2011年7月4日月曜日

Google+の提唱する使い方は浸透するのか

TANAKA Kohji です。
昨日の「Google+はじめました」の続きです。

Google+というサービスの特徴のひとつが、昨日の記事にある「公開範囲を発言内容によって制御する」というものです。

facebookも現時点で「できることはできます」が、それをするUser Interface とはなっていません。

では、この機能が、今後浸透するかどうかを予想してみましょう。

まず、発言する側にとっては、非常に使いやすい機能です。
たとえば友人とお酒を飲む約束をしていて、その件について会社の同僚には知られたくないとき、「公開範囲を友人として」発言するというのは、想像しやすいところです。

その他、家族宛、もしくは、大学の同級生といった使い方ができるので、SNSによくある「みんなが使うようになって、却って発言がしにくくなった」ということは起こらないといえばおこらなそうですね。

しかし、そのリアクションはどうでしょう。
昨日書いたように、サークルという単位は発言者の個人的なくくりとなっています。

それにコメントを返す側は、自分がその対象に含まれていることは、発言がストリームに表示されることで分かりますが、その他誰が含まれているかは、ぱっと見では分かりません。
(PCで使用している場合は、発言横の「限定公開」というリンクをクリックすると誰宛の発言なのかは分かります。たとえ他の人をサークルに追加していなくても)

その場合、返信のコメントが適切かどうかが判断つかなくなる可能性があるのです。

もっといえば、それが一般公開された発言だと、受け取り側が誤認すれば、本来内輪の話だったものも、「ああ、この件はオープンなんだ」と誤解するということが起こらないとは限りません。

そこまで我々は賢くなれるのか?というのが、注目しているところです。

もちろん、やりようはあります。
元発言の先頭に、誰宛かを明記するとか。

また、この仕組みが浸透すれば、メールの宛先同様、確認するというステップが基本となるということもあるでしょう。

それだけに、浸透すればとても面白い仕組みといえますね。


まず間違いなく、facebookはこの機能を追従するでしょう。
技術的に難しいものではないうえに、facebookのサービスポリシーと相反する内容であるとは思えません。
(ただ今以上に不可解なUIにはなりそうですが)


これが浸透すると、本当の意味で、SNSはソーシャルとなると思っています。
twitterも当初は単純なサービスでしたが、今では多少複雑な感があります。
これくらい乗り越えていけたら、非常に楽しみなんですけどね。
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