2011年1月11日火曜日

「出典の書誌情報を明記しなさい」

TANAKA Kohji です。
タイトルの「出典の書誌情報を明記しなさい」は、以下の記事より。
コピペはダメだよ、について
卒論を読んでコメントをつけて返すという仕事をしている。
疲れる。
ほとんど同じことをどの学生についても書いているからである。
「出典の書誌情報を明記しなさい」
この二年間、ことあるごとにゼミで言っているのだが、ほとんどの学生はそのほんとうの意味は理解していない。
それをたぶん「ズルをしてはいけません」という警告のように聴いているのだろうと思う。
書誌情報とは、書名や著者名・出版日等、書籍データのことです。
以前、情報の出所を明記せよという記事で、その重要性を述べましたが、もともとこの考え方は論文を作成するときには常識的な考え方です。

Googleがインターネット上のWebページの検索機能で世に出てきた時、他の検索エンジンの検索機能と一線を画していたのが、「どのページがより信頼に足るか」という重み付けの部分でした。

Googleは、「参照(引用)数の多い論文は優れた論文」という考え方をWebページへ応用し、「リンクされた数の多いWebページは、優れたWebページ」という手法を編み出しました。

出典を明記せずに情報を載せることがお行儀の良くない行動なのと同様に、論文(卒論)で、それをやってはいけないのです。
(難しいのはそれを別の解釈をされてしまい、本意が伝わらないことなのでしょうが)

わたしたちは、先人の歩んだ道を通って、その先を行かねばなりません。
先人に対し敬意を抱いているのであれば、自ずとそれを表明するはずです。
たとえtwitterのように限られた文字数であったとしても、何らかの形で表明するべきで、それを省略して良いことにはなりません。
でもなぜかそれをしない人が後を絶たないのですよねえ。
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