2010年10月20日水曜日

Google がWeb上でのビジネスを変えるのか

TANAKA Kohji です。
Apple が iPhone(iOS)で行った最大の変革は、アプリのダウンロードをiTunes経由にすることで、アプリに対する課金を容易にしたことです。
これで多くの開発者が、従来ではなし得なかった利益を上げています。

あっという間にレッドオーシャンとなり、何らかの強みが無いと利益を上げることが難しくなってはいますが、それでも、パッケージ型のソフトウェアでないとし難かった課金を容易にした功績は大きいでしょう。

そして。
今度はGoogleがWeb上でそれをなし得ようとしています。
http://jp.techcrunch.com/archives/20101019chrome-web-store-launch-2/
Chromeが7にアップデート、エクテンションに価格欄現れる、Mozilla焦る―Chromeウェブストアの開店間近の模様
この記事で、Googleは、上記に関連してふたつのことをやろうとしていることが分かります。
ひとつは、今年度内のリリースが予定されているChromeOSという無償のOS上のアプリを有料で販売すること。
これは、従来から発表されていました。

もうひとつは、Google Chrome というGoogle謹製のウェブブラウザ上の拡張機能を、有料で販売する道を用意しているようだということです。

Google は、Google Chrome の拡張機能の開発者に対し、有料の登録が必要なように最近変更しています。

このことからも、Chrome OS 上のアプリも、Google Chrome 拡張機能も、どちらも同じように、ビジネスができるように準備をしていると考えて間違い無さそうです。


「でも、パソコンのOSが、Windows/Macからかわることは無いのではないか?」という疑問もあるようですが、それは少しだけ違います。

おそらくGoogleは、(パソコンだけではなく)Chrome OSやGoogle Chromeが乗るパソコンや家電製品すべてをターゲットとしているのでしょう。
Google TV の登場に関わらず、今後、パソコン以外でインターネットをするシーンは増えていくでしょう。
また、従来型のパソコンとは違う、様々なデバイスが増え、そこには、WindowsやMacではない、(かといってiOSやAndroidでもない)OSが必要になってくるはずです。


話を戻し、Google が、ウェブ上のあらゆるツールに対し課金の道を用意するということ(開発者にとってビジネスが成り立つということ)は、あきらかに、ユーザーにとって選択肢が広がります。

どのようになるかは未知数ですが、今後の動きに注目ですね。
え?インターネット上で商売していないから関係ないって?
そんなことはありません。
その話はまた別の機会に。

それでは。
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