2010年12月29日水曜日

Getting Real by 37signals

TANAKA Kohji です。
Webアプリケーションを作ってみたいというかたが、必見の資料があります。
Getting Real という37signalsという変わった名前の会社が作成したものです。

かなりの長文ではありますが、実際に手を動かして開発する人だけではなく、プロジェクトに携わる(もしくはプロジェクトを立ち上げようとする)多くの方が読むべきものです。

すでに書かれてから結構な年月が経過しているものの、決して色あせていません。

ここには、ある種、日本式の開発形態のアンチが書かれています。
そのため、この内容に反感を覚える残念な方々もいると聞きます。

この会社は、Web製作に革命をもたらした会社です。

Ruby on Rails という「短期間で開発する」ためのフレームワーク(開発支援ソフト)を開発し、多くの派生フレームワークが生まれました。
近年生まれたフレームワークの多くはRuby on Rails と同じコンセプトを持ち、わたしの愛用するCakePHPも同様です。

なぜ、短期間で開発することが大事なのかも、このGetting Real という文書により分かります。

優れたコンセプトは、様々なものに波及するのです。

現在、CakePHPをはじめ、Ruby on Rails 派生のフレームワークを使用して開発することが前提のプロジェクトは、増える一方です。

しかし、それらの依頼主が、このGetting Real を理解しておらず(読んでおらず)、フレームワークの能力を活かせないプロジェクトが多いのも事実です。


世の中で売られるものの多くが、製品の形をしつつサービスを売るという方向へ向かっています。
Webサイト(アプリケーション)も同様です。
サービスとは、一時的なものではなく、継続して提供されるべきものなのです。

そしてそれを現実化するのがGetting Real に書かれたさまざまな手法・考え方にあります。
将来的に興味があるのであれば是非。
このとおりにやるだけで、そのプロジェクトのアドバンテージは計り知れないのですから。
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