2011年10月7日金曜日

Steve Jobs is our "hero"

というわけで TANAKA Kohji です。
書かずにはいられない、Steve Jobs の話です。

前回彼について書いたのは「Steve Jobs はAppleのボトルネックとなってしまうのか」という記事です。
今年始め、彼が経営から退き、休養をするという発表がなされたときのことです。
彼がプレゼンをしない発表会がどんなものか、(結局1度は発表会のみ復帰することがあり)奇しくも、その発表会は、彼の亡くなった日に行われました。
一日も早い復帰を願っています。
と結びましたが、それがかなわず残念です。
現在、Apple社のWebサイトのトップは、今は亡き創業者の写真を掲載しています。
これは私のビジネスパートナーに教えてもらったのですが、画像URLが以下のようになっています。
http://images.apple.com/jp/home/images/t_hero.png
そう。彼は、まさしく英雄なのです。

コンピューターを愛してやまない彼は、コンピューターと呼ばれないコンピューターを、手のひらサイズで我々の手に届けました。

2007年1月、Apple Computer社は、社名を Apple Inc. と改めました。
ここには様々な思いがあるでしょうが、ひとつには、狭義のコンピューターではない、もっと広い製品を届けようという思いがあったと言われています。

2001年のiPod発売、2007年1月にiPhone発売。
そしてiPadやAppleTVという、Appleの「既存の製品とは一線を画したコンピューター」は、もはやコンピューターという冠をつけるにはふさわしくなかったのでしょう。

現に我々はそれを「PCではないもの」として、「コンピューターと呼ばないコンピューター」を利用しています。

私が谷口社長と主催する「テーマは『○○』勉強会」でも何度か、モバイルおよびスマートフォンについての話をしたことがあります。

そこでは一貫してApple製品を勧めてきました。

なぜか?
それは、Appleが提案する世界が、(プライベートはもとより)ビジネスにとっても有用であるからです。
Apple製品の一貫したラインナップということで、Appleが「製品単体」を提供しているのではなく「相互に連携する製品すべて」を提供していることを書きました。

それはライフスタイルの提案であり、ビジネスシーンの提案なのです。
それらに共感したからこそ、私は他の人へ勧めたいと思うのです。
今のAppleのビジネス戦略は、倒産寸前だった97年当時に作った「30年ロードマップ」に書かれた通りのシナリオを描いている
Life is beautiful: アップルの30年ロードマップ
着実にロードマップ通りに歩みを進めるAppleです。
今回のJobs退任(や死去)の影響を語る方は少なくありませんが、以前彼がAppleを去ったときとは違い、彼の哲学は息づいています。

製品設計等で彼ほどの審美眼を持った人はいないでしょうから、徐々に路線は変わっていくと思います。
そして、Jobsによるプレゼンももう見ることはできません。
それでもわたしは、今後のAppleが楽しみです。

Steve Jobs is my hero forever.
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