2011年11月8日火曜日

クラウドの真打ち登場間近

TANAKA Kohji です。
昨日、インターネットのレンタルサーバー事業で有名なさくらインターネットが「さくらの夕べ」と題するイベントを開催しました。

以前から新サービスさくらのクラウドの発表日ではないかと言われていたのですが、実際噂通りに発表されました。
以下、同イベントで発表された情報をもとに続けます。(わたしは同イベントには参加していませんが)


サービス開始は11月15日の15時を予定し、石狩データセンター開設と同時になるそうです。

料金プランは非常に使い勝手が良くまとまっています。
クラウドホスティングサービス(以下クラウド)は「初期費用不要で、使った期間(時間)で課金」というのが一般的ですが、期間が1日単位(または月単位)となっているくらいの差しかありません。

「1日だけ利用すれば、1日分の料金しか必要無い」のです。
もちろんオンラインで申し込みすると、即時に使えるようになるのがクラウドでは一般的。
これは自社のサービスリリース前など、不要な期間の料金が発生しないことを意味します。

また一般的なレンタルサーバーでは、予想されるアクセスが「徐々に増える」場合であっても、最初から高いスペックのプランを選択せざるを得ません。
しかしクラウドであれば、当初は最安のプランにしておいて、アクセス増に合わせてプランを変更していくことが可能です。
たとえば土日だけアクセスが増えるサイトであれば、土日だけ上位のプランを利用するという使い方もできるでしょう。

初期費用、使っていない期間の料金、無駄なスペックに対する料金、等など。
私たちは今までどれだけコストを払ってきたのでしょうか。
今後はそれらは不要になるのです。

より使い手に最適化されたサービスと言えます。
ここに、以前テーマは『○○』勉強会でお話しした「今後はすべてがクラウドへ」という流れが生まれると予想した理由があります。


さくらインターネットのさくらのクラウドが特徴的なのは次の点

  1. 申し込んだ時点で分かるシンプルな利用料金
  2. より安価なVPSサービスとの相互利用
前者は、一般的な「転送量課金」がないことで分かります。
転送量課金とはクラウドの料金をもっとも分かりにくくしているもので、どの程度アクセスされたかという実績による課金のため、事前に予測することができません。
日本の企業の場合、「月いくらかかるから、それを稟議にかける」という行為が行われます。
しかし、この月いくらかかるかが、分からないのが転送量課金です。

さくらのクラウドでは選択するのは4つ
  • サーバ(スペック)
  • 追加ディスク(容量)
  • ネットワーク
  • 操作オプション
すべて選択したとおりに課金され追加がかからないため、申し込み時点でその月(日)にいくらかかるかが分かります。
もちろん、今日からディスク容量を増やす(減らす)ということも可能です。
便利ですね。

もうひとつの特徴はVPSとの連携。
事前の発表では、さくらのクラウドの最小プラン(2G)でも高スペックの場合に、より安価なVPSで運用するということが可能だということです。

たとえば映画のサイトの場合、公開前から公開終了まではクラウドを利用し、その後はVPSで安価に運用していくということが考えられます。
それを簡単なステップで移行することができる予定です。

より無駄の少ない運用が可能となっていくでしょう。

「クラウドは何となく難しい」という方もいるかもしれません。
しかし、より便利になるのです。
たしかに「至れり尽くせりのホテル」のようなサービスであるレンタルサーバーよりは難しいですが。

今後はすべてクラウドへ移行していくことでしょう。
今から準備をしておけばライバルの一歩先をいくことができますよ。
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