2011年8月7日日曜日

バージョン管理ソフトを導入しよう

@mon_sat です。
私の業界では広く使われているソフトに、バージョン管理ソフトというものがあります。
Subversion , git 等、いろいろなソフトが存在しますが、使っていないというかたも多いのも事実です。

バージョン管理について初めての方を対象に、バージョン管理ソフトのひとつgitを例にお話ししたいと思います。
(なお、今回は導入については行いません。検索エンジンでgit installを調べましょう)
(初めての場合は、TortoiseGit等のGUIアプリの方がお勧めかもしれませんが、今回は一般的にバージョン管理ソフトがどういうものかを説明するにとどめることにします)

バージョン管理ソフトとは
まず、バージョン管理ソフトとは何でしょうか。
できることといえば、概ね次のようなものがあります。

  • ファイルを途中経過ごとに保存できる
  • 単一のファイルのみならず、フォルダ内の複数のファイルをそれぞれ途中経過ごとに保存できる
  • いつでも、どの途中経過の時点にでも、ファイルを巻き戻すことができる
  • 保存の履歴は、複数の歴史を持つことができ、歴史を分岐させて別のバージョンのファイルを作成することもできる
ちょっとイメージがつきにくいかもしれません。
具体的にお話しします。
  • パワーポイント等で「企画書」をつくるとします
    1. 文書の先頭に「企画書」と書き、ファイルを保存します。そして途中経過として記録します
    2. 次に「企画書」を大きな文字にし、ファイルを保存します。そして途中経過として記録します
    3. その後、他の情報(企画の内容)を作成し、完成しました。ファイルを保存し、「途中経過として」記録します
    4. 3で行った変更をすべて削除し、別のデザインで作り直し、修正しました。ファイルを保存し、やはり「途中経過として」記録します
ファイルはすべて上書き保存されているため、通常では、1や2や3の状態に戻すことはできません。
必要に応じてファイルのコピーを取っておいたりするでしょうが、いざというときコピーを取り忘れてしまっていたということはよくあることです。
バージョン管理を使っていると、上記の1や2や3の状態に、いつでも、差し戻せます。
gitの場合、checkoutという機能を使って実現します。

さて、この状態から3に戻したくなるということはよくあるでしょう。
作業を進めてみて「ああ、これだったらさっき保存したやつのほうが良かったな」という場合です。
この状態でcheckoutという機能を使って3の状態にすると、あら不思議、フォルダ内にあったファイルは、3の状態に戻るのです。
もちろん、そのとき、4の状態にふたたび戻すことも可能です。

途中経過を記録することをcommit(コミット)と言いますが、commitした地点には、いつでも戻ることが可能です。

企画書を作っていて、試行錯誤しながら、ファイルをいじりまくる時もあるかもしれません。
そんなとき、途中経過ごとにコミットをしておくことで、「失敗を恐れずに」作業を進めていくことができるのです。


そして、ひとつのファイルを複数のバージョンで管理することも可能です。
これを「ブランチ(分岐)を切る」と言います。
ふたたびパワーポイントで企画書を作っていることを例にとりましょう。
完成した汎用の企画書を、A社用にカスタマイズしたいと思います。
  • 企画書をカスタマイズする
    1. 「A」という名前のブランチを作成する
    2. 先頭のページに「A社」と宛名を書く。途中経過をコミットする
    3. 企画の内容を微修正する。途中経過としてコミットする
完成しました。
もとのブランチを仮に「master」ブランチと呼びます。大元のブランチです。いわゆる本流ですね。

いま、ブランチはふたつ。ひとつはmasterブランチで、もうひとつはAと名付けたブランチです。
現在は、Aブランチで作業をしています。A社向けのプレゼン資料ができあがったところです。

この状態から、masterブランチをcheckout機能で呼び出すことができます。
そうすると、フォルダの中にあるファイルは、masterブランチのファイル、つまり、先に作っておいた汎用の企画書の状態となるのです。

同時並行的に「B社」への企画書を作成することも可能です。
Bという名前のブランチを「切り(作成し)」そしてB社向けに、宛名だけを変えてコミットをしたとします。

今、完成品は3つになりました。
ひとつは、汎用バージョン(masterブランチのファイル)、他にA社向けのバージョン、B社向けのバージョンとあります。
「ブランチを切り替える(checkout)」するだけで、いつでも他の状態にすることができます。


さて、今回はバージョン管理ソフトの、あるひとつの側面について説明しました。
これを読んで「便利そうだな」と思った方は、すぐにでも導入すると良いでしょう。
その先にはここに書いてない、もっと素晴らしい機能が控えています。

とくにHTMLやCSSやJavaScriptのファイルのように「テキスト形式」で書かれている文書には、多大な威力を発揮します。

いずれも「失敗を恐れずに、無駄なことをしない」ために作られています。
過去に作ったファイルを間違って消してしまったり、パソコンがフリーズしたり、他人のPCを借りて作業をする時などに、威力を発揮します。
備えあれば憂い無し、なのです。

いずれまた。
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2011年8月6日土曜日

8月6日

TANAKA Kohji です。
8月6日。66年前の今日、広島に原爆が落とされました。
サイパンの近くにあるテニアン島を飛び立ったエノラ・ゲイと呼ばれる戦闘機に乗ったそれは、現在の原爆ドームの近くの上空で爆発したそうです。

Googleは先日、原爆ドームの中を、Googleマップで閲覧できるようにしました

そして。8/6としては53年ぶりに、広島でプロ野球の公式戦が開催されます。
旧広島市民球場は、条例により、8/6の使用が制限されていました。
それもあっての53年ぶりの開催。

開催には賛否両論があったと思うが、プロ野球を通じて、全国民が8/6や8/9について考える機会が与えられることは良いことだと思います。

もう高齢になった広島の方々の中には、プロ野球球団を持てたこと、それを応援することで、大変勇気づけられたという方もいるそうです。
まさに復興のシンボルだと。

解散の危機に瀕することがあっても、伝説の樽募金等で乗り切り、今も黒字経営を維持しています。
(最近は少なくなりましたが、プロ野球球団が売却されるのはプロ野球史上珍しいことではありません)

原爆投下の時刻には間に合いませんでしたが、今年も黙祷をしたいと思います。
色々な方々の思いを頭に浮かべながら。
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2011年8月5日金曜日

英語のwebアプリを使用する

TANAKA Kohji です。
web上のサービスが、ビジネスの場面で役に立つ機会が増えてきました。
わたしも多くのサービスを利用しています。

そして、そのなかのいくつかは、日本語対応されておらず、英語のユーザーインターフェイス(UI)で利用しています。

もしかしたら英語のwebアプリを使用するのが苦手な方もいるでしょう。
特にインターネット自体をあまり日常的に使用していない場合、その傾向は顕著です。

しかし、幾つかの理由で、わたしは日本語化されていないサービスも利用していくべきだと思っています。

  • 英語圏発のサービスが多い
  • 使われている単語はさほど難しくない
  • あとから日本語化されるサービスも多い
まず、ひとつめ。
日本人として、また開発者として、残念なことに、世の中に日本発のサービスはあまりおおくありません。
ほとんどが英語圏の人が開発したサービスです。

最近日本語化されたDropboxを例に取りましょう。
サービスが開始されたのは、2008年9月です。今から約3年前。
当然英語のUIでしたが、当時から日本でも爆発的に普及しました。

シリコンバレーと呼ばれる米国西海岸のベンチャー企業が開発していますが、Dropboxに限らず、シリコンバレー発のサービスは雨後の筍のごとく存在します。

それだけ使い勝手の良いサービスが生まれる可能性は高いのです。
もちろん、当初は、英語のUIを使用することになりますが。使わないのはもったいないと思いませんか?生産性がまったく違うのですから。


ふたつめ。
今日、サービスは細分化されています。
twitterが良い例ですが、あまり複雑な機能を備えておらず、できることが限られています。
機能が絞りこまれているといったほうが良いでしょう。

つまり、非英語圏の人にとっても、使うのが簡単なのです。
そのうえで、webアプリで使用される単語のほとんどは、他とあまり変わりません。
Sign in , agree , follow , tag , etc...

現在鋭意英語を勉強中のわたしでさえ、さほど難しくはありません。
慣れればなおさらですね。


3つめ。
Dropboxが日本語化されたのが、2011年4月。
いよいよ今年から正式に日本語対応されました。
今までのように、英語がわからないから、ブログ等の解説を読むという必要がなくなりました。

これは、Dropboxが「投資を受け」「国際化に時間とお金を使える」ようになったということです。

このようにユーザー数が増えると、あとから日本語化される例は山ほどあります。
そのときに使い始めるというのでは、競合他社に遅れをとります。
もちろん、使いやすくなってから使うということでも構いませんが、人気のサービスはいずれ日本語化されるのです。
早くに使っておくに越したことはないですね。


UIが英語でも、サービス内で日本語が使えるということが一般的になりました。
これは、英語(アルファベット)が基本のインターネットの世界で、国際化が浸透してきた証左です。

もはや、UIが英語かどうかで、サービスの利用有無を判断する時代ではないのです。
良いサービスだと知ったら、躊躇することなく使用するようにしたいものです。
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2011年8月4日木曜日

検索エンジンはますます使いやすく。「電気 東京」で検索すると電力使用量が分かる

TANAKA Kohji です。
検索エンジンがますます使いやすくなっています。
Googleの最新機能を紹介したこちらの記事

Google では、電力各社から提供されている情報を元に、検索ボックスから簡単に電力使用量を見ることができる機能を追加しました。[ 電気 東京 ] のように、都道府県名と 「電気」、「でんき予報」、「節電」といったキーワードで検索すると、その都道府県における最新の電力使用量を見ることができます。
現時点で、この機能は東京電力と関西電力管内の地域について表示されます。今後、他の電力会社についても順次対応していきます。
実際に検索した時の画面がこちら。
検索結果の最上位に、10分前に更新された電力使用量が記載されています。

このような機能は、Yahoo! JAPAN では、「ダイレクトディスプレイ」と呼ばれていたと記憶しています。

他にも、地名+天気、や、プロ野球の球団名等々、各検索エンジンによって、いろいろ工夫がされています。

webサイトに行かずに調べられることは、検索エンジンの検索結果で完結する。
これだけでも大きな時間短縮です。

他にもいろいろあるので、一度見ておくと良いですね。


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2011年8月3日水曜日

パソコンを買い換えても複雑な環境設定が不要な訳

TANAKA Kohji です。
人生初のmacであったmacbookが、あまりに私の腰に響くので、かねてから噂のあった新MacBook Air を速攻で入手しました。

入手したのは7月23日土曜日の午前中。
会社に持ち帰り、さっそく環境設定を行います。

ちなみにmacは使うだけなら、何も設定は必要ありません。
が、他のmacと同様の状態にしないと、せっかくカスタマイズされて使い込まれているのに、その「資産」を捨てるのはもったいないですよね。
人生でパソコンの買い換えは何度もあります。そのたびに一から環境設定するわけです。

さて今回。
時間はかかりましたが、実行したことは殆ど無いです。

まず、旧macbookのTimeMachineによるバックアップを、新macbook air で復元。
基本的にこれだけで、元のmacbookと全く同一の環境となります。
保存しているファイルから、漢字変換の辞書から、ブラウザに記憶したパスワードまで。すべてが再現。

パソコン自体がコピーされた感じ。

今回はOSが新しくなっているにもかかわらず、新しいOS上で、旧macbookの環境が再現されました。
このあたりの手軽さがApple製品が他と一線を画すゆえんです。


次に実行したのは、このMacBookAir 用に、TimeMachineを設定すること。
ポイントで購入したポータブルHDDを繋げて、TimeMachineを設定してあげる。これだけで、次回の購入時も、全く同一の環境が再現されます。


これだけ。
これだけで、新しいパソコンの設定は同じです。
中身が一緒で、ハードだけが新しくなった感じ。

今はカバンに入れても重さをほとんど感じません。
感覚的にはiPadと変わらないくらいです。

私の腰への負担も軽減することでしょう。
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2011年8月2日火曜日

伝統と効率化の狭間で

TANAKA Kohji です。
日本には古き良き伝統的な行事や行いが多くあります。
先人の築いた礎の上に私たちは生きていて、その受けている恩恵に感謝の念を忘れてはなりません。

「礼儀」もそのひとつかもしれません。
生活に限らず、ビジネスをする上でも、多くの礼儀やマナーが存在します。
私は運良く新人教育をしっかりと行う会社で社会人一年目を過ごせましたので、恵まれているとは思います。それでもまだまだ学ぶべきことは多いのですが。

一方で。
伝統は、変わっていく必要もあります。
そのひとつが「効率化」というもの。

たとえば人が亡くなると、さまざまな行事が行われます。
お通夜、告別式、初七日、四十九日の法要、等々。
その後、一周忌、三回忌、七回忌と、間隔は広がっていくのですが、亡くなった直後には集中するのがわかります。

なくなった直後に行事が集中するのは、一節には、故人を亡くし残された親族が、精神的に立ち直るために、様々なことを行い「気を紛らわす」という意味もあると聞きました。
深い悲しみに陥り、親族が精神的に参ってしまわないようにする、先人の知恵でしょう。

しかし最近は、初七日を行わないというケースが増えてきました。
告別式と「一緒に」行うことで、初七日で別途行うことは少ないそうです。

これは、長い休みが、仕事に支障をきたす方が増え、それに対応し、現実的な落とし所として、伝統を守らないという選択をしたという結果だと思います。

このように伝統や礼儀とは、常に効率化との狭間で、せめぎあいを続けています。
伝統や礼儀は「手順を増やしていくことで」形式化されていくものですので、根源的に効率化とは真逆なわけです。

しかし、高度資本主義社会である今日、ビジネスは常に効率化が求められます。
私も、日々、より効率的に作業をすることで、競合他社よりもビジネスを優位に進めていくための努力を惜しみません。
当ブログでも「遠隔地と円滑にビジネスを」「第5回ビジネス勉強会@新橋を終えて」等でお話ししたツール類を始め、モバイルというテーマでも何度もお伝えしてきました。

これらはすべて効率という果実を生み出しますが、一方で、古くからの礼儀を尊重するばかりに、新しいツールにもそれを適用し、却って効率化を妨げるケースも散見されます。

たとえば、最近は減ってきましたが、メールにおける以下のルール。

  • メールアドレスに付随する相手方の名前は、メールソフトで見えてしまうので「様」をつける
  • 返信時の件名は「Re: 」をつけたものではなく、書きなおす
等々。枚挙に暇がありません。

それらが「守るべき礼儀」であると信じ、行動することを止めるつもりはありませんが。
少なくとも、私や、私と同じ職種の人で、上記を行ったことがある人は、ごくごく少数派でしょう。
理由は割愛しますが、それらが、不要なルールであるからです。

しかし、卑下しているわけでもなく「古い人間」と自称する方々を中心に、頑なに守ろうという方々も多いのです。


伝統と効率化は、ときに相反します。
そして、場合によっては、伝統も効率化の波にのまれ、変えなくてはならないことも多いのです。

頭を固くしてはなりません。
柔軟に。
そして、貪欲に。

この時代にビジネスで勝つためには、フットワークの軽さが必要です。
自らを殻に閉じ込めることなく。
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2011年8月1日月曜日

一ヶ月遅れのお墓参り

TANAKA Kohji です。
毎年必ずお参りするお墓はふたつ。
ひとつは父のもの。これは外苑前駅そばのお寺にお墓を建てたので、お彼岸や命日等、年に数度行っている。

もうひとつは、社会に出て最初に入った会社の同期の女の子。
若くして病気で命を落とした、いつでもニコニコしていた子。
気づいたら来年が十三回忌になる。


いつも同じ同期のふたりとお墓参りに行くのです。
場所は川越。
今年はスケジュールの都合で一ヶ月遅れとなりました。

いつもより一ヶ月遅い川越は、なんと夏祭りでした。
いつもお墓のあるお寺に車を止めるのですが、そこへの境内の道も出店がいくつか。
「14時から道路が通行止めになる」と言われ、約1時間程度の(いつも以上に)短い滞在となりました。

毎年命日付近なので、すでにお墓に他の方のお花が供えられていることが多いのですが、今年は当然我々のものだけ。

なので、他との兼ね合いを考えること無く、故人に合いそうな女の子らしいお花をチョイス。
お花屋さんも「茶色いひまわり」や「ピンクのガーベラ」等など、普段献花では使われないお花をいろいろと教えてくれました。

いつもより色とりどりのお花を持ってお墓へ。
故人のために建てられた、立派なお墓です。
来年はもう1本お塔婆が増えるのでしょう。
気づけば10年以上経ったのです。

11年前のことはいまでも覚えています。
雨の川越。着慣れない礼服を着て向かったことを覚えています。

感慨にふけっていると、お墓に葉っぱがひとひら、ひらり。
何だか故人が近くにいて、それを教えてくれたような、そんな感じ。

「11年いろいろあったけど、無事でやっているよ。また来年会おうね」
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