2011年8月31日水曜日

コンテンツが細分化した社会

今日から新しい事業年度を迎えます。
TANAKA Kohji です。

1年を振り返ると、ビジネスパートナーとの連携を強化できた年でした。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

さてさて。
(前々回)情報がパケット化していき、(前回)情報の流通量が増える、と述べました。
情報は、小さい方が流通しやすく、シェアされやすいという特徴があります。
では、今後、どのような情報が増えていくのでしょうか。

メタデータという言葉があります。
メタとは「高次の」という意味ですが、メタデータというと一般的に「データの中で、そのデータを分類する場合などに利用される、付加的な情報」を指します。
書籍には書誌情報というものがあり、そこには、発行者や発行年月日、著者名、書籍名などが羅列されています。
いわゆる、データの羅列ですね。

メタデータは、図書館で書籍を整理する時など、人間にとっても扱いやすいものですが、一方で、コンピューターにとっても扱いやすい形式となります。
たとえば、今日では図書館内に管轄する自治体内の図書館すべての書籍の検索ができ、それぞれ貸し出し可能な状態かどうかが分かります。
これはメタデータをデータベース化しているために実現できている訳です。

他にも食べログ等の飲食店情報サイトでは、飲食店情報のメタデータを保有していますし、iTunesは音楽情報のメタデータを保有しています。

インターネットの検索エンジンも同様です。
この場合、世の中のすべてのWebページを、検索エンジン事業者が巡回し、分類、メタデータ化をしている訳です。
それによって私たちは、日々、探している情報を、素早く見つけることができるのです。

かようにメタデータというのは、インターネットの世界で縁の下の力持ちとして活躍している訳ですが、インターネット上の情報がパケット化していくと、情報を加工すること無く、メタデータ化しやすくなっていくでしょう。
(メタデータ化すると、前回の勉強会でも話をしたWebサービス化、API化がしやすくなります)

となると、twitterのつぶやき(ひとつひとつ)のようなマイクロコンテンツよりも、もう少し価値のある情報がパケット化していくのではないかと考えます。

単体で価値を持つものの割合が増えていくのではないかと思っています。

そんな視点で開発中のサービスが、tipshare.infoというサービスです。
これはTipsという「小さな、何かの役に立つ」情報を記録して、みんなで活用しようという趣旨のサイトです。
プロトタイプということで試作品ではありますが、実際に稼働中のサービスです。

詳しくは、また明日。
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2011年8月29日月曜日

Easy to Share

9月1日から始まるオクトーバーフェスト豊洲が楽しみすぎますね。
というわけでTANAKA Kohji です。

さて、昨日の情報のパケット化の続きです。
中長期な流れとして、インターネット上のコンテンツが、小型化してきたという話をしました。

小型化した主な理由として「書きやすく」「どこでも書け」「読むのに時間がかからない」ということをあげました。

「書きやすい」というのは。
ブログのような記事を書こうとすると、ある程度まとまった時間が必要になります。書く内容の正しさを検証するための調査や、関連する外部ソースへのリンク等々、ひとつの記事を書くために、それなりの準備が必要となる訳です。
しかし、ミニブログ等「小さなコンテンツ」であれば、それは極小化されるか、ゼロになります。

「どこでも書け」というのは。
スマートフォンの普及により、屋外でのpostというのが普通になりました。twitterは言うに及ばず、写真投稿のような「撮ってその場でpost」という利用は「ミニブログ+スマートフォン」の最も得意とする利用シーンです。

「読むのに時間がかからない」というのは。
これは実は「書きやすい」と「どこでも書け」の裏返しでもあります。
インターネットがビジネスや生活の一部となった今日では、必要な情報を効率的に収集することが求められます。
「読むだけで時間がかかる」コンテンツは、どうしても読者を限定してしまうのです。
「外出先でも手軽にチェックできる」程度のコンテンツの方が、現在の利用シーンにマッチしていると言えるでしょう。


そして、時代は「PV=閲覧数」から「賛同=シェアの数」へと移ってきました。
twitterのReTweet、facebookのLike(いいね)、tumblrのReblog等々
シェアにより、PVが増え、さらにシェアされる、という循環が生まれるのですが、この循環の仕組みこそが、実は「情報のパケット化」と相性が良いのです。

あたかも、通信が「パケット方式」を採用したことで、通信量が増えていったように、情報がパケット化していくことで、情報量が増えてきたのです。

つまり、情報のパケット化とは、情報量を増やすことと同義といえます。
では、この先、インターネット上のコンテンツは何が求められているのか。

続きは明日。
コンテンツが細分化した社会
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2011年8月28日日曜日

情報のパケット化

世間が夏休みだと、かえって仕事がはかどりますね(?)
今年は例年以上に集中できた、TANAKA Kohji です。

パケット通信という言葉があります。
携帯電話の通信料を「パケット代」と言ったりしますので、一般的にも認知度の高い言葉です。
これは、データを小分けに送信することで、通信中に障害があっても、通信できなかった小分けにされた通信分だけを再送信するなどすることで、通信を効率化するなどのメリットがある通信方式です。

大きなデータを一度に送るのではなく、小さく分割することで、かえって流通しやすくなるという訳ですね。


話は変わって。
インターネット上のコンテンツは、爆発的に増加しています。
以前はテキスト(文章)が主体だったデータも、今では画像/音声/動画と多様化してきました。
そして、一方で、コンテンツが「小型化」してきています。

twitterは、ミニブログ/マイクロブログといわれます。
web上に何かを記録する媒体がブログ(weblog)で、記録する対象が小さいので、そのように表現されます。
FacebookLinkedInTumblrなども、このカテゴリーに入るでしょう。

なぜこれらミニブログが流行っているのでしょうか。
思い当たるポイントは

  1. 書きやすい
  2. 携帯端末でも書ける
  3. 閲覧者が短時間で読める
という点ではないでしょうか。

限られた時間のなかで、何かをpostするとき、また、他人のpostを読むとき、いきおい、情報がコンパクトになっている方が、利用されやすいのではないかと思います。

そして、それらが合わさったとき、コンテンツが「共有(シェア)」されやすくなるというわけです。

詳しくはまた明日。
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2011年8月19日金曜日

営業が「やってもやらなくても同じ」という場合

TANAKA Kohji です。
先日の勉強会の内容ともかぶるので。
(外出直前にエントリー書きます)

下記は、お馴染みV字回復の経営に出てくる一節。
不振企業の症状38: 営業の「やってもやらなくても同じ」は、(1)「戦略が」個人レベルまで降りていない(2)毎日の「活動管理」のシステムが甘い、の2つによる
先日の勉強会では、「マネージャーがマネージメントをしていない」という話が出ました。
戦略を考えられないマネージャーが多いと。

そんなマネージャーがいる会社で、過去の例では、週報を使って改善したと。
週報はフリーフォーマットで、 書いてもらう内容は3つ。


  1. 今週の仕事
  2. 課題や意見、その解決策案
  3. 次週の仕事
あとは、社長以下マネージャーがすべてに対しフィードバックを行うというスタイル。

さて、それを知ってから冒頭の一節を読み返すと。
やはりどの企業も症例は同じなのでしょう。

手法はシンプルに。柔軟に。
お金をかけずに改善できるのです。

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2011年8月18日木曜日

webサービスの使用例

TANAKA Kohji です。
Bloggerのエディタに不具合が発生していて更新が遅れました。
結局、Google先生に聞いたところ Blogger in Draft というバージョンにすると良いということで試しています。
インターフェイスが、より他サービスに統一された感じです。新しいGoogleカレンダーやGoogle+に近い画面デザイン。

さてさて。
先日の勉強会で披露した「東京電力の電力使用状況」をグラフ化するアプリケーションですが、せっかくなのでGoogle AppEngineを使用し、webで閲覧できるようにしました。


アクセスすると、その日の天気とともに、最大電力供給量とその日の使用実績がグラフ化されます。

ちなみに今日は、14時に93%を超えると予想され、実際に使用量も100%に近づきました。
ピークタイムには節電を心がけましょうね。

なお、このページでは、以下のAPIを使用しています。


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2011年8月17日水曜日

第13回「テーマは『○○』勉強会」

TANAKA Kohji です。
第13回を迎えた「テーマは『○○』勉強会」を実施しました。

8月ということもあり、皆さん忙しい中での開催でしたが、コアメンバーを中心とした6人が揃いました。

うち1名はSkype参加。
宮古島から旬の話題を届けてもらいました。

そして今回からUstreamで中継するという試みを。
「進化を続ける」勉強会なのです(笑)


私がお話ししたのは、いつもと毛色を変えて「webサービス」のお話。
煙にまくオープニングから始まり(笑)
インターネットを下支えする技術のお話として、いつもよりも少しだけ専門的な内容を、なるべく噛み砕いて。

デモとしてGoogleが提供するGo節電APIを利用したのですが、ちょっと修正してこのブログにも貼付けてみたいと思います。

というわけで、また第14回でお会いしましょう。

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2011年8月16日火曜日

Google SpreadSheet は MS Excel を超えるのか

TANAKA Kohji です。
Google SpreadSheet に、新たに関数のヘルプと入力補助が付加されました。

Google スプレッドシート:関数の検索と利用がより便利にGoogle スプレッドシートにおいて、関数の検索と利用がより簡単に、そしてより早く行えるようにアップデートされました。
- スプレッドシート内のヘルプ・スニペット:マニュアルで公式を作成する代わりに、スプレッドシートが関数を提案し、その関数に関する説明が表示されるようになります。関数のネストもサポートされるため、より複雑な式も作成可能となります。

わたしは先日、請求書のひな形をGoogle SpreadSheetへ移行しようと思い、作成していたときに気づきました。

関数の入力については多少の不便を感じていたのですが、これで「まし」になりました。

さて。このSpreadSheet。Microsoft至上最も使い勝手の良いソフトのひとつ「Excel」に追いつけるのか、また超えられるのか、というのが目下の注目すべきところです。

Excelの抜きん出て秀でているのは

  • UI全般(操作性)
  • 豊富な関数
  • マクロおよびVBA
だと思います。

そしてそのいずれも、現時点ではGoogle SpreadSheetはかないません。
人によってはVBAについては、Google SpreadSheetのほうに軍配を上げる方もいるでしょう(わたしもそのひとりですが)

それでも、全体としてみて、総合点ではExcelに肩を並べているとはいい難いところです。

そしてもっとも水をあけられていた「関数周り」についての改善が、行われました。
これにより、表計算ソフトとしては、必要最低限な機能およびそのサポートが揃ってきたと言えると思います。

そうなると、他人との共有、複数人同時編集、履歴管理等、Excelがかなわない優位性を持っているので、徐々にシェアを伸ばしていくのかもしれません。

いまだに「エクセルで作成し送る」というのが一般的な今日ではありますが、1〜2年でその地位が揺らいでいくかもしれませんね。

Google spreadsheets function list(関数一覧)
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2011年8月15日月曜日

「子供の見ている前で赤信号を横断して良いか?」

TANAKA Kohji です。
以前ロジカルシンキングの本を読んでいたときに、そのなかで出てきた質問です。

「子供の見ている前で赤信号を横断して良いか?」
でした。

もうちょっと分かりやすくするために、より制限をつけましょう。
「あなたが急いでいるとき、車の通りが少ない小さな交差点で、子供の見ている前でも、赤信号を横断して渡っても良いかどうか」

急いでいるというのはとっても個人的な理由としましょう。
「友達との待ち合わせに遅れそうだから」くらいの。


このような質問はしばしば見かけるもので、回答はパターン化されています。

  1. (子供が見ている前であろうが無かろうが)赤信号を渡ってはいけないのがルールで、ルールは守らなくてはならない
  2. 子供が見ているときに赤信号を渡るのは、子供の教育上良くないので、渡ってはならない
  3. 赤信号を渡っても良い(それによって交通事故が起きても自業自得)
  4. 信号を守る必要性を感じない

さて、どの回答が一番あなたの普段の行動に近いだろうか。
そして、あなたは、どう行動するべきだろうか。

ぜひ意見を聞かせてください。
とくに「今まさに子供を教育している方」こそ。

わたし?私の意見はまた後日。

P.S.
facebookのquestionsで質問してみました
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2011年8月14日日曜日

お盆にお墓参り

TANAKA Kohji です。
我が家はあまりお盆にお墓参りに行くことがありません。
(お彼岸に行くことが多いです)

妻が「田舎から『お墓参りに行ったか』聞かれる」とのことで、時間が多少空いたので、家族で行ってきました。

例年ほど、都内の道路は空いていませんでした。
そして、外苑前にある寺について、何となく理解しました。
お盆だからといって、いつもと変わらないのです。

お彼岸は、何かしらの催し物が開かれています。
お抹茶と和菓子をいただくこともできます。
しかし、今日は何もありませんでした。

それもそのはず、都心にあるこのお寺には、お盆と言ってもお墓参りに来ている人が多くないのです。

「お盆は田舎へ帰るもの」
まだまだ首都圏に住む人にとって、お盆は休暇でしかないのかもしれませんね。
(家の近所では、迎え火をところどころで見かけましたが)

というわけで例年とは違い、お墓参りをしたお盆になりました。
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2011年8月13日土曜日

「肥大化した機能別組織」

TANAKA Kohji です。
「肥大化した機能別組織」というフレーズがあります。
組織は、放っておくと、メンバーの役割を分割していき、「部分」を任されるメンバーだけが増えていくものです。
「効率」を求めると、各々の作業は、境界線を引き、責任の所在を明確にすることが必要と思われているからです。

しかし。
それが行き過ぎ、「部分最適」が進行し、全体最適が崩れるというのが、組織が組織として機能しなくなる、一般的な症状なのです。

たとえば、「ダイニングテーブルと椅子」のセットを作ることを考えます。
まず、組織内をふたつに分割しました。
ダイニングテーブルを作るグループと、椅子を作るグループです。
両者はその製造方法が違うため、得意分野に応じて、グループ分けがなされることでしょう。

ただし、デザインのように、両者を横断する業務もあり、そのようなメンバーも存在します。

次に、ダイニングテーブルを作るグループにフォーカスします。
時が過ぎていくにつれ、天板を作るグループと脚を作るグループで分割をしようという意見が出てきました。
天板と脚ではそれぞれ製造方法の詳細が異なるため、得意分野に応じて、グループ分けをしたのです。

椅子のグループも分かれて、背もたれ、座面、脚と、それぞれグループが細分化されていきました。

それぞれのグループは、それぞれを作ることに優秀な技能を発揮しました。

では、全体として、「ダイニングテーブルと椅子のセット」は良いものとなったでしょうか?

結果は逆でした。
それぞれ、部品ごと(グループごと)には、一級品であったにもかかわらず、全体では「バランスのとれていない」ものができあがったり、「顧客の声が製品の改良に反映されなかったり」したのです。

何故か。
部分最適の総和が全体最適とはならないから」です。

組織のひずみは、いつも、組織と組織の間で起こるのです。
組織を分割すればするほど、その問題が起こる可能性は高まります。

その組織が「ダイニングテーブルと椅子のセット」しか販売していなければ、なかなかそうはなりません。

しかし実際には「高級ダイニングテーブル」や「業務用の机」や「家庭用の椅子」等、ラインナップは多様にあります。
そんなとき、組織を機能で分割すればするほど、部分最適化が過剰に進んでしまい、却って全体最適とはならないのです。

机の脚だけにフォーカスしている組織が、「机のクレーム」を受けた場合はどうなるでしょうか。
おそらく、仕事のできるメンバーほど、「原因を他の場所(天板等)にもとめ」自らの責任の所在を回避する行動に出るでしょう。

組織を分割すると、責任の所在が明確になるかと錯覚します。
しかし、実際はその逆のことが多いのです。

問題は、いつも組織と組織の間で起こるのです。
あなたの携わっているプロジェクトでは、組織を過剰に分割していませんか?
その場合、その間で起こった問題を解決するべきは誰でしょう。
自社や自社製品に対するクレームが多いと感じたら、機能別組織が肥大化している可能性があります。

ではどのように組織を見直すべきなのか。
その話は、また次の機会で。


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2011年8月12日金曜日

CDB受付け開始

TANAKA Kohji です。
昨日お知らせしたCDBが本日お昼頃に正式オープンとなり、キャラクター投稿の受付けを開始したようです。


オリキャラを作って遊ぶ「CDB」本日スタートです♫ 第一弾は、avexタレントデビューをかけたオーディションにチャレンジ!絵師さん・声優志望のかた・設定妄想好きさんカモンジョイナス♫ http://t.co/pCQBptz #CDBjpless than a minute ago via web Favorite Retweet Reply

というわけでわたしも、何か投稿してみようと思います。
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2011年8月11日木曜日

第一弾はavex所属の「タレント」。『CDB』プレオープン


TANAKA Kohji です。
昨日、 http://cd-b.jp/ というサイトがプレオープンしました。
このサイトは、「キャラクター」という単位に注目し、ユーザー投稿型の「キャラクター育成」サイトです。


募集するキャラクターの第一弾は「avex所属タレント」です。
所属タレントではありますが、募集するのは「キャラクター」
つまり、絵と声で作られた、いわゆる二次元の、創作物なんです。
(ユーザーの投稿受付は12日の予定です)

このサービスを開始するのは「面白法人カヤック」
鎌倉にある、web上のサービスをいくつも生み出している企業です。
なかには、日本のみならず、世界中にユーザーを要するサービスも提供している、この業界では知らない人はいない有名企業。

もともと「こえ部」という人気サイトがあり、そこの姉妹サイトとして、この『CDB』は立ち上がりました。
CDB発の人気キャラクターが、全国に知れわたる日もくるかもしれませんね。

世の中は「ゆるキャラ」ブーム。
もしかしたらavex所属のゆるキャラタレントが誕生するかもしれません。
なお、今回の優勝作品は、世界体操2011の公式アプリナビゲーターとなるとのこと。
デビューも決まっているそうです。

何かキャラクターを作ってみてはいかがでしょうか。
CDB - みんなで作るキャラクタープラットフォーム
http://cd-b.jp/
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2011年8月10日水曜日

Call Phone というGoogleの新しい電話のカタチ

TANAKA Kohji です。
Googleがパソコンから電話がかけられるサービスを、日本でも開始。
Gmail:「Call phone」機能の対応言語が 38 ヶ国語にGmail における「Call phone」機能が 38 の言語にてご利用頂けるようになりました。この機能はこれまでアメリカのユーザーのみ利用可能でした。
現在は 4 種類の通貨(ユーロ、英ポンド、カナダドル、アメリカドル)より通話クレジットを購入できます。通話料金を抑えるため、通話レートも150以上の国・場所に関し、値下げされました。例えばイギリスやフランス、ドイツの携帯電話への通話が毎分 0.10 ドル(0.08 ユーロ)(固定電話向けは 0.02 ドル / 分)、メキシコの携帯電話へが 0.15 ドル / 分、中国とインドのどの電話番号にかけても 0.02 ドル / 分となっています。レートの一覧はこちらにてご覧いただけます。
 ちなみに日本国内の料金は


  • 日本 - 携帯電話 $0.11/分
  • 日本 - 固定電話 $0.02/分

激安です。
円高の今、1ドル77円で、1分8.47円で携帯電話に掛けられます!
使い方は簡単です。
まずGmailを開きます。
(Google Apps対応ももうすぐです)

左列の連絡先に「電話をかける」とありますので、それをクリックすると右下に、ダイヤルが表示されます。
(初回はソフトのインストールが必要です)

あとは電話をかけるだけ。

試しに職場のPCから、自分のケータイへ掛けてみましたが、普通に使えました。

これは便利です。
積極的に活用していくことになりそうです。
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2011年8月9日火曜日

8月9日

TANAKA Kohji です。
8月6日について書いたので、8月9日についても書かずにはおられませんね。

今日は66年前、長崎に原爆を投下された日です。
8月6日の時と同じくテニアン島から飛び立った飛行機には、「ファットマン」と呼ばれる核兵器が搭載され、午前11時02分に投下しました。

以前行ったテニアン島の話をしたいと思います。
テニアン島は、サイパン島の近くの離島で、島の大きさは、伊豆大島くらいです。
島を縦断するように大きな幹線道路が走り、島民は主に南部に暮らしています。
海がとても綺麗で、普通の海水浴場でも、シュノーケリングをすれば魚をたくさん見ることができます。
その透明度の高さはテニアンブルーと呼ばれ、5メートル以上下も見渡せるのです。私は経験ありませんが、有名なダイビングスポットでもあります。

現在は使われていませんが、第二次世界大戦中に使われた軍事用の滑走路の跡地が北部にあります。
原爆を搭載した場所は、観光客用にひらかれ、その地点も見ることができるのです。

広島に投下された「リトルボーイ」と呼ばれる核兵器も「ファットマン」も、ほとんど同一の場所で搭載されたことが分かります。
それぞれはさほど大きくはなく、それだけに、それぞれが14〜15万人もの死者を生んだとはとても考えられないほどです。


テニアン島には観光資源がありません。
米軍が、島内の植物を、タガンタガンという「繁殖しやすく、なんの役にも立たない」と言われるほどの植物に変えてしまったからです。

ただ、そこには、「何もない大自然」という観光資源があるのです。
島内は、全体が大自然に包まれています。
周囲は綺麗な海。
そして、南部の岬には「スーサイドクリフ」という日本人にとっては悲しみの崖もあります。
戦争を知らない私のような世代でも、戦争の一端を伺いしることのできる島でもあるのです。

「圧倒的にきれいな海」を堪能しに、テニアン島へ行ってみてはいかがでしょう。
そこは日本人が、様々な思いを感じ取れる場所でもあるのです。
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2011年8月8日月曜日

日本にはびこる「無難」という病

TANAKA Kohji です。
日本には「出る杭は打たれる」という諺があります。
社会に出てもこの傾向は変わらず、とくに大企業のように、得点よりも失点が出世に響く世界では、いかに無難にやりすごすかが、生き延びる知恵でもあったりします。

この傾向は、より大勢を相手にしたり、より自分の立場が低い場合に顕著です。

もっともよく現れる「服装」の例でお話しします。
「銀行員」や「アナウンサー」など、多くの人にみられる方々は、より保守的な服装となりがちです。
最近でこそ変わってきたきらいはありますが、夏場の今でも「スーツ」に「ネクタイ」といういでたちはよく目にします。

立場が低いということでいうと「就職活動生」がその最たる例でしょう。
もともと20年以上前から「リクルートスーツ」という無難を絵に書いたような格好が良しとされてきました。
それは面接官が「スーパークールビズ」の場合であっても、変わりません。
「服装がきっかけで落ちたくない」という意識が働き、もっとも多数派な服装に落ち着くのは、想像に難くありません。

もし今大学時代に戻って、就職活動をするとしたら、どんな格好をするでしょうか。
よっぽどの人でなければ、無難な、格好を選択するでしょう。


クールビズに関する日経ビジネスオンラインのアンケートがあります。
このなかで、職場で「ポロシャツ」の着用を認められていると回答した人が約40%います。
そして、80%近くの方は「ポロシャツの着用が認められるべき」と回答しているのです。

単純に40%くらいの方が、「我慢をして」ポロシャツ以外のシャツを着ているということが言えそうです。

もともとクールビズとは「冷房の効いた社内でスーツ等を着用する人がいる一方で、冷え性対策に毛布をかけるような」矛盾を解消すること(=冷房の節約等)を目的として導入されました。(via Wikipedia


それでもこんな記事もあるように、日本人はとても周囲への配慮を重要視します。
仕事で何を着るかは相手があって決まる。同僚だけでなく、取引先の男性、女性、目上の人も含まれる。仕事着は「外の人」に気をつかって選ぶもの。その試行錯誤こそがファッションの本質なのかもしれない。
確かにその要素もありますが、だからといって「何を着るか」が過度に制限されるのはどうでしょうか。

一般的に、いわゆる工場で、スーツではなく「作業着」を着ている職場も多くあります。
社長が作業着という会社も多いのです。
お客さんと会うときも、社内であれば作業着のままという社長もたくさん見てきました。

何が「相手に不快ではないか」を突き詰めると、「制服」しか残らないような気がします。
スーツが男の制服という一面があるように。


「無難」という病が、日本を席捲するのは致し方ないことなのかもしれません。
得点よりも失点のほうが目立ちやすく、また、相手に不満点がある場合、文句は「文句の言いやすいところ」へ集中します。
堀江貴文氏がプロ野球問題で騒がれた頃「ネクタイをしろ」という理由でTV番組内で叩かれたこともありましたね。

もっとも無難を突き詰めれば、クールビズにも制服が必要です。
全員が同じデザインのポロシャツであれば、不快に思われることはないでしょう。
そんな社会が望ましいのでしょうか。

いつか「ポロシャツの着用が認められるべき」と回答した80%近くの方が、全員ポロシャツを着られる世の中になることを切に望みます。
無難という病が完治する日が来ることを。
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2011年8月7日日曜日

バージョン管理ソフトを導入しよう

@mon_sat です。
私の業界では広く使われているソフトに、バージョン管理ソフトというものがあります。
Subversion , git 等、いろいろなソフトが存在しますが、使っていないというかたも多いのも事実です。

バージョン管理について初めての方を対象に、バージョン管理ソフトのひとつgitを例にお話ししたいと思います。
(なお、今回は導入については行いません。検索エンジンでgit installを調べましょう)
(初めての場合は、TortoiseGit等のGUIアプリの方がお勧めかもしれませんが、今回は一般的にバージョン管理ソフトがどういうものかを説明するにとどめることにします)

バージョン管理ソフトとは
まず、バージョン管理ソフトとは何でしょうか。
できることといえば、概ね次のようなものがあります。

  • ファイルを途中経過ごとに保存できる
  • 単一のファイルのみならず、フォルダ内の複数のファイルをそれぞれ途中経過ごとに保存できる
  • いつでも、どの途中経過の時点にでも、ファイルを巻き戻すことができる
  • 保存の履歴は、複数の歴史を持つことができ、歴史を分岐させて別のバージョンのファイルを作成することもできる
ちょっとイメージがつきにくいかもしれません。
具体的にお話しします。
  • パワーポイント等で「企画書」をつくるとします
    1. 文書の先頭に「企画書」と書き、ファイルを保存します。そして途中経過として記録します
    2. 次に「企画書」を大きな文字にし、ファイルを保存します。そして途中経過として記録します
    3. その後、他の情報(企画の内容)を作成し、完成しました。ファイルを保存し、「途中経過として」記録します
    4. 3で行った変更をすべて削除し、別のデザインで作り直し、修正しました。ファイルを保存し、やはり「途中経過として」記録します
ファイルはすべて上書き保存されているため、通常では、1や2や3の状態に戻すことはできません。
必要に応じてファイルのコピーを取っておいたりするでしょうが、いざというときコピーを取り忘れてしまっていたということはよくあることです。
バージョン管理を使っていると、上記の1や2や3の状態に、いつでも、差し戻せます。
gitの場合、checkoutという機能を使って実現します。

さて、この状態から3に戻したくなるということはよくあるでしょう。
作業を進めてみて「ああ、これだったらさっき保存したやつのほうが良かったな」という場合です。
この状態でcheckoutという機能を使って3の状態にすると、あら不思議、フォルダ内にあったファイルは、3の状態に戻るのです。
もちろん、そのとき、4の状態にふたたび戻すことも可能です。

途中経過を記録することをcommit(コミット)と言いますが、commitした地点には、いつでも戻ることが可能です。

企画書を作っていて、試行錯誤しながら、ファイルをいじりまくる時もあるかもしれません。
そんなとき、途中経過ごとにコミットをしておくことで、「失敗を恐れずに」作業を進めていくことができるのです。


そして、ひとつのファイルを複数のバージョンで管理することも可能です。
これを「ブランチ(分岐)を切る」と言います。
ふたたびパワーポイントで企画書を作っていることを例にとりましょう。
完成した汎用の企画書を、A社用にカスタマイズしたいと思います。
  • 企画書をカスタマイズする
    1. 「A」という名前のブランチを作成する
    2. 先頭のページに「A社」と宛名を書く。途中経過をコミットする
    3. 企画の内容を微修正する。途中経過としてコミットする
完成しました。
もとのブランチを仮に「master」ブランチと呼びます。大元のブランチです。いわゆる本流ですね。

いま、ブランチはふたつ。ひとつはmasterブランチで、もうひとつはAと名付けたブランチです。
現在は、Aブランチで作業をしています。A社向けのプレゼン資料ができあがったところです。

この状態から、masterブランチをcheckout機能で呼び出すことができます。
そうすると、フォルダの中にあるファイルは、masterブランチのファイル、つまり、先に作っておいた汎用の企画書の状態となるのです。

同時並行的に「B社」への企画書を作成することも可能です。
Bという名前のブランチを「切り(作成し)」そしてB社向けに、宛名だけを変えてコミットをしたとします。

今、完成品は3つになりました。
ひとつは、汎用バージョン(masterブランチのファイル)、他にA社向けのバージョン、B社向けのバージョンとあります。
「ブランチを切り替える(checkout)」するだけで、いつでも他の状態にすることができます。


さて、今回はバージョン管理ソフトの、あるひとつの側面について説明しました。
これを読んで「便利そうだな」と思った方は、すぐにでも導入すると良いでしょう。
その先にはここに書いてない、もっと素晴らしい機能が控えています。

とくにHTMLやCSSやJavaScriptのファイルのように「テキスト形式」で書かれている文書には、多大な威力を発揮します。

いずれも「失敗を恐れずに、無駄なことをしない」ために作られています。
過去に作ったファイルを間違って消してしまったり、パソコンがフリーズしたり、他人のPCを借りて作業をする時などに、威力を発揮します。
備えあれば憂い無し、なのです。

いずれまた。
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2011年8月6日土曜日

8月6日

TANAKA Kohji です。
8月6日。66年前の今日、広島に原爆が落とされました。
サイパンの近くにあるテニアン島を飛び立ったエノラ・ゲイと呼ばれる戦闘機に乗ったそれは、現在の原爆ドームの近くの上空で爆発したそうです。

Googleは先日、原爆ドームの中を、Googleマップで閲覧できるようにしました

そして。8/6としては53年ぶりに、広島でプロ野球の公式戦が開催されます。
旧広島市民球場は、条例により、8/6の使用が制限されていました。
それもあっての53年ぶりの開催。

開催には賛否両論があったと思うが、プロ野球を通じて、全国民が8/6や8/9について考える機会が与えられることは良いことだと思います。

もう高齢になった広島の方々の中には、プロ野球球団を持てたこと、それを応援することで、大変勇気づけられたという方もいるそうです。
まさに復興のシンボルだと。

解散の危機に瀕することがあっても、伝説の樽募金等で乗り切り、今も黒字経営を維持しています。
(最近は少なくなりましたが、プロ野球球団が売却されるのはプロ野球史上珍しいことではありません)

原爆投下の時刻には間に合いませんでしたが、今年も黙祷をしたいと思います。
色々な方々の思いを頭に浮かべながら。
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2011年8月5日金曜日

英語のwebアプリを使用する

TANAKA Kohji です。
web上のサービスが、ビジネスの場面で役に立つ機会が増えてきました。
わたしも多くのサービスを利用しています。

そして、そのなかのいくつかは、日本語対応されておらず、英語のユーザーインターフェイス(UI)で利用しています。

もしかしたら英語のwebアプリを使用するのが苦手な方もいるでしょう。
特にインターネット自体をあまり日常的に使用していない場合、その傾向は顕著です。

しかし、幾つかの理由で、わたしは日本語化されていないサービスも利用していくべきだと思っています。

  • 英語圏発のサービスが多い
  • 使われている単語はさほど難しくない
  • あとから日本語化されるサービスも多い
まず、ひとつめ。
日本人として、また開発者として、残念なことに、世の中に日本発のサービスはあまりおおくありません。
ほとんどが英語圏の人が開発したサービスです。

最近日本語化されたDropboxを例に取りましょう。
サービスが開始されたのは、2008年9月です。今から約3年前。
当然英語のUIでしたが、当時から日本でも爆発的に普及しました。

シリコンバレーと呼ばれる米国西海岸のベンチャー企業が開発していますが、Dropboxに限らず、シリコンバレー発のサービスは雨後の筍のごとく存在します。

それだけ使い勝手の良いサービスが生まれる可能性は高いのです。
もちろん、当初は、英語のUIを使用することになりますが。使わないのはもったいないと思いませんか?生産性がまったく違うのですから。


ふたつめ。
今日、サービスは細分化されています。
twitterが良い例ですが、あまり複雑な機能を備えておらず、できることが限られています。
機能が絞りこまれているといったほうが良いでしょう。

つまり、非英語圏の人にとっても、使うのが簡単なのです。
そのうえで、webアプリで使用される単語のほとんどは、他とあまり変わりません。
Sign in , agree , follow , tag , etc...

現在鋭意英語を勉強中のわたしでさえ、さほど難しくはありません。
慣れればなおさらですね。


3つめ。
Dropboxが日本語化されたのが、2011年4月。
いよいよ今年から正式に日本語対応されました。
今までのように、英語がわからないから、ブログ等の解説を読むという必要がなくなりました。

これは、Dropboxが「投資を受け」「国際化に時間とお金を使える」ようになったということです。

このようにユーザー数が増えると、あとから日本語化される例は山ほどあります。
そのときに使い始めるというのでは、競合他社に遅れをとります。
もちろん、使いやすくなってから使うということでも構いませんが、人気のサービスはいずれ日本語化されるのです。
早くに使っておくに越したことはないですね。


UIが英語でも、サービス内で日本語が使えるということが一般的になりました。
これは、英語(アルファベット)が基本のインターネットの世界で、国際化が浸透してきた証左です。

もはや、UIが英語かどうかで、サービスの利用有無を判断する時代ではないのです。
良いサービスだと知ったら、躊躇することなく使用するようにしたいものです。
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2011年8月4日木曜日

検索エンジンはますます使いやすく。「電気 東京」で検索すると電力使用量が分かる

TANAKA Kohji です。
検索エンジンがますます使いやすくなっています。
Googleの最新機能を紹介したこちらの記事

Google では、電力各社から提供されている情報を元に、検索ボックスから簡単に電力使用量を見ることができる機能を追加しました。[ 電気 東京 ] のように、都道府県名と 「電気」、「でんき予報」、「節電」といったキーワードで検索すると、その都道府県における最新の電力使用量を見ることができます。
現時点で、この機能は東京電力と関西電力管内の地域について表示されます。今後、他の電力会社についても順次対応していきます。
実際に検索した時の画面がこちら。
検索結果の最上位に、10分前に更新された電力使用量が記載されています。

このような機能は、Yahoo! JAPAN では、「ダイレクトディスプレイ」と呼ばれていたと記憶しています。

他にも、地名+天気、や、プロ野球の球団名等々、各検索エンジンによって、いろいろ工夫がされています。

webサイトに行かずに調べられることは、検索エンジンの検索結果で完結する。
これだけでも大きな時間短縮です。

他にもいろいろあるので、一度見ておくと良いですね。


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2011年8月3日水曜日

パソコンを買い換えても複雑な環境設定が不要な訳

TANAKA Kohji です。
人生初のmacであったmacbookが、あまりに私の腰に響くので、かねてから噂のあった新MacBook Air を速攻で入手しました。

入手したのは7月23日土曜日の午前中。
会社に持ち帰り、さっそく環境設定を行います。

ちなみにmacは使うだけなら、何も設定は必要ありません。
が、他のmacと同様の状態にしないと、せっかくカスタマイズされて使い込まれているのに、その「資産」を捨てるのはもったいないですよね。
人生でパソコンの買い換えは何度もあります。そのたびに一から環境設定するわけです。

さて今回。
時間はかかりましたが、実行したことは殆ど無いです。

まず、旧macbookのTimeMachineによるバックアップを、新macbook air で復元。
基本的にこれだけで、元のmacbookと全く同一の環境となります。
保存しているファイルから、漢字変換の辞書から、ブラウザに記憶したパスワードまで。すべてが再現。

パソコン自体がコピーされた感じ。

今回はOSが新しくなっているにもかかわらず、新しいOS上で、旧macbookの環境が再現されました。
このあたりの手軽さがApple製品が他と一線を画すゆえんです。


次に実行したのは、このMacBookAir 用に、TimeMachineを設定すること。
ポイントで購入したポータブルHDDを繋げて、TimeMachineを設定してあげる。これだけで、次回の購入時も、全く同一の環境が再現されます。


これだけ。
これだけで、新しいパソコンの設定は同じです。
中身が一緒で、ハードだけが新しくなった感じ。

今はカバンに入れても重さをほとんど感じません。
感覚的にはiPadと変わらないくらいです。

私の腰への負担も軽減することでしょう。
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2011年8月2日火曜日

伝統と効率化の狭間で

TANAKA Kohji です。
日本には古き良き伝統的な行事や行いが多くあります。
先人の築いた礎の上に私たちは生きていて、その受けている恩恵に感謝の念を忘れてはなりません。

「礼儀」もそのひとつかもしれません。
生活に限らず、ビジネスをする上でも、多くの礼儀やマナーが存在します。
私は運良く新人教育をしっかりと行う会社で社会人一年目を過ごせましたので、恵まれているとは思います。それでもまだまだ学ぶべきことは多いのですが。

一方で。
伝統は、変わっていく必要もあります。
そのひとつが「効率化」というもの。

たとえば人が亡くなると、さまざまな行事が行われます。
お通夜、告別式、初七日、四十九日の法要、等々。
その後、一周忌、三回忌、七回忌と、間隔は広がっていくのですが、亡くなった直後には集中するのがわかります。

なくなった直後に行事が集中するのは、一節には、故人を亡くし残された親族が、精神的に立ち直るために、様々なことを行い「気を紛らわす」という意味もあると聞きました。
深い悲しみに陥り、親族が精神的に参ってしまわないようにする、先人の知恵でしょう。

しかし最近は、初七日を行わないというケースが増えてきました。
告別式と「一緒に」行うことで、初七日で別途行うことは少ないそうです。

これは、長い休みが、仕事に支障をきたす方が増え、それに対応し、現実的な落とし所として、伝統を守らないという選択をしたという結果だと思います。

このように伝統や礼儀とは、常に効率化との狭間で、せめぎあいを続けています。
伝統や礼儀は「手順を増やしていくことで」形式化されていくものですので、根源的に効率化とは真逆なわけです。

しかし、高度資本主義社会である今日、ビジネスは常に効率化が求められます。
私も、日々、より効率的に作業をすることで、競合他社よりもビジネスを優位に進めていくための努力を惜しみません。
当ブログでも「遠隔地と円滑にビジネスを」「第5回ビジネス勉強会@新橋を終えて」等でお話ししたツール類を始め、モバイルというテーマでも何度もお伝えしてきました。

これらはすべて効率という果実を生み出しますが、一方で、古くからの礼儀を尊重するばかりに、新しいツールにもそれを適用し、却って効率化を妨げるケースも散見されます。

たとえば、最近は減ってきましたが、メールにおける以下のルール。

  • メールアドレスに付随する相手方の名前は、メールソフトで見えてしまうので「様」をつける
  • 返信時の件名は「Re: 」をつけたものではなく、書きなおす
等々。枚挙に暇がありません。

それらが「守るべき礼儀」であると信じ、行動することを止めるつもりはありませんが。
少なくとも、私や、私と同じ職種の人で、上記を行ったことがある人は、ごくごく少数派でしょう。
理由は割愛しますが、それらが、不要なルールであるからです。

しかし、卑下しているわけでもなく「古い人間」と自称する方々を中心に、頑なに守ろうという方々も多いのです。


伝統と効率化は、ときに相反します。
そして、場合によっては、伝統も効率化の波にのまれ、変えなくてはならないことも多いのです。

頭を固くしてはなりません。
柔軟に。
そして、貪欲に。

この時代にビジネスで勝つためには、フットワークの軽さが必要です。
自らを殻に閉じ込めることなく。
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2011年8月1日月曜日

一ヶ月遅れのお墓参り

TANAKA Kohji です。
毎年必ずお参りするお墓はふたつ。
ひとつは父のもの。これは外苑前駅そばのお寺にお墓を建てたので、お彼岸や命日等、年に数度行っている。

もうひとつは、社会に出て最初に入った会社の同期の女の子。
若くして病気で命を落とした、いつでもニコニコしていた子。
気づいたら来年が十三回忌になる。


いつも同じ同期のふたりとお墓参りに行くのです。
場所は川越。
今年はスケジュールの都合で一ヶ月遅れとなりました。

いつもより一ヶ月遅い川越は、なんと夏祭りでした。
いつもお墓のあるお寺に車を止めるのですが、そこへの境内の道も出店がいくつか。
「14時から道路が通行止めになる」と言われ、約1時間程度の(いつも以上に)短い滞在となりました。

毎年命日付近なので、すでにお墓に他の方のお花が供えられていることが多いのですが、今年は当然我々のものだけ。

なので、他との兼ね合いを考えること無く、故人に合いそうな女の子らしいお花をチョイス。
お花屋さんも「茶色いひまわり」や「ピンクのガーベラ」等など、普段献花では使われないお花をいろいろと教えてくれました。

いつもより色とりどりのお花を持ってお墓へ。
故人のために建てられた、立派なお墓です。
来年はもう1本お塔婆が増えるのでしょう。
気づけば10年以上経ったのです。

11年前のことはいまでも覚えています。
雨の川越。着慣れない礼服を着て向かったことを覚えています。

感慨にふけっていると、お墓に葉っぱがひとひら、ひらり。
何だか故人が近くにいて、それを教えてくれたような、そんな感じ。

「11年いろいろあったけど、無事でやっているよ。また来年会おうね」
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