「最近『○○』使い始めました。まだ使いこなせてないですけど」という話を良く聞きますよね。
『○○』には、スマートフォンだったり、facebookだったり、いろいろありますが。
この使いこなすって何だろう、というお話。
おそらく表現としては「まだいろいろな機能があるけど分かってない」とか「少しの機能しか使ってない」ということでしょう。
「『使っている』と表現するのはおこがましいので」という感じでしょうか。
さて。
では、あなたが使いこなしているツールって何でしょう?
たとえば私は、おそらくあなたよりも多くのエクセルの機能を知っていますし使っています。(最近はエクセル自体使っていませんが(笑))
では、あなたは、「エクセルを使いこなせていない」と言いますか?
多くの方は言わないと思います。(たとえ思っていても口には出さないでしょう)
おなじことをエクセルではなくパソコンに置き換えましょう。
「パソコンの機能を少ししか使っていないし、、、使いこなしてはいないです」
とは、、、なりませんよね?あまり。
ここで使いこなしていないをふたつに分けます。
- 自分が使っているよりも多くの機能があることを知っているが、それらを使っていない
- 自分が使っている以外の機能があることを、そもそも知らない
上記の二つを分けているのは、単に「機能を知っているかどうか」な訳です。
利用している機能の多少ではないですね。
あなたが「使いこなしていない」と言うときは、前者のときだけです。
後者のケースでは「使いこなせていませんが」と言うことはありませんし、たとえ新しい機能を知っても「今まで使いこなせてなかったんだ」と嘆く人もいないでしょう。
使いたい機能だけ、使っていれば良いのです。
決して使いこなそうとするなかれ。
「そういえば、どこかに○○のやり方が書いてあったなあ」とかいうときに、必要に応じて、都度調べる。
それだけです。
最初からたくさんの機能を使うことはできませんし、使う必要がそもそもないのです。
それを卑屈になる必要もないし無理に覚えようとすることもない。
ツールは「使うもの」であって、「使われるもの」ではありません。
便利な機能を知っていても無理に使う必要はないのです。
それらの使い方をすべて覚えるのは時間の無駄と割り切りましょう。
必要なときに、徐々に。これを積み重ねるほうがはるかに重要です。
「使い始めたばかり」の人に、「まだまだ使いこなしていませんね!」と指摘する人はいませんので(笑)「使いこなせていませんが」は不要ですね。
まあ、たまに、「わたしは○○の達人でござい」という人がいて、辟易するのは確かですが、、、