2011年8月9日火曜日

8月9日

TANAKA Kohji です。
8月6日について書いたので、8月9日についても書かずにはおられませんね。

今日は66年前、長崎に原爆を投下された日です。
8月6日の時と同じくテニアン島から飛び立った飛行機には、「ファットマン」と呼ばれる核兵器が搭載され、午前11時02分に投下しました。

以前行ったテニアン島の話をしたいと思います。
テニアン島は、サイパン島の近くの離島で、島の大きさは、伊豆大島くらいです。
島を縦断するように大きな幹線道路が走り、島民は主に南部に暮らしています。
海がとても綺麗で、普通の海水浴場でも、シュノーケリングをすれば魚をたくさん見ることができます。
その透明度の高さはテニアンブルーと呼ばれ、5メートル以上下も見渡せるのです。私は経験ありませんが、有名なダイビングスポットでもあります。

現在は使われていませんが、第二次世界大戦中に使われた軍事用の滑走路の跡地が北部にあります。
原爆を搭載した場所は、観光客用にひらかれ、その地点も見ることができるのです。

広島に投下された「リトルボーイ」と呼ばれる核兵器も「ファットマン」も、ほとんど同一の場所で搭載されたことが分かります。
それぞれはさほど大きくはなく、それだけに、それぞれが14〜15万人もの死者を生んだとはとても考えられないほどです。


テニアン島には観光資源がありません。
米軍が、島内の植物を、タガンタガンという「繁殖しやすく、なんの役にも立たない」と言われるほどの植物に変えてしまったからです。

ただ、そこには、「何もない大自然」という観光資源があるのです。
島内は、全体が大自然に包まれています。
周囲は綺麗な海。
そして、南部の岬には「スーサイドクリフ」という日本人にとっては悲しみの崖もあります。
戦争を知らない私のような世代でも、戦争の一端を伺いしることのできる島でもあるのです。

「圧倒的にきれいな海」を堪能しに、テニアン島へ行ってみてはいかがでしょう。
そこは日本人が、様々な思いを感じ取れる場所でもあるのです。
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