dropboxユーザーとして注目している TANAKA Kohji です。
新しいプロダクト: Google ドライブ
新しいドキュメント共有・同期ツールである、Google ドライブをご紹介します。Google ドライブは、Google ドキュメント上で、ファイルを共有・管理できるツールで、ブラウザ、Google ドライブクライアント、そしてモバイルアプリからファイルへアクセスできるようになります。
Google ドライブは、今後 4-8 週間をかけて、すべてのドメインでご利用可能になります。
5GBの容量まで無料と、同種のサービスの中ではSugarSyncと同様の大盤振る舞いです。
個人的にもどかしかっただろうと思うのは、Google としては差別化しやすい「大容量」というポイントですが、同社としては昨今有料ユーザーを増やすために四苦八苦していて、あまりに無料スペースが多いと、gmail同様有料ユーザーが増えないという悪循環に陥ります。
容量についてはいろいろな憶測が飛び交いましたが、結局5GBで落ち着いたようですね。
ただし。
Googleドライブで注目するべきポイントはそこではありません。
何といってもGoogle Docsとの連携です。
もともとGoogle Docsは、ファイル共有の機能があり、1GB程度までは誰でも共有できました。
この機能は非常に便利で、Google Chromeを利用していると、ブラウザへのドラッグアンドドロップだけでファイルがアップロードされ共有できるのです。
その容量が拡張され、スタンドアロンのアプリケーションからのアクセスが可能になったと考えれば分かりやすいかもしれませんね。
Googleドライブ開始に伴い、Googleドキュメントの次の点が変更になるそうです。
UIをより手元のパソコンに近づけることで一般的になるようです。
- 「コレクション」から「フォルダ」へと名称を変更
- アップロード設定など、「メニュー」項目を追加
- 左のナビゲーションの項目を変更(「マイ ドライブ」や「更新情報」など)
- ホームの代わりに、「マイ ドライブ」からファイル、フォルダの管理を
これに対してdropboxです。
わりと有名な話として、dropboxが、Y-Combinatorから投資を受けるにあたり、他の類似のサービスとの違いとして謳ったのが「技術力」という点。
実際にAPIを利用している方のこえでは、その使いやすさが群を抜いているとのことです。
最近でも、より簡単にファイルを他人へ受け渡すことが可能になる機能を追加し、ユーザー層の拡大も進めているようです(Dropbox、「リンクの取得」機能で非ユーザーとのファイル共有を可能に - ITmedia ニュース)
Web上のUIも刷新し新規のユーザーにも使いやすくなっています。
このことは、わたしの周囲ではじめてこの手のサービス(dropbox)を使うようになった方々も言っていました。
dropboxにとっては大きなライバルの出現ですが、Googleがこの分野でどの程度力を入れてくるかは未知数です。
またLinuxでも使用できるという点でdropboxの使われ方というのは、単なるファイル共有ソフトにとどまらないということもあります。
今すぐにdropboxが下降線をたどるということはなさそうですね。
ユーザー数の多さはこの分野での圧倒的なアドバンテージになるためGoogleアカウントで利用できるということはGoogleドライブに有利な点ですが、一方でGoogleAppsなど複数アカウントの管理はどうなるのかという不安な点もあります。
しばらくは両者を試用しつつ行方を見守っていきたいと思います。