あちこちでクラウド、クラウド言っていますが、その中心はクラウドホスティングと言われるサービスでしょう。
つまり、ウェブサイト等を、従来のレンタルサーバー等ではなく「スケール(拡張)しやすい」サーバーに置くということです。
一般的に「初期費用がかからない」「短期間で使用できる」「アクセス急増に対応しやすい」という特徴があります。
Amazon EC2というサービスが、このサービスが流行ったきっかけでしょう。
しかし、Amazonのサービスには現状大きな課題があります。
それは、サーバーがアメリカやシンガポール等にあり、日本からのアクセスに若干の遅延が生じる。というもの。
一般的には問題になりませんが、多くのアクセスを集めるサイトの場合はその0.何秒の世界が重要です。
(Amazonは近々サーバーを日本に置くことを発表しています)
そして、日本のレンタルサーバー業界ではトップクラスのさくらインターネットが、いよいよクラウドサービスを開始するということで、その詳細を発表しました。
すでにサービスを始めることは伝えられており、その前段階としてVPSという新サービスも始めています。
今回の発表は、まさに、満を持しての発表ということです。
今後ますますソフトウェアの役割が増大していく中で、ハードウェアのメンテナンスは極力小さくしていくことが、ビジネスでの課題です。
その課題を解決するためにクラウドホスティングは不可欠で、その分野に大手の企業が安価に提供するというニュースは嬉しい限りです。
今回発表された主なサービス内容は
- 最低料金で稼動し続けた場合月額1000円台からを予定
- メモリーとCPUに複数のプランを設定
- さまざまな容量のディスクを自由に追加できる
- サーバーとディスクにのみ課金(ネットワークの従量課金はない)
- 利用は1日単位
- 新規作成や削除が数秒で可能
期待通りの内容です。
Amazon EC2(やその他の周辺サービス) と比較し劣っているのは利用単位ぐらいで、その他は同じかそれ以上の内容です。
VPS等のサービスインを見ると、その前にベータリリース(会員数限定でのテスト公開)をしているため、さくらのクラウドもそうなるでしょう。
真っ先に利用したいと思います。