昨日、ホリエモンこと堀江貴文氏が、証券取引法違反に問われた裁判は、最高裁による上告棄却というまさかの裁定で決着がついた。
本人も述べる通り、これ自体は仕方が無いのかもしれません。
(もちろん量刑を含めて納得のいくものではありません。最高裁で充分に審議する必要があったと思いますが)
ニコニコ生放送で拝見した記者会見を見て思ったのは、主に以下の二つ
- 堀江氏の語った「今回の事件が与えた日本経済への影響の大きさ」は、全国民が知る必要があるということ
- そのうえで何をするべきかというヒントを与えてくれているということ
です。
前者は、端的に言うと、「ベンチャー企業のExit手段である『上場』と『M&A』がしにくくなっている」ということです。
アメリカでは、ベンチャー企業のExitは、上場から、(Google等による)買収へと移ってきました。
YouTubeは、5年前Googleに買収されるまでに、ただの一度も利益を上げていません。それでもGoogleが買収した額は、16億5000万ドル(約1950億3000万円)です。
日本でこのようなことがおこらないのは、日本人としての国民性等他の原因が大きいところではありますが、それでも状況が悪化しているというのは、決して私の事業にとって追い風ではありません。
まして、今後、東日本大震災の影響が、日本経済を直撃することでしょう。
大不況に陥るという向きもあります。
復興のための規制緩和が叫ばれるなか、日本は、過剰なコンプライアンスに縛られることなく、経済の活性化に繋がる施策を実施する必要があるでしょう。
そのためには、日本国民がこの事件を客観的に評価し、日本経済へ与えた影響を、充分に知る必要があると思っています。
後者については、それぞれの人が、それぞれ解釈するということが良いと思いますが。
会見では若い方からの質問に「日本はもうオワコンだから中国とビジネスを」という趣旨の発言をしていましたが、私は、そこではない別の箇所に注目しました。
(海外へというのは至極同意です)
わたしのアンテナにひっかかったのは次のふたつ。(表現は変更してあります)
「情報を多方から入手していると相対的に未来を知ることになる」ふむ。なるほど。
https://twitter.com/#!/ktanaka/status/62801752692502528
「皆が『貴方の言うことはよく分かる』ということをやっても遅い」ふむ。ふむ。思わずメモ的につぶやきましたが。
https://twitter.com/#!/ktanaka/status/62802282940600320
何か新しいことをやろうとすると、あまり賛同者を得られなかったりします。
そこを充分に説明するスキルは必要なのですが、一方で、賛同しか得られないものというのは、得てして平々凡々な毒にも薬にもならない何かだったりします。
とくに、インターネット(に限らずiOSアプリ等を含め)の世界では。
未だに「どうやって儲けるの?」と、日常的にインターネット に触れていない方から聞かれます。
一般化した、twitterもfacebookも、経営者はその道が見えていますが、それはなかなか周囲には伝わらなかったと思います。
「情報格差が存在するから」というのが、その事象を理解するのに、私にとっては良い補助線となりました。
情報リテラシーという言葉が出てきました。
まさに。私が今、この震災前後で考えていたことのひとつです。
このスキルを磨くことが、今の時代を生き抜くための、最優先の事柄かと思います。
twitterもそのツールのひとつ。
しばらく間が空いていた当ブログですが、また今日から復活していきたいと思います。