2010年7月30日金曜日

説明書はなくなる

TANAKA Kohji です。

液晶画面を搭載するコストがさがり、多くの家電に液晶画面がつくようになりはじめています。
いままでは必要の無かった洗濯機や掃除機にも。

このままいくと、すべての家電製品に、480×320px程度の液晶画面が付く日も近いかもしれませんね。

さて。
3歳の娘にiPod touch のアプリケーションをやりたいと、よく言われます。
地図のソフトだったり、星座が書かれたソフトだったり、写真閲覧ソフトだったり。

(これはiOSアプリのすごいところですが)別に操作を説明することなく、10秒程度やってみせると、あとは自分で勝手にいろいろ弄るうちに、操作を覚えていくのです。

特殊なアプリケーションでない限りは、基本的に説明書はありません。
製作者は以下の方法で解決を図ります。

  • 説明書が要らないくらい操作を直感的で簡単にする
  • ヘルプの機能を『操作が必要な画面』に盛り込む
『子供でもそうさできるように』進化し続けたUI(ユーザーインターフェイス)は、結局のところ、子供が操作できるレベルまで昇華したのです。

話を家電製品に戻します。
今後、液晶画面が一般的になると、そこでの表現力はあがります。

当然、操作説明については、iOS(iPhone)アプリと同様になり、説明書なしにユーザーが利用できるようになるでしょう。

わたしは近い将来、説明書は操作説明をするものではなくなると思います。
(おそらく危険な使い方等、メーカーがリスクヘッジとして掲載している「読まれることに意味があるのではなく、書いてあること自体に意味がある」もののみが残ることでしょう)

多くの商品は、その機能よりも、使い勝手等で売れる時代が来るはずです。
UIの優れた商品が、その売り上げを左右するとしたら、ますます「ソフトウェア」の重要性が高まります。
そのソフトウェアは、「Webの技術」が基本となるのです。

弊社がWebに注力するのも、実はそのあたりにあるのです。
(同時にiOSアプリにも手を出しているのはこの辺りも見据えつつということで(笑))

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