TANAKA Kohji です。
三枝匡氏の有名な著書のひとつに『V字回復の経営』という実話を元にした小説(+経営書)があります。
ベストセラーの本ですのでご存知の方も多いと思いますし、テレビでも「V字回復」という言葉を耳にすることは多いでしょう。
この本は、著者が業績低迷している企業にコンサルタントとして経営に直接関わり、3期以上続いた赤字の状態から業績を急回復するまでの過程を描いたストーリーです。
社内の「赤字に対する不感症」や「改革に対する(有形無形の)抵抗」および「実際に業績を回復させることの難しさ」を余すところ無く盛り込んでいます。
社会人であれば「ああ、うちの会社にもあるある」という出来事が次から次にでてくることでしょう。
そして何より。
書かれている事柄が「多層化」されていて、置かれている自分の立場によって、読後に参考になるポイントが変わるのです。
つまり。
何度読んでも新たな発見をするのです。
何度も何度も繰り返し読むことをお勧めします。
(三枝氏は他にも同様の著書が2冊あり、どちらも同じようにお勧めです)
先日、私の知る方が、同じように業績的に苦戦している企業の経営者となり、その業績を回復させ、その職を全うし辞しました。(ダイキサウンド株式会社 IR情報)
お会いしたときにその苦労を見せることは無いのですが、社内ではどのような苦悩があったかは想像に難くありません。
重大な責任ある立場を引きうえ、あまたの困難を乗り越え、成果を出したことに対し、尊敬の念がいっそう強くなりました。
私もいつの日か同じ土俵で、経営者としての話ができるように精進を続けていきたいと思います。