2010年12月31日金曜日

大晦日

TANAKA Kohji です。
今日で2010年も最終日です。
こんな暮れの最後の最後まで仕事ができるのも、家族の支えがあってこそ。
どうもありがとう。

さて。
この1年、大きな怪我も無く、いつも通りに取り組むことができました。
健康という財産を大事にしながら、来年も1年間走りきりたいと思います。

来年がよりいっそう飛躍する年になるように。

みなさま、この1年お世話になりました。
今後ともよろしくお願いします。
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2010年12月30日木曜日

多機能という幻想

TANAKA Kohji です。
昨日の Getting Real の話と関連して。

とかく日本で何かサービスを開発しようとすると大人数となります。
大人数で何かを創作するということの困難さはいろいろあるのですが、その中のひとつに、多機能化するという現象があり、それが製品の品質を却って下げるということがあります。

「多機能なのは良いこと」と思っている方は多いですが、一方でドラゴンクエストシリーズで有名な堀井雄二氏のこの言葉。
吉田氏:ドラゴンクエストの関係で,堀井雄二氏と一緒に仕事をさせて頂いたときに,一番言われたのが,「面白さの前に,分かりやすさだよ」ということでした。要は,ルールが分からなければ,遊んでくれたお客様は,それが面白いのか,面白くないのか,判断すらできないということで,まずは分かりやすさを最優先するべきだと教えていただいたわけです。
http://www.4gamer.net/games/092/G009287/20101226004/
この発言の趣旨とは異なりますが、多機能が分かりやすさを損なうという例は、枚挙にいとまがありません。

たとえば、分厚い操作説明書を読まない人は多いでしょう。
(一方、iPhone等には説明書すらつけていません)

ではなぜ大人数で製品/サービスを作ると多機能化するのか。
それは、責任が分散するからと、個人的には考えています。

官僚的な組織であればあるほど、その傾向は強いでしょう。
(スティーブジョブズ率いるAppleが新製品では多機能化しないことがその証左と言えます)

つまり、「○○はいらない。却って邪魔になる」と言えるだけの雰囲気を作れないのです。
仮にプロジェクトのメンバー間で共有できても、その承認を得るステップで承認者の理解が得られないというのもよくあること。

結果、ユーザーの2割しか使わない機能ばかりが大盛りで搭載されるのです。

しかし。
開発期間は一定です。
少ない機能について、極限までUser Experience (意訳するとユーザーへのおもてなし)を追求できるのと、サブの機能の開発に終われ、メインの機能がおろそかになるのと、どちらがユーザーの心をつかむでしょうか?

Appleの割り切り方は素晴らしいと思います。
例えば。
今年の新ヒット商品と言えばiPadでしょう。
しかし、使われてるCPUのスペックは決して高いと言えません。
OS(基本ソフト)も、iPhoneが6月にiOS4にアップデートしたのに対し、同じiOSを使っているはずのiPadは、結局11月まで対応しませんでした。
逆に次期モデルは、カメラ搭載/性能向上等が噂されています。(ひとまわり小さいサイズを出すという噂もあります)

他の企業で機能を割り切って出せるでしょうか?
Sony Reader の例は、割り切った例ではありません。単なる調整不足か納期優先の発表です)

Webアプリケーション(Web上のサービス)を作っていて、関わる人数が増えると、すぐに多機能化に針が振れます。

しかし、その前に、コアなユーザーを獲得しないといけないのです。
裾野を広げるのはその後で良い。


ということに共感できる方は、2011年は一緒に仕事しましょう(笑)
というわけで今年も1年お世話になりました。
(もう1日あるけどね)
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2010年12月29日水曜日

Getting Real by 37signals

TANAKA Kohji です。
Webアプリケーションを作ってみたいというかたが、必見の資料があります。
Getting Real という37signalsという変わった名前の会社が作成したものです。

かなりの長文ではありますが、実際に手を動かして開発する人だけではなく、プロジェクトに携わる(もしくはプロジェクトを立ち上げようとする)多くの方が読むべきものです。

すでに書かれてから結構な年月が経過しているものの、決して色あせていません。

ここには、ある種、日本式の開発形態のアンチが書かれています。
そのため、この内容に反感を覚える残念な方々もいると聞きます。

この会社は、Web製作に革命をもたらした会社です。

Ruby on Rails という「短期間で開発する」ためのフレームワーク(開発支援ソフト)を開発し、多くの派生フレームワークが生まれました。
近年生まれたフレームワークの多くはRuby on Rails と同じコンセプトを持ち、わたしの愛用するCakePHPも同様です。

なぜ、短期間で開発することが大事なのかも、このGetting Real という文書により分かります。

優れたコンセプトは、様々なものに波及するのです。

現在、CakePHPをはじめ、Ruby on Rails 派生のフレームワークを使用して開発することが前提のプロジェクトは、増える一方です。

しかし、それらの依頼主が、このGetting Real を理解しておらず(読んでおらず)、フレームワークの能力を活かせないプロジェクトが多いのも事実です。


世の中で売られるものの多くが、製品の形をしつつサービスを売るという方向へ向かっています。
Webサイト(アプリケーション)も同様です。
サービスとは、一時的なものではなく、継続して提供されるべきものなのです。

そしてそれを現実化するのがGetting Real に書かれたさまざまな手法・考え方にあります。
将来的に興味があるのであれば是非。
このとおりにやるだけで、そのプロジェクトのアドバンテージは計り知れないのですから。
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2010年12月28日火曜日

日報は自分のために

TANAKA Kohji です。
先日開催した勉強会で教えてもらったことのひとつです。

日報(週報)は、何より自分のために書くのだと。

今年後半から、このブログを始めました。
思っていることをほぼそのまま書いているためクオリティは低いです。
推敲もほとんどしていませんので、誤字脱字や、論理が飛んで分かりにくい部分も多々あります。
一度書いたことをもう一度書いたりすることもありますね(笑)

それでも、書いていて良かったなと思うことは。
少なからず自分の考え方が表現できることと、そして、自分の考えをまとめることができるということです。

特に後者の利点は計り知れません。
日報や週報が、本来の目的とは別に、その利点があるということと同じですね。


たまにブログの記事を読み返すことがあります。
拙さに目をつぶりながら、それでも読み返すのですが。
そうすると、それらが定点観測的に読み取ることができたりするのです。

それぞれの記事の時期によって、当時何を考えていたかがよみがえります。

そして。
その方向性が今でもずれてないか、また、修正するべきことは無いか。
いろいろ見えてくるのです。

書いた時点でも自分のためになるうえに、それを振り返ることで、もっと自分のためになる。
これは非常に良いことを知りました。
過去様々な形式のブログをやってきましたが、それらとは違って、自分のためになっている。これが今年一番の収穫だったかもしれません。


もちろん、単なる独り言を公開する気はないので、もうちょっと読んでくれた方のお役に立てる内容にしていきたいものですが。
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2010年12月27日月曜日

素直な心が人を成長させる

TANAKA Kohji です。
私が社会人となって初めて勤めた会社では、新人に対し、松下幸之助氏の書物の朗読から教育を始めます。

新入社員心得帖という書籍を与えられました。
そこには金言の数々が載っているので、その後の社会人としての私に大きな影響を与えています。

その松下幸之助氏の教えのひとつが「素直な心の大切さ」です。

20代はもとより、30代になって、その本質的な大切さに気づかされる機会が増えました。
おそらくそれは今後もそうでしょう。

何かをレクチャーする(される)機会が、この業界には多いのですが、そのとき、どうしても素直になれない方がいます。
私自身、身内や他の人からの指摘に対し無意識的に反発をすることもありますが、それでも、仕事ではその機会が少なくなります。

それは、実力が目に見えるからです。
コードというプログラムをした結果(成果物)があります。
これは決して嘘をつきません。
時間がなくて手を抜いたところや、実力が無くて実現しなかったこと、等など。
すべてがここに現れます。

慣れてない人は、これをオープンにすることができません。
例えれば、それは、人前で裸を見せることと同義なのです。

しかし、オープンにしてはじめて、他人は指摘をできるのです。
過去自分がおかしたミスや、自分が知り得た知識を。

「赤子笑うな、来た道じゃ」という言葉がありますが、まさにそれでして、自分が通ってきた道であるから、他人に指摘することができるのです。
(プログラムを組む人は大抵自分の書いた半年前のコードを読みたくないものです。なぜなら、半年間で得た知識は相当な量であり、半年前のコードが粗だらけに見えるからです)

そして指摘を受けたとき。
素直な心を持って受け入れれば、それだけで自分を成長させることができます。

間違いを犯すことを恐れてはいけません。
どうせ半年後(数年後)の自分から見たら、今の自分は拙い行いを繰り返しているのです。
それならば、半年後(数年後)の自分のために、素直な心を持って、自分を成長させる方がよっぽど幸せな人生を送れるでしょう。

それを助けるのが Open & Share で、自分自身をも、さらけだすことです。
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2010年12月26日日曜日

勉強会という名のセミナーが勉強会文化を駄目にしてしまう

TANAKA Kohji です。
今年はいろいろな勉強会に参加しました。
IT系の勉強会は毎日いくつも開かれていて、わたしもそのいくつかに参加しました。
なかには、シリーズで開催されているものの中で有意義なものは、何度も参加するようになりました。

ATNDという勉強会の参加者を募集するのに便利なサイトがあり、それで探すようにしています。(実際は検索はATND検索サイトを利用するのですが)

勉強会という「有志が運営する」というのが中心の形態には、さまざまなメリットがあります。
「コストの問題を解決し」「講義の幅が広がり」「主催者と参加者が近くなる」等々

今、これだけ勉強会というスタイルが流行っているのは、それだけの意味があると思うのです。

さて。先日。
ある勉強会の告知を見ました。
某企業のウェブサイトです。
企業が開催するということも良くあります。
しかし、よくよくみると。
どうみても従来からよくあるセミナーなのです。

もちろん、勉強会やセミナーに明確な提議がある訳ではないので、それはそれで良いでしょう。

その勉強会というかセミナーでは、1回目こそ無料ですが、2回目以降は有料でした。
普通に、企業が営利目的でやっているセミナーなのです。

もちろんどのように開催しても良いのですが。

それでもわたしは危惧するのです。
そういったセミナーだか勉強会だかが曖昧になり、それがゆえに優良な勉強会を探すことが困難になることを。

ひいては勉強会文化自体が悪い方向へ行くのではないかと。

杞憂に終われば良いのですが。
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2010年12月25日土曜日

七味五悦三会

TANAKA Kohji です。
年末ですね。

年末、大晦日にやる風習の話です。
もともと鴻上尚史氏のエッセイで知りました。
(エッセイ内でも、たしか杉浦日向子さんが言っていたということで書かれていました)

大晦日に一年を振り返る風習が、江戸時代にあったそうです。
一年というのは長いもので、その細かな記憶は薄れていきます。
その細かな、そのなかでも、良い出来事を思い出し、そして「ああ今年も良い年だった」と考えるのだそうです。

これは素晴らしいと思いませんか?
忙しくて辛い一年もあるでしょう。でも、忘れがちな幸せな出来事にスポットを当てることで、良い思い出で頭の中を一杯にして年を越すのです。

具体的に「七味五悦三会」で何をするのか

  • 七味は、今年食べた美味しかった料理を7つ
  • 五悦は、今年経験した楽しかったことを5つ
  • 三会は、今年出会った「一生付き合いたい」と思える素敵な人を3人
これを大晦日、除夜の鐘を聞きながら(?)家族それぞれ言い合うのだそうです。
そして、全員が言えたら「ああ、今年も良い年だった。来年も良い年だといいね」というのだそうです。

この素敵な風習を、今年の大晦日に、あなたの家でもやってみてはいかがですか?
お勧めですよ。
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2010年12月24日金曜日

Skypeが大規模障害

TANAKA Kohji です。
昨日は天皇誕生日で祝日でした。
そのため影響はプライベートで使用しているユーザーに限られたと思いますが、Skypeで大規模障害がありました。
世界規模の障害でしたので、影響を受けた方も多いでしょう。

私も朝からiPad 等で使用を試みましたが、全くメッセージを受信できませんでした。
しかし、原因が分かっていなかったため何度もリトライし、結局あきらめることに。

ところが。
会社に来てみると、通常通り使用できました。
どうやらログイン(サインイン)するところで問題が起きていたようで、すでにログイン済みの場合は影響が無かったようです。

こういうときはおとなしく利用しないか、もしくは別の手段で対応するに限ります。
同種のIMサービス(Yahoo!メッセンジャーやWindows Live Messanger等)を利用するというのもありですし、メール等で代替することだって可能です。

そしてTwitter等リアルタイムに情報を入手できるものを利用して、復旧の情報を得るようにしましょう。
このように対処法が分かっていれば、障害時に慌てることはありません。

「電話がかからないと仕事にならない」とか「停電時に仕事ができなかった」という話は良く聞きますが、事前に準備しておくことが重要ですね。
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2010年12月23日木曜日

Google Bookmarks によるブックマークの共有

TANAKA Kohji です。
昨日まで、まったく知らなかったサービスをご案内します。

Google Bookmarks による複数メンバーによるブックマークの共有です。
https://www.google.com/bookmarks/l

もしアクセスして日本語のページの場合は、以下で英語のページにアクセスして下さい。
https://www.google.com/bookmarks/l?hl=en

この機能は、英語版で利用しないと使えません。

まず、このサービスについて。
今携わっているプロジェクトのメンバー間で、ブックマークを共有したいと思いました。
プロジェクトに関わる世の中の情報をネットで見つけたときに、ブックマークすることで、全メンバーが共通で確認できた方が良いなと。

はてな等のソーシャルブックマークのサービスの場合、オープンかプライベートかの両極端です。
しかし、指定したメンバーとのみ共有したいというニーズはあるでしょう。
ちょうど、SkypeやGoogle Docs をビジネスで利用する場合と同様です。

で、私がサービスを選別する視点はふたつ

  • サービスの質が良いこと
  • 利用者が多いこと
前者は、今回でいえば、ブックマークレットの機能が必須です。
(ブックマークレットとは、ブックマークバーに登録する特殊なお気に入りのことで、任意のページでそのブックマークをクリックすることで「何らかの機能」を実行することができるものです)
たとえば新しいWebサイトを発見しそのサイトで共有ブックマークのブックマークレットをクリックすることで、ブックマークの共有が行えないと不便です。
いちいち、利用しているブックマーク共有サイトにいって、そこで登録なんていう面倒なことをしてられません。

後者は、今後もサポートされていくか、という問題などに繋がります。
なるべく息の長いサービスを利用しないと、自分の作業において、ブックマーク共有が習慣化しません。今後も使い続けるという前提でサービスを選別する必要があります。

このふたつの基準を満たしていたのが、今回紹介するGoogle Bookmarks だったのです。

使い方は、簡単です。
Create new list ›のリンクで、共有フォルダのようなものを作成します。
(共有する単位はこのフォルダ単位です。このフォルダのアクセス権を設定すると考えると分かりやすいでしょう)

Nameに共有する名前(たとえば「MyShare」)
Descriptionにそのリストの内容を書きます。

すると、リストが作成されます。
まず、右上の Share と書かれたボタンをクリックして、共有するメンバーのGoogleアカウント(メールアドレス)を入力します。

その後、Add Stuff で追加していくか、右カラムにある Add to list というブックマークレットをブックマークバーにドラッグし、任意のサイトでクリックすることで追加していけば、簡単に共有できます。

とっても簡単に使えますので、ぜひ貴方のプロジェクトでも使用して下さい。
「あのサイト知ってる?」とか「あのサイト見た?」というときに「知らない」ということが無くなりますね。
とくにプロジェクトの立ち上げ時は、全メンバーの知識レベルを揃えることが重要です。

その際に、とっても役立つツールではないでしょうか。
Share your bookmarks!
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2010年12月22日水曜日

新年ビジネス勉強会@新橋のご案内

TANAKA Kohji です。
新年一発目の勉強会の開催が決まりました。


開催概要


日時

  • 2011年1月12日(水)
    • 16時〜18時・・・勉強会
    • 18時半〜・・・・交流会
費用
  • 勉強会・・・会場代(1,000円程度)
  • 交流会・・・実費(飲み代)
特別ゲスト
  • @AiLuvUM
    • 何と、沖縄は宮古島から Skype で参加!
勉強会について
  • 当勉強会は全員参加型の勉強会です。
  • 参加者が15分程度ずつ得意分野からテーマを決めてお話しいただきます。
  • 社会人として役立つ内容であれば縛りはありません。
  • お時間の許す方は、ぜひ交流会とともにご参加下さい。
    • 交流会だけのご参加も可能です。

というわけで、2011年も良いスタートを切るために。
勉強会で知識のギブアンドテイクをいたしましょうー。

参加はどなたでも可能です。
@ktanaka までご連絡ください。
(質問もtwitterでどうぞー)

よろしくお願いします。
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2010年12月21日火曜日

Dropboxのバージョンが1.0.0に

TANAKA Kohji です。
以前よりお勧めしている、メジャーなフォルダ同期サービスである、Dropboxのソフトがめでたくバージョン1.0となりました。

これまではベータサービスだったのですね。意外です。

関係ないファイルまで同期していたのが直ったりと細かい点での機能向上があるそうです。
というわけで早速ダウンロードしてみました。
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2010年12月20日月曜日

「メールのBCCの宛先が晒される」という不具合を隠すという不誠実

TANAKA Kohji です。
以前、本来BCCで送られるべきある不動産屋からの営業メールを、全員のアドレスをTOに入れて送られてきたことがありました。
30名くらいだったでしょうか。

私のメールアドレスの他に、一般的なプロバイダ等のメールアドレスが羅列されていました。
こういうときわたしは呆れることはあっても怒ることはありません。
もはや諦めているというか。

晒された他の方々には同情を禁じ得ませんが、私自身は当時から外部サイトへの登録はそういう用途のアドレスを使用しているため、被害はほとんど無いもので。
(自分だけ助かるのは何なので、当ブログでは注意喚起を重点的にやっているつもりです)

しかし、さすがに最近は減ってきましたよね。
BCCを使うシーンが明確になり、浸透してきたということでしょう。

そんななか。
AUのスマートフォンIS01と、NTTドコモのスマートフォンLYNX(SH-10B)において、BCCで送ったメールアドレスが露呈されるという不具合が、ユーザーからの指摘で発覚したとのことです。
auスマートフォン「IS01」にBCCの内容が受信者に開示される不具合、NTTドコモの「LYNX(SH-10B)」でも同様に発生
上記GIGAZINEの記事によると、BCCで送信されたメールでも、メールソフトによって、BCCのアドレスを表示できてしまう(表示されてしまう)という不具合のようで、すでに対応したアップデートを配布しているようです。

電話サポートの対応が残念なのはいつものことですのでスルーしたとして、私が問題だと思うのは、不具合の事実をユーザーに周知しないという選択です。


さて、いわゆるオープンソースソフトで、不具合が発覚した場合の一般的な手順をご案内します。
通常オープンソースソフトの開発者はメーリングリスト(ML)による連絡が一般的です。世界各地でそれぞれ別の仕事に就いている方々が、有志で開発しているのですから、そのような情報共有の方法をとっているわけです。
しかし、重大なセキュリティの脆弱性の報告については、それとは別途でMLがあり、限られたメンバーに周知させることが一般的です。
そして、不具合を修正するソフトの改変を(一部のメンバーで)行い、それがリリースされたタイミングで、不具合の内容とその対策が明示されるのです。


そのことを念頭に入れて、今回の事件を見てみましょう。
AUもNTTドコモも「公開することで何らかの悪用に波及する恐れがございますので、ホームページ上での公開の予定はございません。(IS01を)お使いいただいているユーザー様に個別にメールをする形で、アップデートにご協力いただくようご連絡しております。」という主旨の回答をしています。

「悪用」ですか。
「悪用される危険性」と「既知の不具合であるにもかかわらず、ユーザーが意図しない形で情報漏洩すること」とどちらを避けるべきでしょうか?

今回のケースを悪用するのは、結構難しいと思いませんか?
不正にメールアドレスを収集したい業者があったとして、どうやってBCCで送らせるというのでしょうか?(別のソフトの不具合をついてというのであれば、それは別の話でしょう)

圧倒的に「ユーザーへの告知」が優先されるべき事柄です。

そのうえで、上述の回答を見てみると、どうやら不具合発覚時点での周知は無いようです。
その時点で、ユーザーに「不具合の認知」と「対策完了までBCCの使用を控える呼びかけ」「対応完了予定時期」の案内をすれば良かったはずです。

当然、対策後は、ウェブサイトによる周知も含めてしないといけません。
その後に購入するユーザーもいますし、メールを見ていないユーザーもいます。

不具合発見者の「顧客の個人情報を軽視している」という発言に、この事件の本質が良く現れています。
発見者本人は、対策されなかったら使わないだけです。
報告を入れたのは、他のユーザーで問題が起きないようにとの配慮でしょう。
その好意を無視するとは、困ったものですねえ。

ソフトバンクモバイルも、以前まったく別件ですが同じような対応をしていますし、もしかしたら、情報収集をしっかりし、対策するべきはユーザー側なのかもしれません。
悲しい結論で申し訳ないですが。
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2010年12月19日日曜日

はじめての勉強会@八丁堀

TANAKA Kohji です。
金曜日の夜、某忘年会があり、その前にプチ勉強会を特別に開催しました。(勉強会の延長戦が実現

お忙しいところ集まったのは、下記のメンバー。


今回はもっとも興味のあった経営リニューアルについて掘り下げてもらいました。
企業を変革するときに必要なものというのは、経営をするにあたってもっとも重要なことに集中することです。

ということは、そこでやったことというのは、多くの企業が参考になるものなのです。

IT活用は、目的ではなく、手段のひとつです。

しかし、ますます、この時代を乗り越えるための、重要なものとなってきたようです。
私のようなそれを生業としているもののみならず、まだまだ活用しきれていない企業も、導入するなら早いにこしたことはありません。

勉強会では、実際にどうやって使っているかという事例が、満載でした。
ホワイトボードを写真を撮り、それをpicasaで共有して、すぐに社員に周知する。しかもそれを経営者(会議の主催者)自らがやる。
日報はフリーフォーマットで送り、それを経営者が全件コメントする。それらは常に全社員が見られる。

まさに、わたしが良く言っている「 Open and Share 」なのです。
(期せずして資料にもその文字が入っています)

社長のデスクはフロアの中央で、それを取り囲むように社員が配置されているそう。
社員が社長が何をしているか、分かるのです。
(そこまでするかという Open and Share の徹底ぶりです)

というわけで、先週時間が足りずに消化不良気味だったところを、すべて質問して解決していきました。
さっそく実践していきたいと思います。


この勉強会、次回もやりたいのだけど、実現できるかなあ。
実現すれば、次回のテーマは「リアルタイムにかつ個人情報を守りながら、酒場から伝える画像と言葉」ですかねー?
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2010年12月18日土曜日

「手を洗いながら考える」というベストプラクティス

TANAKA Kohji です。
昔、あるファーストフード店でアルバイトをしていました。
それなりにバイト歴を重ねた結果、マネージャー職に就きました。

そのときに先輩マネージャーに聞いたのが。

「今やるべきことは何かを考えるとき、ただ考えるだけじゃぼーっと立ってることになる。10秒なら10秒でできることをしながら考えると良い。自分は手を洗うことにしている。15分に1回以上洗わなくてはならないルールだし、それ以上やっても問題にはならない。洗いながら考えを整理すれば、時間的にもちょうど良い」

ああ、なるほどと。
これは良いことを聞いたと、その日から実践しました。

そのお店では「丁寧に手を洗うこと」が義務づけられています。
手を洗う場所はカウンターの裏、いつもいる位置から3メートルほどの距離。

つまり、何のロスも無く、考えを整理する時間を作れるのです。
(人によっては立ってるだけだと怒る人もいる訳で、その対策にもなると先輩は言っていました)

こういう一石二鳥をアイディアと呼ぶのだと思います。
そしてそういうベストプラクティスを積み上げていけば、すべての行動に無駄がなくなることも知りました。

今でもこの考え方は応用しつつ運用されています。
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2010年12月17日金曜日

どM化する大手企業の社員

TANAKA Kohji です。
というわけで、昨日の記事に引き続き、中小企業こそIT化が推進しやすいというお話です。

大手企業が行う、社員に対する制限は、エスカレートする一方です。
銀行を始めとする金融機関は言うに及ばず、インターネット系の企業でも急成長しているところはその傾向にあります。
それ以外の業種でも、過剰な規制はきつくなっていくばかり。

「以前規制されていた○○ができるようになった」という話は寡聞にして知らない。
あるのでしょうが。

さて世の中の状況を端的に表し、それに対する考え方も近しいのが、堀江社長のこの記事。
(あまりに過不足無い記事なため、かなり長めに引用してしまいました。)

企業の情報漏えい対策がクソな件について
私が数日前に手帳のエントリーを書いたら、今は大手企業(特に個人情報を扱う会社)ほど情報漏えい対策でデジタルデバイスの持込が制限されているので、デジタル機器でのスケジュール管理やらメモなどはできないというコメントが書き込まれていた。
たしかに私がライブドア社長時代は個人のパソコンは持ち込み自由でデータの持ち出し制限も個人のモラルに任せていて実際に会社の内部資料が検察庁などに漏洩していたようである。楽天のように個人のパソコンは絶対に持ち込ませない、会社のパソコンも外に持ち出せないとうくらいの対策をしていれば、検察庁がライブドア社に踏み込むことは出来なかったかもしれない。
ただ、これは私の個人的な思想信条の問題であり、何のためにデジタル機器が存在するのか、という問題に行き着くわけだ。データの漏洩を恐れるが余り、一律にデジタル機器の持ち込みを制限したりするのは不自由である。不自由すぎる。
(中略)
いくらデジタル機器の持ち込みを制限しようが、私はデータの持ち出しは技術的には可能だと思う。いくらでもセキュリティホールはあるからだ。特に人的なセキュリティホールは不正を働くものにとっては利用しやすい。本来ならば、もっと法整備をしてデータを盗む、あるいは不正利用するものを厳しく取り締まるのがスジだろう
また、モラルを教育し、例えばパスワードを付箋でモニターの横に貼り付けたり、メモ帳に書いたりするようなアホな行為をやらないようにすべきだろう。
コンプラ・コンプラといって、司法関係者の企業における利権が拡大しつつある状況は憂慮すべきものがある。それが革新的な技術の拡がりを阻害しているとしたら、由々しき問題であると私は思うのだ。
だから、もうあんまり大きな会社を作らずに、情報漏えい対策とかしなくてもいいような仕事のあり方を私は今模索しているところだ。ITの会社の会議室でiPhoneが使えないってありえなくね?って思わない?
 ※太字はわたし

さて、これを読んでどう思うだろうか?
大手企業の人ほどこう思うようだ。
「デジタル機器の持ち込み自由/データの持ち出し自由ってどんだけゆるいんだよ」と。

もはやあるべき論で語ることを放棄し、その制限の前提で話を進めようとするのです。

本来会社の所有物であるデータを外部に漏らす社員を制限しようとする経営者の考えは分からないではない。
なぜなら、上記の記事にあるようなモラル教育の苦労と比べたら、規制をする方が圧倒的に楽だから。

良く言われるのは。
蚤は高さの低い箱に入れてしばらくおいてから箱から出ても、箱の高さよりも高く飛べなくなるとか、小さい頃から木の杭に繋がれた子牛は、成長してもその杭を抜こうとしないとか言います。

デジタル機器の持ち込みを制限する、インストール可能なソフトを制限する、閲覧可能なウェブサイトを制限する等々、規制は枚挙にいとまがありません。
Google系の各種サービスを利用するなんて、もってのほかだそうです。
そこまでいくと中国との差が分かりません。


私がもっとも不思議なのは、そういった規制を甘んじて受け入れるかどうかではなく、それ自体を「当然のことだ」と思っている人たちがいるということです。(もちろん口に出している訳ではなく、態度に出ているということです)

であれば結論はひとつです。
そういった規制をかけない会社の方が伸びていくことでしょう。

日本の企業の競争力が、アメリカを始めとする各国と比べていまいちなのは、こういうところに現れているような気がしてなりません。

疑問を感じながら仕事をしている方も多いでしょう。
今まさにそういった規制と戦っている方も多いと思います。
しかし、少なくとも今すぐに、それらが転換されるようなことは無さそうです。

というわけでチャンスだと思うのです。
中堅/中小企業こそ。いや、ITを活用している企業こそ。
今なら。どMな社員がまだまだいます。
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2010年12月16日木曜日

大きな会社の弱点とは

TANAKA Kohji です。
大きな会社が背負ってるハンデがあります。

そのひとつが、IT活用です。

こんなことをいうと反対だと思う方が多いようですが。
実際は、大きな企業ほどハンデなのです。

理由は数々ありますが。

もっとも大きいのが情報統制やコンプライアンスに伴う規制です。

ITベンダーの営業はPCを持ってこない。情報漏えいを恐れて持ち出し禁止らしい。そんなベンダーのセキュリティ提案など誰が信用するものか。営業効率の提案をどうして受け入れられようか。営業の現場をIT武装できないベンダーに顧客は耳を貸さない。そうは思わないか?
http://twitter.com/findmywing/status/24479938624 
これが大きな企業の(悲しい)現状です。

ある大手のSIerの方とお話しすると、将来への危機感の大きさは尋常ではありません。

私なりに解釈すると、保守的な環境ゆえ、最新の技術を取り入れられないもどかしさでしょう。
時代に取り残される焦燥感ともいえます。

岡崎市の図書館の事件(プログラマーを誤逮捕し未だに被害届が取り下げられていない事件)は、そういった企業が起こした象徴的な事例です。

IT業界ですらこれです。
その他の業界は言うに及ばずでしょう。

以前、大手ポータルサイト運営会社に勤めていた時は、今と比べて、仕事に対する自由度が大きく制限されていました。
今私が推奨している事項のほとんどは、叶えられません。
どれだけ非効率な環境なのか。

そして、大事なことは。
どういうつもりかわかりませんが、多くの社員が、その制限されていることそのものを、恥ずかしがるどころか、誇りにしているのです

「うちの会社はこんな風に社員を縛っている」
という自慢(?)を、(その会社に限らず)多くの方から聞きます。
かわいそうだなあと思いつつ、さほど恥ずかしがることも無く語られるので「あれ?縛られて嬉しいって、もしかして"どM"なの?」と思ってしまいます。

機会があれば「どM化する大手企業の社員」ということで続きを書きます。

というわけで、インターネットを使って業務を効率化できるのは、圧倒的に中堅・中小企業です。
こんな便利なもの、使わないともったいないのです。
あなたがどMで無いのであれば(笑)
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2010年12月15日水曜日

情報の出所を明記せよ

TANAKA Kohji です。
インターネットの原点のお話から。

インターネットは、Webページの集合体です。
Webページとは、 http://blog.direct-search.jp/ 等のURLをアドレスバーに入力し表示されるページのことです。
特にそれらがまとまるとWebサイトといいます。一般的にはホームページと呼ばれたりしますが。

ネット上の各ページは、リンクという形式で、繋がります。
正式には、ハイパーリンクリファレンスと言い、リファレンスつまり、言及することを言います。

何かについて語るときに、その元の文章が書かれたページはここですよ。というものです。

元々は。

つまり、インターネットの世界において、誰かが書いた内容に反応する時は、元の文章の出所を示すというのが、ひとつのルールなのです。

そして。
Twitter等のツール(サービス)が登場し台頭してきました。

字数の制限を理由に、元の情報を示さない人がいます。
そして、そういった情報が、公式・非公式なReTweetでもって「拡散」していくのです。

その結果。
「近しい人からの情報だから本当のことだろう」と、間違った基準で物事を判断してしまい、誤った情報が信じ込まれるということが増えてきました。

不幸なことに、発信者が間違いに気づいても、その修正は修正前の情報ほど拡散されない傾向にあります

どうすれば回避できるのか。
簡単です。

情報の出所である出典を明記すれば良いのです。
そうすれば、時間のある場合は出典元を確認できます。
流し読みでもできれば、その情報の意図するところや、言及している内容との差分を確認できるのです。

情報の目利き能力のひとつは「出典が明記されていない文章は疑う」ことで、もうひとつは「出典を明記しない人の文章を疑う」ことです。

これだけ自分のルールにしっかり刻みましょう。
世の中これができてない人が多いようですので、それだけでアドバンテージを得られますから。


ちなみに補足しますが、現在はTwitterの公式サイトでの投稿はURLを記述しても文字数カウントされない仕組みを導入しています。
ますます原典を表示しない情報の信憑性が低くなってきています。
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2010年12月14日火曜日

わたしのワインの注文方法と情報の取捨選択について

TANAKA Kohji です。
あまり詳しくないのですが、ワインを飲むのが好きです。

社会に出てから最初にできた趣味と言っても良いでしょう。
同期入社の友達とは、今でもたまに会うとワインを飲みます。

友人はワインの銘柄に詳しく助かります。私はワインの銘柄をほとんど覚えないため、以前飲んだ美味しいワインをもう一度飲むことができません。

友人と飲むときは良いのですが、レストランで注文するときは困ります。
どのように頼むと、自分好みのワインを提供してもらえるのか。

味の表現は多彩ですが、自分の好みを言い当てることは困難です。
飲めば「好み」「好みじゃない」と言えても、飲む前に表現することができないのです。

さんざん試行錯誤して出会ったのが「香りの強い(を楽しめる)ワインが好きですね」という表現。
味の表現ではないし、香りが強いワインが好みという訳でもありません

しかし、この表現を使ってから、はずれが激減しました。(ほとんどが私好みの味のワインでした)

ここから、ふたつの教訓を得ました。
ひとつは、自分の得たい果実を入手するための「表現方法」を知ることの重要性で、もうひとつは、あたらずとも遠からずの重要性です。

前者は検索リテラシーでちょっと触れたことに関連があるかもしれません。
そして後者は。
これが、現代の情報過多の時代に、情報収集するために求められる能力のひとつだと思うのです。

「事実は存在しない。解釈だけが存在する」という有名な言葉がありますが、インターネットのどこを探しても、事実が出てくることはありません。
いや、インターネットに限りません。新聞でも、大きな見出しの記事が意図的に書かれていることも多々あります。

そこで重要なことは、想像力を持って、得られる情報から事実を推定するということではないでしょうか。しかも短時間で。

昨日の記事「情報の目利き能力」に通じるのです。
というわけで、今回はちょっと寄り道をしましたが、おそらく、続きます。
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2010年12月13日月曜日

情報の目利き能力

TANAKA Kohji です。
目利きという言葉があります。
「真偽・良否について鑑定すること」とあります。 by goo辞書

昨日記事にした通り、情報の価値が変化してきました。
歴史的に、これだけの情報が入手可能な状態はありません。

そして、現在においては、その多くはテキスト(文字情報)です。

では、インターネットで提供される文字情報と新聞その他の文字情報の大きな違いというのは何でしょうか?

大きな違いの一つが「視覚的に情報の優劣の分かりやすさ」にあります。
新聞では、文字の大きさ(見出しかどうか等)により、その情報の重要性を分けています。
すべてがその規則に則っているため、瞬時に情報の取捨選択が可能という利点があります。

一方でインターネットの場合は。
多くはまず、検索エンジンによる検索で情報を探すというところから始まります。

検索エンジンにより「貴方が求めていると思われる情報」を順序付けしますが、それは完璧ではありません。

検索結果から、必要とする情報を探すという行為が必要なのです。

表示されたページが、貴方が求めているかどうか、そして何より、正しい情報かどうか、を選別する必要があります。

そこで必要なものが、情報選別のスキル(能力)なのです。
このスキルを目利きと表現することとします。

私が小さかった頃言われていたことの一つに
「活字になっていると信憑性が高く感じられる」
というものがあります。

私の親世代には多いのでしょう。
同じ情報を見ても、それが活字で書かれているかどうかで、その優劣を判断することに大きな影響を及ぼしてしまうという方。

現代は逆なのです。
情報が並列化され、個人が発信できる手段を得た今、優劣は、受け取り側が、瞬時に、正確に判断する必要があるのです。

重要なことは、その判断のスピード正確さが、現代においては重要という認識です。
というわけで、続きはまた。
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2010年12月12日日曜日

Open and Share

TANAKA Kohji です。
時代は Open で、 Share することが望まれています。
主に、情報の話です。

Open は、情報を公開すること。
そして、 Share は、情報を共有することです。

まず、自分の持っている知識は、広く外に出さなくてはなりません。
以前と違い、情報入手の手段は格段に広がりました。
一部の情報をのぞき、「あなただけが知っている」情報は、殆どありません。
それを積極的に公開する姿勢が、あなたに、より上質な情報を届けてくれるのです。

そのためには、他人に見せたくない事柄も含めて、なるべくオープンにすることです。
できないことはできないと言います。できないことを隠してはいけません。

そうすることで、どうやったらできるかという情報が集まってくるのです。

未だに、情報自体に価値があると信じてやまない人がいます。
もちろんそういう情報もあります。お金を出さないと買えない情報もあります。

しかし、多くは。
その辺に転がっているのです。
掃いて捨てるほど。

この時代に求められるのは、情報そのものではありません。
情報の目利き能力です。
というわけで、この話続きます。
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2010年12月10日金曜日

4年目の朝

TANAKA Kohji です。
弊社(株式会社ダイレクトサーチジャパン)は、本日で4年目を迎えることとなりました。
この1年は積極的に勉強会に出席し、自らの事業領域の拡大を目指し、iOSアプリという新規の事業を始めることができました。
また、後半は勉強会を主催し、お世話になっているパートナーの方々への貢献というテーマで事業活動以外の活動も形作って参りました。

これからも「変わらない、そして、変わり続ける」弊社を見守っていただければ幸いです。
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2010年12月9日木曜日

勉強会の延長戦が実現

TANAKA Kohji です。
一昨日の勉強会で、貴重なお話が聞けたのと、私自身が不十分な説明をしてしまっていたのですが。

せっかく @TatsuyaKiyokawa さんが参加されたので、いつもお会いする会合の前に、勉強会の続きをしましょうとお誘いしました。

というわけで初の延長戦が実現。
会場無いので、わたしのオフィスでやることに(笑)

今回はクローズドなので例のメンバー以外は参加できません。申し訳ないです。

あのお話の突っ込んだところを聞けるとは。
いやあ、お願いしてみるものですね。

私も今回は実践編でデモンストレーションを中心に説明したいと思います。
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2010年12月8日水曜日

第5回ビジネス勉強会@新橋を終えて

TANAKA Kohji です。
昨日は、恒例の勉強会でした。
先月は、ともいき勉強会と合同開催ということで、新橋で行うのは2ヶ月ぶりです。

今回の新メンバーはおふたり。
私が4歳(3歳)のパパ友達の会で大変お世話になっている @TatsuyaKiyokawa さんと、@atreekano さんのブログを通じて繋がった @httpkurikuri さんです。

@httpkurikuri さんは、旬の食卓便というECサイトで、産地直送の旬の食べ物を販売されている方。
今回は、経歴とともに食の安全や生産者との繋がりについてお話しいただけました。

その他、レギュラーメンバーの @atreekano さんと、今月下旬より沖縄の宮古島に移住する @AiLuvUM さん、早川さん。およびわたくし @ktanaka と @jonetsuinshoku さんで。

今回も時間の管理が甘く、残念ながら予定していた全員がお話しすることは叶いませんでしたが、いつも以上に熱の入った勉強会となりました。

私は今回は「遠隔地と円滑にビジネスを」というタイトルでLT。

いつものようにgdgdしながら、お話ししました。

今回お話しした中で、意外と認知度が低かったのが Dropbox というサービス。
複数のパソコンにインストールして利用する、フォルダの中身を自動的に同期するソフトです。

指定のフォルダにファイルを放り込んでおくと、Dropboxを設定したパソコンであれば、どこからでも参照することができます。

つまり、会社で作成した資料を外出先で修正するとか、急に必要になった資料を自宅で印刷するといった使い方が可能です。

ファイルはWeb上に(クラウドに)保存されているため、Dropboxがインストールされていなくてもオンラインもしくはスマートフォンから参照・ダウンロードすることもできます。

時間がなくて実践できなかったのですが、このサービスとTeamViewerは、実際にやってみせるとその素晴らしさおよび使い勝手が説明できたと思います。残念。
(でもこれをきっかけにサービスの存在を知ってもらえれば、あとは必要に応じて使ってみる・試してみるというのが良いでしょう。困ったことがあったらご連絡ください。Skypeで)

その他、今回説明した(そしてできなかった)サービスはこちら。
  • http://www.skype.com/
    • 説明不要の無料チャット&通話サービス。β版ながらグループビデオ通話もスタートしました
  • http://www.dropbox.com/
    • 上述の複数PCのフォルダ同期サービス。他人と任意のフォルダを共有することも可能です
  • http://www.teamviewer.com/
    • 簡単操作の遠隔操作ソフト。設定により自宅のPC等(無人のPC)を捜査することも可能です。
  • http://docs.google.com/
    • MS Office がいらなくなるサービス。これを使ってプレゼンしました
  • https://acrobat.com/
    • ホワイトボードや画面共有を複数の相手に行えるサービス。Skype等と併用すると遠隔地との会議が効率化されます
上記のサービスはどれも利用者の多いものばかり
それだけ品質が良く、かつ手軽に扱えるようにできています。


さて。
勉強会後の恒例、交流会であった質問。
「パソコンに不慣れな方が上達するためにするべきことは?」


海外で伝えたいことがあるのに、その国の言葉を話すことができずに苦労することと、パソコンを自分の手足のごとく使いこなせないもどかしさは近いのです。
そのための重要な第一歩で、かつ、必要充分ともいえるのは何か。
答えは、ストレス無く入力ができるようになることです。

では、どうするのか。ソフトが必要??いいえ。やり方をしることが必要です。
何人もの人に習得してもらった方法を掲載しています。
費用は限りなくゼロに近い。
ソフトを買ってお金をかけたら習得できるような気がするのは幻想です。

Learn how to learn (学び方を学ぶ)
これが習得の近道です。

ぜひ実践してみてください。
うーん。今回の勉強会はいろいろあって書くことが盛りだくさんだ。
LTの内容のフォロー記事も書きたいし。

というわけで、また別の機会に。
参加者の皆さん、お疲れさまでした&どうもありがとうございましたー。
@AiLuvUM さんは、次回は沖縄からSkypeで参加してねー)
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2010年12月7日火曜日

今日は勉強会の日!

TANAKA Kohji です。
今日はビジネス勉強会@新橋の開催日です。
今回は、初参加者が2名。

そして何とそのうちひとりは、 @TatsuyaKiyokawa さん。
前回の告知後ご連絡いただいての参加と相成りました。

忙しいところ無理を言ってLTもしていただきます。

なんせ全員参加なもので。

この全員参加というスタイル。
全員が発表し全員が聴講するということで、当勉強会のテーマのひとつ『知識のギブアンドテイク』が、よりスムーズに行えます。

「君の当たり前に僕らは感嘆させられるんだ」という素敵な言葉があります。

どんなに普通だと思っていることでも、それは他人からみたら非凡なことなのです。

もしあなたが今よりもビジネスマンとしてステップアップしたいのであれば、ぜひ一緒に上を目指しましょう。

Open and Share your knowledges.
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2010年12月6日月曜日

Google Apps を安易に導入すると大変!?

TANAKA Kohji です。
興味深いWebページを見つけました。
Togetter - 「GoogleAppsを会社に導入したら大変だった。」
http://togetter.com/li/75267
企業の規模が書かれていないので想像するしかありませんが、それなりに大きな(中堅!?)企業という感じでしょうか。

情報システム部風の担当者が苦労している様子がよくわかります。

既存のシステムからの代替というのは、何でも難しいものです。
圧倒的に代替製品が優れていても、既存の慣れたやり方から移行するのは大変です。
(ブラインドタッチの習得の難しさの大半はそこにありますよね)

さらに。
Google Apps™ のような、多少使う人を選ぶ製品の場合はなおさらかも知れません。
(まだまだ改良の余地のある製品群ですので)

何事にもメリットデメリットがあるため、「移行の場合は」特に慎重にいかざるを得ません。

しかし、ビジネスにはスピードが大切。
拙速に進めるのもNGですが、慎重になりすぎて遅々として進まないのはもっといけません。

ではどうするか。

こういった改善は、トップダウンが不可欠です。

トップが自ら音頭をとってあげないと、担当者は苦労の末に、その苦労は徒労と終わるでしょう。

トップが人任せにしてはいけないのです。

そうやって行われる改善は、改善という名の下に行われる、単なる業務の変更です。
なぜ、トップが関わらないといけないのか。
ひとつは組織の構造にあります。

往々にして「無駄」は、組織と組織の間で起きます。
では、それを解決するのは誰か。
答えは自明ですね。

その上の組織ということになります。

では、その上の組織と別の上の組織の間の「無駄」はどうやって解決するのでしょう???
そしてそのまた上の、、、

いずれ答えはトップに行き着くのです。

というわけで、難易度の高い改善の担当者となった方には、負けずに頑張ってもらいたいものです。
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2010年12月5日日曜日

検索リテラシー

TANAKA Kohji です。
「ワードで○○する方法を教えて」とか聞かれることがあります。

わたしはほとんどワード(Microsoft Word)を使うことがありません。
ですが、大抵は何らかの回答をします。

この質問に限らず「自分は使ったことが無いけど」というものについて聞かれることはよくあります。

そういったとき何をするのか。
Google で検索することです。

毎回検索します。
解決方法を知っているということはほとんどないからです。

すると、回答が正しいかどうかは分からないものの、解決方法らしきものが見つかるのです。
それを質問者に教えてあげるだけ。

そうやって教えてあげたことは枚挙にいとまがありません。

ここで重要なことはふたつ。

ひとつは、「まず検索して調べる」という習慣を身につけること。検索するだけで見つかることはよくあるのです。

もうひとつは。
「検索の仕方を試行錯誤する」ことです。

タレントの伊集院光がラジオで「検索(インターネットで調べる)の能力が重要視されるようになった」という趣旨の発言をしたことがあります。

何らかの解決したい問題があるとして、それがインターネット上に解決策が載っているとき、検索の能力いかんで、解決までの時間は極端に変わってくるでしょう。
場合によっては、解決策にたどり着かない方もいるかもしれません。

というわけで、今日は検索のテクニックをひとつだけ。
「○○の△△で××を作る方法」が知りたいとき、どのように検索ワードを並べるか。

こういうときは、助詞を除いて、検索ワードを並べましょう
「○○ △△ ×× 作る」

最近の検索エンジンは、助詞を解釈して結果を表示することが多いですが、それでも助詞をつけることで得たい検索結果が得られなくなることがあります。

「作る」は「作り方」で見つかる場合もあるので、入れるべきかどうかはその時々によるのですが、このとき重要なことは「どんな検索結果のWebページがあるのか」を意識して検索することです。
「○○の△△で××を作る方法」「○○の△△で××を作る」「○○の△△で××の作り方」「○○の△△が××になる」
などなど。自分が読みたいページのタイトルを念頭に置きながら検索しましょう。

これだけで、検索のスピードは速くなるはず。
それは、とりもなおさず、仕事のスピードが向上するということなのです。
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2010年12月4日土曜日

今日はムスメの誕生日

TANAKA Kohji です。
12/4は、ムスメのお誕生日。
4年前の今日、この世に命を授かりました。

4年間いろんな方の手助けを受け、大きく成長しています。
どうもありがとうございます。

また、妻にも感謝したいと思います。
どうもありがとう。


今後、どんな成長をするか楽しみです。
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2010年12月3日金曜日

Macユーザーになって1年が経った

TANAKA Kohji です。
Macユーザーとなって1年が経ちました。
忘れもしない1年前の12月の金曜日。朝、めずらしくビックカメラのチラシが入っていて、何の気無しに内側の面を見ると、MacBook(旧型・最安機種)を台数限定で格安で売るという告知が。
普通なら見落とすはずの情報でしたが、偶然にも目に入りました。

それでもMacを買うのは勇気がいります。
決して安くはない買い物です。

しばらく逡巡したことをはっきりと覚えています。
意を決しビックカメラに足を向け、道すがらも迷いました。

私は元来「迷う」ことが少なく、「考えて」決断を下します。
しかし、この時ばかりは迷いました。

確か松下幸之助氏の言葉だったと思いますが、迷いは欲望からくることが多いそうです。
なるほど、確かにそうです。

結果的に。
決断して良かったです。
今ではApple製品に囲まれています。
それも自然と。

今年は普段仕事する環境もiMacに変えました。
今ではWindowsは、Macの中と家でしか動いていません。

そして。
Windowsをメインにしていた頃では考えられないくらい快適な環境となりました。

あなたも、もし迷っているなら、決断することをお勧めします。
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2010年12月2日木曜日

Apple iOS、「次に使いたい携帯OS」でAndroidと引き分け(Nielsen調査)という記事より

TANAKA Kohji です。
次の記事をご覧ください。
Apple iOS、「次に使いたい携帯OS」でAndroidと引き分け(Nielsen調査)
GoogleのAndroid OSの人気は依然上昇中だ。今日(米国時間12/1)発表されたNielsenのデータによれば、シェアを食われているのはAppleのiOSとRIMのBlackBerryのようだ。Nielsenによれば、10月の調査で、AppleのiOSとAndroidは「次に使いたい携帯OS」で引き分けとなったという。回答者は現在携帯電話を使っており、1年以内にスマートフォンを購入する予定があるユーザーだった。
これを読むと、Androidの人気が高まっていると読むことができる。
もちろんそれは真実ですが。
私が気になったのはこの箇所。
すでにスマートフォンを所有しており、新しい機種の購入を考えている層では、AppleのiPhoneが35%でトップとなった。一方、すべての携帯電話ユーザーのうちスマートフォンへのアップグレードを考えている層ではAndroidが28%でトップだった。
スマートフォン所有者・・・iOSが35%
スマートフォン非所有者・・・Androidが少なくとも28%以上

実は海外でも、日本と同じく、iPhoneが回線品質の良くない通信会社でしか利用できない国が多いのです。

そのため、iPhoneにしたいけど、通信会社を変えるのは嫌だという層は多いでしょう。
そんな人の票を今一番集めやすいのは各社で出されているAndroidです。

もしiPhoneが各社で提供されたら、上記の結果はどうなるでしょうか?

想像するしかありませんが、そのヒントが「スマートフォン所有者でトップ」というアンケート結果です。

これはとりもなおさずiPhoneの完成度がAndroidのそれを大きく上回っているからなのではないかと私は考えます。

Androidが進化し変化が見られるのか。
それとも、日本のAndroidは、やっぱりガラパゴス化してしまうのか。

各通信会社の「本気度」が問われます。
本気でスマートフォンに傾注するなら、日本の大企業が苦手なビジネスモデルの大転換を受け入れるしかありません。
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2010年12月1日水曜日

ITEigoという素敵なイベントについて語ってみた

@mon_sat です。
Twitterに書くために、下書きしたところ、思いのほか分量が多くなり、Twitterに投稿するのは憚られるので、ブログにしてみました。
(文章が変なのはご容赦下さい)


#ITEigo についていいところとかをつらつらと書いてみる



#ITEigo とは、英語力向上を目指して、英語でLTしようzeという会です。

最初に会の趣旨を説明した以後は、参加者は終了時まで基本的に英語で会話します。(緊急時等重要なときは日本語で失礼しますが)

現在2回開かれ、どちらも10人ちょっとの人が参加しています。

LTの内容は様々ですが、ITに関わることか、英語(学習/サイト)に関わることという若干の縛りがあります。

割合はおおむね2:1くらいでしょうか???

英語のスキルはさまざまです。私のように書いたことをただ読むだけのレベルもいれば、ひとりふたり流暢に話ができている方もいます。

しかし、総じて、学習中という感じです。

#ITEigo の良いところは、みんなが学習中なので、その前提で話ができるし、質問もできるのです。

細かい単語や文法の間違いに躊躇すること無く、意思を伝えることを優先するため「英語を話すぞ」という意識を強く持てます。

英語を話すときに大事な「文法よりも伝えることの重要性」が分かります。

私が参加するにあたって意識していることを少しだけ。

まず、英語圏に旅行に行ったつもりで、周りにいる人に日本語は通じないと思い込みます。

これにより、恥を捨てます。そして、イントネーションや発音も、なるべく英語圏の人のを意識します。名古屋をナゴーヤとか言っても平気。気にしないどころか積極的に言う。(あくまで俺ルールです)

つぎに、プレゼン時に、必ず聞いてる方に質問します。(Have you ever heard jQuery Mobile ? and... Are you using Github ? and so on)

そうするといっちょまえにプレゼンできている気になれます。まず自分に自信を持つというか、自分をだますというか。本番を意識するというか。

そして、資料に軽い笑いを入れます。

1回目のときは、一旦発表が終わったと見せかけて、Jobsよろしく「One more thing」とやりました。

受けました。

2回目のときは、自作のプラグインを紹介し、通販番組よろしく「It is expensive, isn't it?? でもお高いんでしょう?」「It is free now. 今なら無料です」とやりました。

受けませんでした。orz

何と言うか、遊びの要素を入れたいのです。

どうせなら楽しくやろうと。

そしたら1回目より2回目のほうが笑い要素ありのプレゼンが増えました。

楽しく学べる #ITEigo あなたも是非(笑)

逆に質問は積極的にしようと思っています。

どうやらこれは参加者の皆さん、共通のようです。

@cakephper さんがいうように、どうしても理解が浅くなるため、そこを補うために積極的に質問するのでしょう。

また、皆がなるべく一般的な話題を持っていくため、誰かしら興味があるのかも知れません。本当に突っ込んで知りたいことも良くあります。

興味が、英語の壁を越えて、質問が出るのです。これは、皆が「英語力を向上させて、世界の人々と会話し、いろんなことを吸収したい」ということと相似形です。

というわけで、 #ITEigo

ぜひチャレンジしてみて下さい。
まずはGoogle グループへ。
他の地域の方々も是非。

English or Die ???

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