ですが、何人かそういう人を見てきて分かったのは、そういうふうに考えている人は、半年後1年後に会ってもまったく成長してないという方がほとんどということです。

数年前の自分を振り返って、当たり前のことができていなかった(もしくは当たり前のことを知らなかった)と思ったとしたら、今の自分に対し当たり前のことができていないと思っている方がいるということです。

その道の先達には、どう隠そうとしても、今のあなたは丸裸です。そう。隠そうとしていることまで。
それなのに 2 を実践しない理由はどこにあるでしょうか。
(と過去の自分に教えてあげたくなります)

そして、3と4です。
「動かない」では(助けようとしている人がいても)教えてもらえません。可能な限り具体的に、何をどうしていて動かないのかを(端的に)説明する努力が必要です。
また幸運にも教えてもらったときに「それは試しました」じゃいけません。あなたが事前に説明していない方がよっぽど悪いのです。逆の立場で、それをいわれて良い気がする人がいるでしょうか。
(でもこれついつい言っちゃいますけど。どう返したら良いんでしょうね)

そして最後がもっとも大事な 5 のポイント。
なかには親切に答えを教えてくれる方もいますが、あくまでそれが特殊事例。
反応してくれただけでも(本来なら)充分すぎることですよね。ひとりで誰にも聞けない状況で学習しているのであれば。
その方に、それ以上の何かを求めるのであれば、それは自分が調べて学習するためのキーワード(ヒント)でなくてはなりません。
学習をする時間を大幅に短縮するのは、答えそのものを教えてもらったときではなく、キーワードを知ったときなのです。
キーワードは問題解決の糸口とも言い換えられます。それを見つけるのに時間がかかるのです。
そしてヒントであれば、多くの方が発信しているものです。あとはそれに気づくかどうかですね。

というわけでこれから本格的に何かを学習する(あなた | わたし)へのお話でした。





と延々書いてきて気づいたことが。
これ、いつも以上に、自分のためになりました。
それどころか自戒になりました。
教えてくれる周囲の凄い方々へ、感謝を伝えることを忘れていたかもしれません。
直接言うべきことでこの場でいうべきことではありませんが、いつも助けていただいている皆様、心の底から感謝しています。はい。本当に。
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