2011年10月3日月曜日

共通言語の重要性

週末は二日とも当日に予定が入った TANAKA Kohji です。
土曜の勉強会は自分で選択したんですけどね。当日行くことを決めるのはもしかしたら初めてのこと。
タイミングって重要で、感覚的なものが刺激されたのかもしれません。

さて。
共通言語についての話。

会社を経営していく上でビジョンが重要ということはよく言われることです。
テーマは『○○』勉強会でも話題にあがりました。

ビジョンの効用はいくつもあると思うのですが、そのなかで私が大切にしているもののひとつに「共通言語を使ってコミュニケートできているかどうか」があります。

たとえ同じ日本語を使っていても、物の見方が違えば「考えること」や「導く結論」がばらばらになります。
そうすると、同じ話題(たとえば「今度の新製品の顧客対応について」という話題)でも、出てくる意見が、てんでバラバラ、方向性がまちまち、ということになってしまうのです。

これではせっかく「衆知を集め」ても仕方がありません。

V字回復の経営で、次のようなシーンがあります。

改革メンバーが集結し、現状の問題点をカードに書いて明確にしていく。集まったカードは500枚。ではこれらの問題点をもとに、今後どうするか?メンバーはまず、それらを分類しようと試みました。『KJ法』『魚の骨』いくつかの方法を試みるも結果、失敗。

なぜなら個々の問題同士は複雑に絡み合い、どの分類をもってしてもMECEできないのです。
「分類しないと解決の道筋をつけられない」そう思い込むメンバーでしたが、改革メンバーを指揮する者が別の視点を与えます。

「皆さんはこれらの問題を分類しようと試みてきました。しかし今必要なのは、分類手法ではないのです。ということは?われわれに必要なものは何でしょう?」「皆が参照すべき『考え方』つまり『コンセプト』ですよ。お互いの認識の共通基盤がなくて、(略)拠り所にしている考え方、理論、コンセプトがバラバラだったら、集団として現実を整理することはできないのです」
そして、経営者自らが、社員が共有できる「コンセプト」「理論」「ツール」を提示することが組織の変革には必要といっています。

そのひとつが、ビジョン、ではないでしょうか。
ビジョンを提示し、全社員を同じ方向に向かせ、同じ共通言語で会話させる。
それが、すべての業務におりていくのです。

共通言語、大事ですね。

弊社が使用するCakePHPというフレームワーク(汎用的な機能をまとめて提供し、土台として機能するソフトウェア)があります。

わたしがCakePHPユーザーのコミュニティで会話し感じるのは、そのフレームワーク以外の話題であっても、CakePHPを通じた共通言語が生まれているということです。
そうすると、多少バックボーンの違いや業務の違いがあっても、会話がスムーズに進みます。

ビジネスもソフトウェア開発も、その点では違いはありません。
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