TANAKA Kohji です。
毎年必ずお参りするお墓はふたつ。
ひとつは父のもの。これは外苑前駅そばのお寺にお墓を建てたので、お彼岸や命日等、年に数度行っている。
もうひとつは、社会に出て最初に入った会社の同期の女の子。
若くして病気で命を落とした、いつでもニコニコしていた子。
気づいたら来年が十三回忌になる。
いつも同じ同期のふたりとお墓参りに行くのです。
場所は川越。
今年はスケジュールの都合で一ヶ月遅れとなりました。
いつもより一ヶ月遅い川越は、なんと夏祭りでした。
いつもお墓のあるお寺に車を止めるのですが、そこへの境内の道も出店がいくつか。
「14時から道路が通行止めになる」と言われ、約1時間程度の(いつも以上に)短い滞在となりました。
毎年命日付近なので、すでにお墓に他の方のお花が供えられていることが多いのですが、今年は当然我々のものだけ。
なので、他との兼ね合いを考えること無く、故人に合いそうな女の子らしいお花をチョイス。
お花屋さんも「茶色いひまわり」や「ピンクのガーベラ」等など、普段献花では使われないお花をいろいろと教えてくれました。
いつもより色とりどりのお花を持ってお墓へ。
故人のために建てられた、立派なお墓です。
来年はもう1本お塔婆が増えるのでしょう。
気づけば10年以上経ったのです。
11年前のことはいまでも覚えています。
雨の川越。着慣れない礼服を着て向かったことを覚えています。
感慨にふけっていると、お墓に葉っぱがひとひら、ひらり。
何だか故人が近くにいて、それを教えてくれたような、そんな感じ。
「11年いろいろあったけど、無事でやっているよ。また来年会おうね」