2011年6月29日水曜日

電子マネーにオープン化の波はやってくるのか

TANAKA Kohji です。
まずは、こちらの記事をご覧ください。
電子マネーの発行主になる意味 その1:退蔵益について
電子マネーの発行主になることによってそれ以上に大きなメリットを得られるからです。
具体的に得られるメリットは以下の3つ。
1.退蔵益の発生
2.前受金による資金繰り改善と運用益発生
3.客単価アップ、再来店率アップ
これはレピカというプリペイドカードをASPで提供し、店舗は安価に利用できるというサービスを提供する会社のCFO加嶋氏のブログ

電子マネーについて、その店舗から見たメリットが非常に良く分かるので、まずはその退蔵益という概念を踏まえたうえで、その先の話を書きたいと思います。

もちろん、わたしは、ユーザー視点の話。
(なので元記事とは立場が異なりますけど)


昔話をすると。
私が学生時代にアルバイトしていたファストフードのお店では、当時ちょうど、プリペイドカードを導入しました。

その導入にあたり、(店舗側の)メリットとして「活用されないお金が7%になる」というのがありました。
この7%という数字ははっきり覚えています。
(ただし上述の電子マネーの退蔵益の率とは違うと思います。20年前の話です)

結局今ではそのカード無くなってしまいましたが。

それでも、お店にとってのメリットが、いかに大きいかということが分かりますよね。
その他上述の記事にあるように、PRやCSR等としても活用できますし。


さてさて。本題。ユーザー視点では。

電子マネーの導入は、まだまだ進んでいるとはいい難い状況です。
携帯電話+電子マネーということで、一時導入率が急増したと思いますが、それもスマートフォンになってやや小休止な印象です。

わたしもまだ電子マネーは利用していません。
便利さは理解しているのですが。

何故か。
不便さも残っているからです。

ずっと以前に電子手帳とよばれるツールがありました。
その後PDAと呼ばれるZaurus等のツールも生まれました。
そこでもっとも使われたのは「スケジュール管理」だったのではないかと思います。
しかし、それらは、いまいち浸透することがありませんでした。

そしてiPhoneが登場し、今ではスケジュール管理を「手帳以外のもの」で行っているという方は多いでしょう。

電子手帳時代と今で、何が変わったのか。
それは、「データの一元管理」です。

PCで入力した予定をiPhoneで確認し、外出先でiPadで入力すると、iPhoneでもPCでも見られる。
つまり、データが同期されていることが重要な訳です。
ひとは可能な限り楽をしたいのです。会社に戻らないと予定が確認できないというのでは、スケジュール管理できているとはいえませんよね。同じように、会社の予定は会社のPCに、自分の個人的な予定は電子手帳に、では、使われないのです。

そして徐々に変わってきました。便利になっても手帳を使い続ける方もいるとは思いますが、それでもこれから増えていくでしょう。手帳を手放す人が。


では、電子マネーはどうか。

まず、銀行口座がばらばらです。
一元管理するサービスはあるものの浸透してはいません。
結果、すべての口座を把握する必要があるのです。

いますか?すべての口座を把握している方。

会社のお金ならともかく、個人のお金を、1円10円の単位で、A銀行にいくら、B銀行にいくら、財布のなかにいくらと把握するのは困難です。

結果として、自分の預金であるにもかかわらず、各口座に使われないお金が存在するのです。

そして電子マネーです。
nanacoだEdyだWAONだSuicaだと、いくらカードがあるんでしょうか。

そして、それらすべてに、退蔵益が存在するのです。
ユーザー視点でいえば、それぞれに退蔵益があるうちは、電子マネーの普及はあり得ません。

今は過渡期です。各社にとって旨味は大きいです。わたしが現金を扱う店舗を経営していれば、いち早く電子マネーやプリペイドカード対応するでしょう。

しかし、電子マネーが一般化するためには、デファクトスタンダードができるか、もしくは、規格がオープン化し、退蔵益の合計が極小化する必要があります。

想像してください。
毎日財布を5つ持たなければならない生活を。
それぞれにいくら入っているかを管理し、資金の移動もできない(もしくは手数料がかかる)
そんなの嫌です(笑)

10年後、不便さから解放された、オープンな電子マネーが普及していることを祈るばかりです。
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2011年6月28日火曜日

AppleTVではないAppleTV(iTV?)は必ず来る(はず)

TANAKA Kohji です。
当ブログでは何度か、AppleがTVを出すだろうという話をしてきました。
Appleが提供予定の次世代TV!?
予想『iTV(iOS搭載TV)にはカメラとFaceTimeを実装する!?』
想像してたのと違う!iTV

AppleがiOS製品を展開していくなかで、ホーム用の製品は外せないだろうと思うからです。
なかでもTVは、家庭用製品の中核的存在になるはずで、「外出先でmacが無くてもiPadがあれば良い」ように、「家でiTV(?)があれば良い」というシーンはいくらでも想像ができます。

また、既存のテレビと、そこにアプリを載せてできることも多そうですし、場合によっては据え置き型のゲーム機は不要になるかもしれませんよね。

そんなことを思いつつ、AppleTVには「そうきたか」という驚きと、半分落胆があったのですが。

投資銀行の米国Piper Jaffrayのアナリスト、ジーン・マンスター(Gene Munster)氏はそう見ている。同氏は、AppleがこうしたTV製品を投入する可能性を2009年から指摘しており、その可能性がいよいよ現実のものになろうとしている(ようだ)。【Fortune報道】アップル・ブランドのTVセットが2012年にも登場?
まあ、難しいこと考えず。
りんごマークのTVが家にどーんと置いてあることを想像してみましょう。
それだけでわくわくしませんか?

というわけで音楽(iPod)→書籍(iPad)→動画(AppleTV)と来た次は、当然TVだと信じてやまないのですが、どうなんでしょうか。
神のみぞ知る、、いや、ジョブズのみぞ知るのです。
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2011年6月27日月曜日

CakePHP2.0勉強会で勉強した

@mon_sat です。
先週土曜に開催したCakePHP2.0勉強会のお話。


もともと今月の初旬に、以前から企図していたCakePHP2.0の勉強会をやろうという話を実現することを、いつものメンバーで決めました。
その後もうひとり手伝っていただくことになり、概ね4名で勉強会を開催することに。

この時点では日程だけ(決めうちで)決めたのみで、会場も、内容も決めていませんでした。
(聴講スタイルではなく、実際に手を動かしてもらうワークショップ形式にすることだけは何となく決まっていましたが)

人数もどれくらい集まるか読めず、こちらの想定では20人を超えるくらいだったので、まずは勉強会の参加者募集サイトATNDに、会場・内容未定のまま、30人定員で告知しました。

その後何人かから会場提供の申し出をいただき、最終的に今回の会場に決まりました。
勉強会で大変なのはやはり会場手配だなと再認識。
(トライコーンさん他、提供の申し出をいただいたみなさま、ありがとうございました)

会場が決まった辺りから申し込みが増えてきて、最終的にはキャンセル待ちの方をどんどん繰り上げていき47人まで増加。(当日キャンセルが出てるため最終40~45人程度)

勉強会の様子は別ブログに書くとして、この規模の勉強会を運営するのは初めてのことで、そこで勉強になったことを書きたいと思います。


勉強会の内容を決める


今回はワークショップの講師を務めた@hiromi2424と、司会をしてもらった@cakephperさん、そして@konsanの4人で運営。

まず弊社の事務所で打ち合わせをして勉強会の概要を決めました。(この時点では場所も決まっていませんでした)

メインであるワークショップの講師は良いとして、その他に、セッション・LT(ライトニングトーク)・事例紹介等を行うことを決定。話をしてもらえる人を募集することに。
最悪集まらなければ自分たちでやることにしたら、結局セッションの発表者が集まらなくて自分たちでやりましたけど(笑)

スケジュールは余裕を持って作成。結局、時間は30分程度押しましたが、質疑応答を無くしたことでオンスケで完了。
手配の行き違いでビール到着が、少しだけ遅れたことが悔やまれます。

当日予期せぬことが起こりがちなので、余裕を持ったスケジュールにしておいて、時間が余った時のネタを決めておくというのが良さそうですね。



懇親会の準備


実は懇親会がメインという位置づけの勉強会でした。ハッシュタグも飲み会用の #cake_beer だし。

以下の理由により、事前払い料金制ということにしました。

  • 酒類・食事類の発注量が読めない(今回は勉強会場で懇親会も実施する)
  • 万が一にも会計がマイナスになることは避けたい(当日の発注追加等で)
  • ATND Payment というPaypalを利用した素敵な事前料金徴収システムがある
ということで、事前料金と当日料金を定め、なるべく事前に申し込めるように設定。
したのですが。
当初勉強会参加者のわりに、なかなか懇親会参加者が集まらなくて冷や冷やしました。

結局事前受付締め切り時点で5割程度。
最終的には75%程度の方が懇親会参加ということで、余裕を持って運営することができました。

ATND Payment は非常にお勧めです。

また、当日申し込みもある程度予想できる場合は、やや多めに発注しておいて、当日現金で申し込んでいただいた分で追加発注をかけるというのが安全ですね。
今回は意外と食事のすすみが遅く、足りないかな?という量でちょうどでした。

そのため追加発注として残しておいた分を二次会費用の足しとして寄付することができました。


コミュニティの雰囲気は運営者ではなく参加者で決まる

今回もっとも勉強になったのはここでした。

もともと運営をした我々はCakePHPのコミュニティで知り合った仲間です。
そして各自が、口にこそ出さないものの「この素晴らしいコミュニティの輪を広げる」ことを願っているのです。

だから「勉強になる」のはもちろんのこと「楽しかった」と言ってもらえるようなそういう勉強会にしたいと、わたしは思っていました。

その結果。
盛況の懇親会に、運営としてではなく、いち参加者として参加しながら思ったことは、「やっぱりCakePHPのコミュニティは素敵だ」ということです。
初めての方が割と多めだったにもかかわらず、最初から和気あいあいとした雰囲気でスタート。
それともみんなお酒が目当てだったのでしょうか(笑)

いやいや。
やはり参加者の方々を含め、言葉には表しにくい、良き雰囲気がありました。
(もちろんなかには雰囲気をつかみづらかった方もいたとは思いますが)

わたし自身が、このコミュニティに参加したことで、多くのことを得られました。
少しでもその恩返しができたなら、この勉強会をやって正解だったと思います。


参加者から発表者・運営者へ

勉強会で勉強ができるのは、運営者の方が多かった。

実際ワークショップは自分でも参加者としてやろうとしたのですが、結果的にそれは敵わず、それどころか後半は講師と一緒に解説をするということになりました。

それでも、自分自身がもっとも勉強になったのは。
やはり自分が発表者としても準備をしたことで、より積極的な姿勢で勉強会に臨めたことにあると思います。

自分で経験したから言えますが、いち参加者よりは、発表者として参加するほうが、段違いに得られるものが大きいです。
LTや事例紹介は、当日何人かの方に、急遽お願いしました。(にもかかわらず、皆が聞きたいようなネタが集まり、驚きましたが)
おそらく発表していただいた方々も感じたと思います。
今回発表されなかった方は、次回ぜひ!

そして、発表者から運営者へ。
Ustream配信をしていただいた @suzuki さんをはじめ多くの方に助けてもらいながら勉強会は幕を閉じました。
もしもっと勉強したいということであれば、運営をしてみるというのも一興ですよ。

というわけで一番得をしたわたしからは以上です。
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2011年6月22日水曜日

みくちゃんとアメンボ #6

TANAKA Kohji です。
今日も最近良く見る夢の話。(設定忘れてるんじゃないかという突っ込みがありましたけど、あくまで夢ですからね。ただ現実と相似形なだけで)
みくちゃんとアメンボ #1
みくちゃんとアメンボ #2
みくちゃんとアメンボ #3
みくちゃんとアメンボ #4
みくちゃんとアメンボ #5

ここで登場人物をおさらい

  • みくちゃん
    • 女の子。小学生くらい?
    • クラスの人気者
    • 遊ぶには「お友達になってね」「いいよ」が必要
    • 交換日記が広まる
    • 「読んだよ」とか返事するのも暗黙のルール
    • 最近は交換日記しなくなった子も増えてきた
  • アメンボちゃん
    • 転校生の女の子。小学生くらい?
    • クラスの人気者
    • 交換日記は誰が見ても良いというルール
    • 「読んだよ」というのも名前の書いた判子をぺたっと押すだけ
  • バーディ君
    • 転校生の男の子。ハーフ。小鳥の飼育係
    • クラスの人気者
    • 友達付き合いはゆるい関係
    • 交換日記も短い。誰が見ても良い
  • バーグ君
    • 転校生の男の子。ハーフ
    • クラスの人気者になってきたかも
    • みくちゃんと同じようなルール「お友達になってね」「いいよ」が必要
    • 交換日記はバーディ君のやつに近いかも
まずは、みくちゃんとアメンボちゃんの交換日記の話から。
(ここからは、ふたりを見て個人的にどうおもったかの話)

みくちゃんのお友達は、何かとっても絆が深い。
他所に浮気をしない感じ。
裏を返せば、今からその輪に加わるのは躊躇われる。

でも別に特段みんな仲が良い訳でもないところが不可解だけど。
ただ、総じて絆が深い。

交換日記は位置づけが微妙になった。
お友達になってしまえば、そこでわざわざ交換日記しなくても良いかな?って感じ。
やることが無くなる人もちらほらいる。

そして重要なことは。
ルールを変えすぎ。

当初、お友達の輪に加わるのは、誰かのお友達でなくてはならなかった。それがいつからか関係なくなった。
最近も「読んだよ」という暗黙のルールができあがる前提となってた「書いた人は誰が読んだか分かる」というのも変更されたみたい。
ルールの変更に、ちょっとポリシーが無い。


一方で、アメンボちゃんのお友達は。
もともとみんな「交換日記をしよう」ということで加わったお友達だから、交換日記は今でも人気。
交換日記の質はお世辞にも良いとは言えないけど(たまに読めなくなっちゃう事件が起こるし)それでも根強い人気がある。不思議。
書かれてる内容は、どれも一緒に見える。交換日記を書く時のお約束が守られていないことも多い。
過去に交換日記を書いていなかった人が、書き始めるのにちょうど良いというイメージ。

そのうえでお友達作りもできる。
どちらかというと、こっちのほうがポイント。
何となくだけど、ゲーム性があるというか。
自分の力で「お友達を増やしていく」という満足感もある。
誰だってお友達が増えると嬉しいよね。
そのためにアメンボちゃんが用意した仕組みも良くできてる。

アメンボちゃんの方が、みくちゃんのやり方よりも、徐々に浸透していくのかな今後は。
ただちょっと。
交換日記を読んでも、何かの役に立つということは少ない。
たぶんそれはこれからもずっと。
変わらない気がする。

困るのは、「交換日記とは、アメンボちゃんのやつがスタンダード」という風潮になること。

というわけで交換日記としてはまああれだけど、お友達作りとしては良い方式。
「お友達を増やしたい」という子は使ってみると良い、と思う。


みくちゃんもアメンボちゃんも、女の子。
一方、バーディ君とバーグ君は、男の子。
ここに大きな違いがあるんだけど、まずはバーディ君とバーグ君の関係から。
つづきはまた。
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2011年6月21日火曜日

みくちゃんとアメンボ #5

TANAKA Kohji です。
みくちゃんとアメンボ #1
みくちゃんとアメンボ #2
みくちゃんとアメンボ #3
みくちゃんとアメンボ #4

当初、この学年の子らは、2学年下の、まきちゃんのことを知らなかった。
いや、知らなかったというのは正確じゃないか。
あまり、気にしていなかったというか。

気づいたら、人気者だったという感じ。

というのも。
ケータイを使って遊ぼうという子が、みくちゃんやアメンボちゃんの学年ではあまりいなかったんだ。
まきちゃんは、ケータイでゲームをしようということで、お友達を作っていった。
「たくさんのゲームが無料で遊べるよ」ってことで、すぐに広まっていった。

上の学年の子の認識はそんなものだった。

でも、違ったんだ。
まきちゃんのやってることも、実はお友達作りだった。
みくちゃんやアメンボちゃんが交換日記を中心にお友達を作っていったのに対し、まきちゃんはゲームだった。

自分をゲームの中のキャラクターにして、キャラクター同士が交流するという、現実とゲームの間くらいの遊びが流行った。
ゲームの中でお友達の家に遊びにいったりする。
自分の部屋も自由に作れるんだ。

最初にお小遣いをもらって、それでその世界の家具とか洋服とかを買う。
部屋や自分をキレイに着飾って、そしてお友達を増やしていく。
なかには、最初に貰うお小遣いでは足りないから、本当のおかねで買うという子もいた。それもひとりやふたりじゃない。

実はまきちゃんにはおかねがたくさん入った。

まきちゃんの提示する遊びでどんどんお友達が増えていって、その世界にはまっていった。
そうして多くの子が、本当のおかねを払っていったんだ。まきちゃんに。

ここが、みくちゃんやアメンボちゃんと違うところだった。
もちろん、バーディ君やバーグ君とも違うところだった。

みくちゃんやアメンボちゃんはケータイが、その学年の子の必須アイテムだと知ってるから、ケータイでも交換日記をできるようにした。
だからそこそこ人気もあった。

それでも、まきちゃんのようには、たくさんのおかねを集めることはなかったんだ。

ここで3人の関係を整理すると。
みくちゃんは、お友達作り自体を目的として、友達の輪を広げていった。交換日記はあくまでお友達と繋がるための手段という感じ。
アメンボちゃんは、まず、交換日記をしようということを言った。そして、それを使ってお友達作りもできるよということで広まっていったんだ。
どちらかというとアメンボちゃん方式のほうが自然かもしれない。
お友達作り自体を目的にすると、日記を書かなくなっちゃう子がいても不思議じゃないよね。
あと、濃厚な人間関係に疲れたというのもあるかもしれない。

それに対し、まきちゃんの学年は。
お友達作りの目的もあるし、ゲーム自体が楽しいということもある。
流行るべくして流行ったといっても、決して言い過ぎじゃない。

ただ、このお話の中心である、みくちゃんとアメンボちゃんの学年とは、あまり交わることが無いみたい。使ってる子はそれほど多くないし、多くないから使い始めようというきっかけもなかなかない。

というわけで、いよいよお話は大詰めです。
みくちゃんとアメンボちゃんとバーディ君とバーグ君、それぞれどんな関係性があって、これからどうなりそうなのか。
ここからは個人的な意見として書いていくつもり。
ではでは。
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2011年6月20日月曜日

みくちゃんとアメンボ #4

TANAKA Kohji です。
みくちゃんとアメンボ #1
みくちゃんとアメンボ #2

バーディ君はものすごく人気者になった。
みくちゃんもアメンボちゃんも多くのお友達がいて、それは変わらないんだけど、バーディ君の人気はとどまるところを知らなかった。
何か、学校中でバーディ君の日記のような便せんが回っていた。
タイミングを外して、お友達より遅れて参加した子は、始めるときに「今更だけど、始めます」と書くのが普通になった。なんとなく、乗り遅れた感があったのだろうね。

そんなときに、バーグ君の交換日記が広まったんだ。

バーグ君のは、当初さほど使う人がいなかった。
使いづらいというのもあったし、みくちゃんと同じ形式だから、なかなか使う子が増えないというのもあった。
それでバーグ君は変わっていったんだ。
まず、バーディ君方式を取り入れた。ひとりひとりに、小さな掲示板のようなものを渡して、そこに、バーディ君でやってるような、ライトなことを書けるようにした。

そして、書かれたことに「いいね!」を簡単にいえるようにしたんだ。

これも最初はさほどでもなかったけど、いいねが、書いた子にすぐ伝わるようになってから、このいいねの輪が広がった。

最初に気づいたのは、クラスでも人気の子ら。みくちゃんの交換日記やバーディ君のやつでも、多く読まれている子ら。
その子らが、いいねの楽しさを、みんなに教えていったんだ。

どうやったかって?
それは、ただ、いいね!を伝えていっただけ。片っ端から。
この片っ端からというのが肝。

前述したように、いいねをもらったらすぐに分かる。
だから、いいねは、すればするほど、相手も嬉しい。
それに「同時に」バーグ君の小さな掲示板を使っていると、あ、今いいねって言ってくれたということで、何となく、同じ場所にいるような雰囲気なんだよね。違うクラスの子でも。

みくちゃんのやつ、アメンボちゃんのやつ、バーディ君のやつ。こういうのにすぐに飛びつく子らを「アーリーなんとか」っていうらしいんだけど。

みくちゃんのやつは、その「アーリーなんとか」グループの子らにはもう飽きられていた。
アメンボちゃんのやつは、その「アーリーなんとか」グループの子らは、なぜか利用しない子が多かった。
「アーリーなんとか」グループの子らは、もっぱらバーディ君のやつを使っていたんだけど。
人気の子らが、バーグ君のやつの楽しさを伝染させたので、一気に使う子が増えていったんだ。

今は、バーグ君のやつは、徐々に使う子が増えている感じ。
使い方がよく分からないって言って、戸惑う子も多いんだけど。


そんなみんなのお話。
まだまだ、もう少し詳しく書いていきたいと思う。
みくちゃんはその後どうしたのか、アメンボちゃんはこれからどうなりそうなのか、バーディ君やバーグ君は、これからも人気者であり続けるのか。

この学校の場合、他の学校とは違って、ある特徴があった。
それはケータイと呼ばれる携帯電話。学校内のほとんどの子が持っていたし、低学年を中心によく使われていたんだ。
そのケータイが大好きな、まきちゃん、という子の話。
その子の話をしてから続きを書いていこうと思う。
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2011年6月19日日曜日

みくちゃんとアメンボ #3

TANAKA Kohji です。
みくちゃんとアメンボ #1
みくちゃんとアメンボ #2

みくちゃんとアメンボちゃんは、友達がたくさんいます。
どちらも交換日記が人気ですが、ふたりのやってることが違うのです。

そんなとき、ふたりの転校生が来ました。外国から。
そのひとりが、後に小鳥の飼育係になる子。バーディ君。

バーディ君はとてもフランクだった。
友達付き合いもゆるい。
「友達になってね」「いいよ」は要らない。
そして交換日記も、もっとライトな感じ。
休み時間でもいつでも書けるように、小さな便せんだけにした。

それに思ってることを、ちょこっと書くだけ。
読むのも簡単で、読みたい人が読むだけ。
そんな新しい交換日記。交換しないから、交換日記でもないけど。
「読んだよ」とか「面白いね」とかも、自分の便せんに書けば良いんだ。
他の人の文章を「面白い」といって他の人に紹介することもできるようになった。
これで新しい友達が増えていくから面白い。

ただ、友達関係になる訳じゃないから、面白い日記を書く人は、たくさんの人に読まれることになる。たくさんの人に読まれてるからといって、たくさんの人と友達関係になる必要はない。
だから、みくちゃんやアメンボちゃんのように、友達の輪の中心の人が書く日記は、他のクラスの人も含めて多くの人が読んでる。

そして、他のクラスの人気者のお友達の日記を見つけるのも簡単になったし、読むこともできる。

長い日記を書くのが苦手な子も、便せんに書く程度ならってことで、これまで交換日記をやらなかったお友達もはじめるようになった。

そしてこの、ライトな輪が広がっていったんだ。
バーディ君はものすごく有名になった。
じっさい、長い日記を書くことを止める子もいたみたいだし。だって簡単だったから、こっちのほうが。

もしかしたらみくちゃんがやっていた「友達になろう」「いいよ」というルールが嫌になっちゃた子が多かったのかもしれないね。
友達にしか日記を見られないというのは良いんだけど、アメンボちゃんの交換日記みたいに、いろんな人に見せるような、そういうほうが好きなお友達も増えてきたのかもしれない。

このライトな日記は、みくちゃんもアメンボちゃんも真似をすることになった。
でもあまり広まらなかったかも。
バーディ君のがあったからね。
同じことをしても仕方が無かったんだ。

あと、もしかしたら、そうじゃなくて、そのライトな関係性の方が、クラスの皆は求めていたのかもしれない。

そんなバーディ君が、今は一番人気に見える。

そして、もうひとりの転校生。
青い目をした男の子。
サッカーとハンバーグが好きな男の子。
バーグ君。

この子は、みくちゃんと似ていた。
だから最初は人気が無かったんだ。

というわけで次回はバーグ君のお話をするね。
みくちゃんとアメンボ #4
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2011年6月18日土曜日

みくちゃんとアメンボ #2

TANAKA Kohji です。
みくちゃんとアメンボの話の続き。

みくちゃんほどではないけど、アメンボちゃんもすぐに人気者になっていった。
アメンボちゃんも交換日記が好きだった。

ふたりは似てるんだけど決定的な違いがあって。
みくちゃんは、あくまで、友達を増やすために交換日記をやっていた。だから交換日記はお友達にしか見せないというのが何となく決まっていた。実際見せないお友達が多かった。
一方、アメンボちゃんの交換日記は、誰でも見ても良いよというルールだった。ルールというか、ルールがなかったんだ。お友達じゃないと見てはいけないという。

みくちゃんの交換日記とは違って、誰でも読める場所にも置いてある。

だから他のクラスの子が、見にくることもあった。

交換日記がきっかけでお友達になることもあるから、アメンボちゃんの交換日記を通じて友達が増えた子もいた。

他にも違いがあった。
「読んだよ」とか「面白いね」ということを書いてあげるというルールもなかった。

一部にはそれを煩わしいと感じる子もいたんだよね。

そのかわり、もちろん面白いと思った時は「面白いね」と書いてあげるし、「読んだよ」というのも名前の書いた判子をぺたっと押すだけで良かった。はんこを押すだけだから、簡単だし、似顔絵入りのはんこは、アメンボちゃんが配っていたからみんな持ってる。

気楽だからすぐに広まったんだ。


そして、みくちゃんの交換日記とアメンボちゃんの交換日記を両方やる子もいたんだけど、結局どちらか片方しか書かないお友達の方が増えてきた。

みくちゃんにしたら面白くない。

そんなとき。
また転校生がくるんだ。

それもふたり。

しかもふたりともハーフだった。

そんなわけで続きはまた次回。
みくちゃんとアメンボ #3
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2011年6月17日金曜日

みくちゃんとアメンボ #1

TANAKA Kohji です。
最近よく見る夢の話。

どこから話せば良いのか。
とりあえずの登場人物の中心は。(年の頃は小学生くらい)

  • みくちゃん
    • クラスの人気者。
  • アメンボ
    • あだ名。やっぱりクラスの人気者。転校生。クラスで飼ってるペットのアメンボの飼育係。
他にも出てくるのだけど、それは追々。

もともとクラスにはみくちゃんという人気者がいました。
人懐っこくて、みくちゃんの周りには人の輪ができる。
みくちゃんとの交換日記はクラスのみんなの娯楽のひとつ。毎日書いている。

みくちゃんと遊ぶにはルールがあって、それは、「お友達になってね」と言わなくてはいけない。何となく、気づいたらお友達だった、っていうのはNG。
みくちゃんだけじゃなく、ミクちゃんを好きなお友達はみんなそうやってお友達になっていく。
「お友達になってね」「いいよ」
素敵な関係。みんなが仲良くなっていく素敵なルール。

あっという間に、学校の多くの人がみくちゃんと遊ぶようになった。
みくちゃんと直接遊ばない場合でも、お友達同士でもその素敵なルールは生きていた。

ずっと素敵な関係で輪を広げていきたい、とみくちゃんは思ってる。
そしてそうなっていった。

お友達同士でも新たなルールが生まれていったりもした。
交換日記を読んだら、「読んだよ」って言ってあげる。だってその方が書いた人が嬉しいから。
「面白い」ってコメントしてあげたりもする。
そうやってルールができていった。


そこへ、転校生がやってくる。
その子は、誰もやりたがらない、クラスのペット?のアメンボの世話をすることに。飼育係になった。
最初はみんな遠慮してたけど、そんなことがあって、すぐに人気者になった。


そしてふたりを中心としたこのお話が始まるんだ。
つづきはまた。
みくちゃんとアメンボ #2
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2011年6月16日木曜日

第11回「テーマは『○○』勉強会」終了

TANAKA Kohji です。
昨日、恒例の勉強会を実施してきました。
3回ぶりにホームグラウンドの新橋。
Skype参加もあわせて8名での開催です。

いつもご参加いただいている皆さんありがとうございます。

今回は、以下のようなラインナップ

  • 逆浸透膜システムによる浄水
  • IT基礎用語解説
  • マレーシアの食文化
  • 仙台(被災地)の現状
  • facebookについての私的解説
見事にバラバラです(笑)

ここで聞いたことをすべて頭に入れるのは困難です。
しかし、必要なときに、キーワードが思い出せれば、そのときに調べ直すことも可能です。

今時点でピンと来ないことでも、必要なときは来るのです。
そのときまで、知識のストックをしておけるかどうか。が重要ですね。


さて、今回はfacebookについて話をしました。
日本でもfacebookをビジネスに利用するケースというのが増えてきました。

では何から始めれば良いのか。
今回は3つの機能についての概要を。
  1. facebookページ
  2. グループ&イベント
  3. facebookアプリ

というわけで、次回はいよいよ1周年。
7月中旬13日頃開催予定です。
facebookで告知します。
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2011年6月15日水曜日

Googleドキュメントで企画書作成は革命かもしれない

TANAKA Kohji です。
Googleドキュメントで議事録作成という記事を書いたばかりなのですが、軽く感動を覚えてしまったので、またGoogleドキュメントネタを。

Googleドキュメントで、複数人が同時に議事録を編集すると便利ですということを、先の記事で述べました。
これは本当に便利で、未体験の方はぜひやってほしいです。

さて先日。
集まったメンバーで打ち合わせをしていたところ、面白そうな事業プラン(web上のサービス)が浮かびました。
経験あると思いますが、複数人で同時に「いけそうなアイディア」と認識することは珍しいことです。

そこにいたメンバーは全員開発者です。
世界に広がる夢のあるサービスである一方で、実現可能性も充分すぎるほどなのです。(こういうとき全員が開発者だと話が早いですね)

ひょんなことからビジネスのコンテストに応募しようという話になりました。

そして次の日。3人で、同時に、企画書を作成するということに。
もちろんGoogleドキュメントで。

今回はプレゼンテーションと図形作成用にcacooというサービスも利用。

これが、非常に有意義な体験でした。

企画書作成をしていると、どうしても最後の方は苦痛だったりします。
企画書の内容をより良い表現に変える作業や、細かい点をチェックし修正する作業が、だんだん辛くなってくることが多いのです。

複数人で作業をしていると、その苦痛から解放されました。

相手のアイディアに、自分のアイディアを足したり、自分ではブラッシュアップしきれないところをアシストしてもらったりできます。

ブレストで良いアイディアが積み重なっていくような、そういう気持ちのよさがありました。
たったの2日で企画書も無事完成。

というわけで。
企画書作成に慣れたメンバーと一緒であれば、ぜひ同時編集を体験してみてください。
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2011年6月14日火曜日

便利なツールが使えないストレス

TANAKA Kohji です。
ツールというものは基本的に、便利のためにあるはずです。
効率的に作業をすすめる、いままでできなかったことができるようになる、等々。

たとえば、携帯電話で電話しても、相手がいっこうに出る気配がないとき、人は少なからずストレスを感じます。
もともと携帯電話がなければ存在しないストレスです。

もともとをゼロとすれば、携帯電話が使えることでプラスとなりますが、それが使えないからと言って、もともとのゼロより下回ることはありません。
しかし、ストレスは存在するのです。


大きな組織に勤めていると、組織のルールでスマートフォンやクラウドサービス等の便利なツールやサービスが利用できないことがあります。

もちろん利用できないのは理由があるのですが。

それでも、何のためのツールなのかと思うのです。
「効率的に作業をすすめる」「いままでできなかったことができるようになる」そんなツールを使用できずに、別の苦労を強いる。

快適な環境で仕事をさせることよりも、管理のしやすさを選ぶ。

何のためのツールなのでしょうか。
以前、どM化する大手企業の社員という記事を書きましたが、ぜひ便利なツールを活用してほしいものです。
それだけで他社よりアドバンテージを得られるのですから。

コンプライアンスは決してブレーキをかけるためのものではないのです。
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2011年6月13日月曜日

○○ or Die

TANAKA Kohji です。
「死ぬ気でやれば何事もなせる」という言い方があります。
「できなければ死ぬのであれば人間100%の力を出す。そのつもりで頑張れるかどうかが重要」という言い方もあります。

死ぬ気でやると言うことはどういうことでしょうか。

「危機感を持つ」という言い方もありますね。
たとえば組織が停滞気味なときや赤字続きのとき、しばしば上役から言われることです。

ただなかなか危機感を持つことが難しい状況なことも多かったりします。
会社の危機と社員の危機感は必ずしも相関しない。むしろ業績の悪い会社ほどたるんだ雰囲気であることが多い。弱いトップの下で社内に自然発生的に危機感が広まるのは手遅れの段階に入ってからだ。優秀な経営者は危機感を人為的に創り出す。成長会社ほど社員がピリピリしているのはそのためだ。
by 経営パワーの危機(三枝匡)
経営陣が「危機感を持て」と無闇に言っているうちに、危機感に不感症になる組織も多いです。


しかし。
自分自身にムチを入れることはさほど難しくないと思います。

どんなに苦しくても、それが常態化すれば、人はそれに慣れてしまうものです。
苦しい日常のなかでも「いつでも想いを持ち続ける」ことができる人だけが、唯一、成功への切符を手にすることができるのです。

そしてタイトルに上げたフレーズとなります。
たとえば私のいる世界では、数年のうちに英語ができないと仕事を無くすと思っています。
それを端的に表しているのが English or Die というフレーズ。英語を真剣にやるか、もしくは、のたれ死ぬか。

自分の環境に危機感を持てば、自分自身を変えることは容易いのです。
落ち目の組織に危機感を持ち、その組織自身を変えることと比べれば、転職や絶え間ない自己研鑽など、とるに足らないことでしょう。

自分一人が努力すれば良いのですから。

さて。
○○に何を入れるかは、その人次第です。
真綿で首を絞めているのは自分自身かもしれません。
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2011年6月12日日曜日

Googleカレンダーに新機能「予約時間枠」の設定

TANAKA Kohji です。
Googleカレンダーに「早期リリース」ということで新機能の紹介が出ていました。
Google カレンダー:予約の時間枠の管理Introducing appointment slots in Google Calendar
たとえば、月曜日の13時から15時を空き時間として設定し、その間にミーティングや顧客との応対を実施したいときに、同僚や顧客が自らその時間にアポイントを設定できる機能です。

画面写真を見る限りでは、そのうちの30分のような指定も可能な模様。

グループ管理機能も充実し、カレンダーも充分にグループウェアとして機能してきているのではないでしょうか。
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2011年6月11日土曜日

「○○について教えてください」では教えてあげられない

TANAKA Kohji です。
何となく思いついたのでエントリー。

先日、なぜ教えることが難しいのかについて書きました。
その続き。

パソコン操作に慣れてない方が、してはいけない質問の仕方の話し。
「○○(という機能)について教えてください」という聞き方をしてはいけません。

先日の記事の通り、教えられないのです。

ベターな聞き方は「○○についてなんですが、××をするのにどうしたらできますか?」という感じ。


たとえばゴルフを例にとりましょう。
電話で話をしているとします。(なぜかは先日の記事の通り)

「ドライバーの打ち方について教えてください」と言われても、その人にとってジャストなアドバイスができる人は希です。

「ドライバーなんですけど、まっすぐ飛ばすにはどうしたら良いでしょう?」であれば、まだましですよね。
何をしたいかがはっきりしてきています。

もっというと。
「ドライバーで打つといつも左に曲がっていきます。まっすぐ飛ばすにはどうしたら良いでしょう?」であれば、もっとアドバイスしやすいでしょう。


パソコン操作となると、がぜん「○○について教えてください」という聞き方が増えるのです。
とくにトラブルの場合「メールが使えなくなりました」というだけの質問が多いのです。

「どうやって検索すればそのトラブルの解決方法が見つかるか」を考えましょう。
そうすれば、最終的に分からなくても、もっと具体的な質問ができるでしょう。

教える人は質問者の操作を見ていないし、見られません。
そんな環境で適切なアドバイスを求めるのであれば、自ら試行錯誤しないと難しいのです。

知るべきは「検索の仕方」なのですから。
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2011年6月10日金曜日

Gmailの3機能がLabsを卒業

TANAKA Kohji です。
Google Apps™ で利用しているGmailですが、新たに3つの機能が本リリースされました。
http://googleappsupdates-ja.blogspot.com/2011/06/labs.html

これらはすべてLabsということで、機能の試験運用がなされていたものです。
Labsの設定画面にある試験提供されているサービスの一覧から、自分が試したいサービスを選択すると、使用できるのです。
わたしも今回リリースされるものは、試していました。

今回リリースされるのは

  • スーパースター
  • ラベルのネスト
  • IMAP 拡張モード
です。
スーパースターは、重要なメールの分類を、現在のスターの他に、色違いやマーク入りの別の印を付けることができる機能です。

ラベルのネストは、ラベルというタグ付けの機能(Outlook等におけるフォルダ分けの機能)に親子関係を持たせることができる機能です。

IMAP拡張モードは、スマートフォン等で使用する場合に、どのラベルのメールデータを同期させるか、またいくつ同期させるかを設定することができます。


まだ使用していない機能がありましたら、ぜひ使ってみてください。
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2011年6月9日木曜日

電子書籍を出版しよう

TANAKA Kohji です。
世の中は出版ブームになっている気がします。
昨今、新書による出版が増加してきています。パソコンを使って手軽に執筆、編集が可能になり、ひとつの書籍を出版するコストが下がってきているのでしょう。

周囲に書籍を出版している方が何人かいます。
おもに同業界の方で、技術書と言われるプログラマー向けの書籍です。
日本人は英語の文献を読むのに慣れていなく、また英語に慣れた人でも日本語の書籍の方が速く読めるため、日本語で書かれた書籍は実は世界的に見ても数が多いのです。

さて。しかし。
すでに出版されている書籍の著者が電子書籍化を望んでいても、なかなか実現しないということが多いようです。
上述した技術書であれば、ページ数も多いうえに、事典的に使用することも多く、すぐに調べたいということが多いため、形態としては紙媒体よりも電子書籍のほうが扱いに困りません。

それでも電子書籍化はなかなか実現しないのです。

さてさて。
ところで電子書籍とはどんなものでしょうか?
わたしがMicrosoftのWordで何かの文章を書いてそれを公開したら電子書籍でしょうか?

広義にはそれを含めて電子書籍です。

一般にはもうすこし読みやすい形態、すなわちPDFやePubのようなフォーマットが適していますが。

PDFもePubも誰でも無料で作れます。
難しい知識は要りません。

何かを出版したいという方は、まずは電子書籍を作成してみてはいかがでしょうか。

え?どうやって売るのかって?
それは、、、次の機会に。
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2011年6月8日水曜日

World IPv6 Day

TANAKA Kohji です。
日本時間で2011年6月8日午前9:00から24時間、World IPv6 Day というものが開催されています。
当記事の公開時刻が午前10時ですから、すでに1時間が経過しています。

World IPv6 Dayについて
http://recommend.yahoo.co.jp/ipv6day/
http://www.worldipv6day.org/

IPアドレスというものがあります。
192.168.0.1のように、0-255までの数値を4つ並べたものです。
これは、インターネット上の住所にあたります。

しかし、IPアドレスを使用してインターネット上のコンテンツを閲覧するのは「人間に取って」分かりづらいため、www.example.comというような可読性の高い文字列によってアクセスするようになっているのです。後者をドメインといいます。

ドメインは論理上無限に作り出すことができるためなくなることはありません。
以前は存在しなかった example.mobi のようなものを作っていけば良い訳です。

しかし、IPアドレスは違います。
上記の方式をIPv4と呼びますが、この方式では枯渇することがしばらく前から分かっていて、日本で使用するものについては年内にも枯渇することが分かっています。

そこでIPv6という新方式への移行が徐々に始まっている訳です。
とはいえ、これは機器の話で、ユーザーが何かをする訳ではありません。

機器内で、IPアドレスを使用するときに、IPv4とIPv6が混在していても支障無く使えるかどうかという問題です。

表題の World IPv6 Day は「この日は世界中でIPv6を試用しましょうね」という日です。

一番大きな影響があった場合は、インターネットの接続自体ができません。
つまり、この記事が読めないということですね(笑)


さて、わたしのいる業界にとっては切実な問題のこのIPv6の問題。
大事無く24時間過ぎれば良いのですが。
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2011年6月7日火曜日

iCloudとiTunes Matchが与える日本の音楽業界へのインパクト

TANAKA Kohji です。
日本時間の本日未明より、WWDC2011が開催されています。
昨日の記事でもお伝えした通り、今回の目玉はMac OS X LionとiOS5およびiCloudです。
前者2つが既存OSのアップグレード版である一方で、iCloudは謎でした。
今回はまずiCloudについて。

WWDC2011初日の模様はこちらが参考になります。

iCloudは簡単に言うと次のようなもの

  • PC(windows) / Mac / iOSでバイス(iPhone/iPad等)のデバイス内のデータを自動的に同期する
  • 同期はUSB等のケーブルではなく、インターネット回線を使用する
  • 同期されるのは、アプリおよびそのデータ
  • 無料
今日、わたしたちは、複数のツールを使用することが多くなりました。
当ブログでもさんざんとりあげていますが、たとえばメールで、PCとスマートフォンでメールを一元管理するなど『同期』に対するニーズは増すばかり。
他にも複数PCでのドキュメント共有としてDropboxを使用したり、Google ドキュメントを使用したりと、手間なくいつでもどこでも同じ環境で仕事ができるということが求められています。

万が一PCがクラッシュした場合でも一瞬で復活するために、クラウド化することの利点は繰り返し述べてまいりました。

Appleは、それをひとまわり大きな規模でやってしまおうという発想で、iCloudというサービスをリリースするようです。

iCloudを利用すると、たとえば、以下のようなことが期待できます。
  • iPadで買ったアプリが、自動的にiPhoneにインストールされている
  • iPhoneで入力したカレンダーの予定は、Macでも確認できる
  • Macで作成したKeyNoteのプレゼンテーションが、iPadやiPhoneで披露できる
  • iPhone で撮った写真やビデオはiPad / PC / Mac にも自動で転送・同期
    • PC / Mac上ではずっと、iCloud上では30日間保存。iOSデバイスに維持したい場合はアルバムを作成。
これらがすべて、ユーザーが同期に対する作業を必要とせずに行われます。

ちょうど、Dropboxが自動的にファイルを各PCで使えるようになるように。


さて、このiCloud。
音楽についても当然利用できる訳です。

MacやPCのiTunesで買った音楽が、自動的にiPhoneやiPad、iPod touchに転送されます。(転送という言い方が適しているかは分かりませんが)
デバイスは最大10台まで。
無料ですよ。

たとえば新しくiPod touch を買ったら、すでに購入済みのアイテムをすべてダウンロードすることができるのです。母艦PC無しに。(iOS5で母艦PCは晴れて不要になりました)
バックアップとかそういう概念すら考えなくて良いのです。

これこそがクラウドの恩恵でしょう。

そして One more thing は、 iTunes Match です。
このサービスはすごい。
すでに手持ちのCDをiTunesにRippingしたものも多くあると思います。
それらは、iTunes Store から買った曲として扱うというのです!
つまり、上述のiCloudの機能が使えるということ。
しかも音源は256kbps AAC DRM-freeです!
DRM-Freeeeeeeeなんです。
このサービスは有料です。が、なんと破格の24.99ドル/年。

この価格で音楽業界を説得したというのは、さすがAppleですね。iTunes(iPod)の成功がなければこれはあり得ません。


さてさて。
実は本題はこれから。

これらが日本の音楽業界に与えるインパクトはいかほどかと。

まず間違いなく、日本では、まったく同様のサービスとなるかどうかは未知数でしょう。

音楽業界は、DRMという選択をとってきました。
現状のDRMがいかに時代に合っていないかは、この記事がもっとも良く理解できます。
DRMがかかっていて一番困るのは、違法コピーを利用しているユーザじゃなくて、違法コピーをせずにお金をはらってくれる大切なお客様だ。一番、コンテンツには、お金を払いたいと思ってくれているお客に、お金を払ってないユーザよりも質の悪い商品を売りつけているのがいまのコンテンツ業界だ。
なぜなのかは記事を読んでいただくとして。

コンテンツがデジタル化した今日、著作権をはじめとした各種権利の守り方というのは、変わらなければなりません。

Appleの出した答えが、もっとも音楽業界をうるわせるかどうかは分かりませんが。
それでもひとつ言えることは。
ユーザーにとっての利便性は、非常に高まるということです。

音楽をパッケージ化して「商品」として物流をさせていた時代は、ひとつの区切りを迎えています。

「すべてはサービスへ」
音楽業界もその方向へ向かうのは、ゆるがないような気がします。
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2011年6月6日月曜日

WWDC2011 Apple世界開発者会議2011

TANAKA Kohji です。
いよいよ、AppleのWWDC(Worldwide Developers Conference) 2011 が開催されます。

今年は異例の、事前発表。
目玉は、次期iPhone/iPadのOSとなるiOS5と、Mac OS X のメジャーアップデート Mac OS X Lion です。

iPhone 5 の発売が秋と言われるなか、はやくもiOS5。
そして、インターフェイスが劇的に変わると言われているMac OS X Lion。

特に後者は、昨秋の発表から、満を持しての登場です。
MacBook Air の小リニューアルもあると言われ、期待は高まるばかりです。

残念ながら日本では、深夜に行われることとなり、見たくても見られない方もいるでしょう。
とはいえ毎回わくわくさせるプレゼンとサプライズな発表があるWWDCですから、見逃さない訳にはいきませんよねえ。
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2011年6月5日日曜日

なぜ教えることが難しいのか

TANAKA Kohji です。
人に物を教えるということについては、学生時代にさんざん考えてきました。
どうやって教えるべきかを。

その経験があって、社会人となっても、しばらくは人に物を教えることに戸惑うことはなかったのですが。

最近、パソコンのことやインターネット上のさまざまなサービスについてなど、人に何かを教えることが増えてきました。
もちろん仕事ではなく

最近、これらのことを教えることの難しさは何故なのかを考えるのですが。

ちょっと脱線して昔話を。

社会に出て数年後、まだインターネット等が活用し尽くされてなかったころ。
私はエクセルVBAというプログラミング言語を独学で勉強しました。

プログラミングをするのは小学生の頃BASICというのをちょっとやった程度でそれ以来。

今考えても良くやったなと思うくらい、短期間で多くのことを勉強しました。
分厚い本も何冊か読み込みました。(覚えてからを入れると両手で足りませんが)

そのときの業務には余すところなく発揮し、頼まれてもいないツールをいくつも作ったものです。
当時提供していたサービスにも使われるようなものも作りだし、今でもその10年ちかく前に作ったプログラムが使われていると知りのけぞりましたが。

そんな当時。
エクセルのあるシートに「便利な印刷ボタンを付けたいからやり方を教えてくれ」といわれました。
機能自体はさほど難しくはなかったのですが、便利なというのがくせもので、教えれば1時間はかかる内容で、さすがに業務の合間に教えられるものではありません。
仕方がないのでいつも席に置いていた書籍を渡し、その機能に近いサンプルが載っている箇所を教えてあげました。
すると彼は、ケチとでも言わんばかりに、去っていったのです。
どうやら、丁寧に手取り足取り教えてもらえるとおもっていたようです。


話を戻して。

さて、プログラムに限らず、パソコン操作等々を教える機会がありますが。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」と言われますが、何かを教えるときも似ていると思います。

  1. その人の今の習得状況を確認し、何を教えるべきか決める
  2. やってみせる
  3. させてみる
  4. 褒めてあげて、これから何をするべきかを伝える
という4つのステップがあったとして。

まず、1がすこぶる難しい。
「○○について知ってますか?」と言っても的確な答えが返ってこないのです。
すなわち、知っていても「知らない」と言い、知らなくても「知ってます」と言ったりする。

前者は「自分の知らないことがたくさんあるかも知れないから、知らないと言っておこう」という心理が働き、後者は「知らないと思われると恥ずかしいから、知ってると言っておこう」という心理が働いていたりします。他の理由もありますが。

その方の普段の使い方を見ていれば、何を教えるべきか、どう伝えるべきかは、迷うことはありません。
しかし、それができない状況で、聞いても的確な回答が得られなければ、どうしても手探りとなります。

そして、2も難しい。
その方のパソコンを使って作業ができるのであればまだ良い方で、口だけで伝えるケースも良くあります。
運良くやってみせられたとしても、基本操作をしているだけでも、その方にとっては「速すぎてよく分からなかった」となったりするのです。

3については。
得てして「教えてほしいこと」は、その人のレベルにあっていないことが多く、もっと利用時間を増やして、基本的なことに慣れる時間が必要だったりします。
そして、それらがままならない人の操作を見ているだけでもどかしいのです。
自分なら3秒で終わることが3分かかってたりするのですから。

最後に、以上の状況から、4が難しくなります。
「褒めるところが分からない」のです。はい、トレーナー失格の発言ですが(笑)

まあ冗談はさておき。
インターネット上で何かを質問すると、人によっては「冷たい教えられ方」に落ち込むようです。
その人にとっては「教えてもらって当然」であり「どうせなら優しく教えてほしい」と思っていることでしょう。
しかし違うのです。
しかし違うのです。

重要なことなので2度言いました。(笑)

その人の現状が伝わらない以上、的確な答えはもらえないのです。
そして、回答している側も、回答が的確かどうかが分からないのです。

さらに上述の昔話のような誤解もあります。
その人が思っているほど簡単なことではないかもしれません。

最終的に「自分で調べないと、自分にあった回答は見つからない」のです。
その調べるためのヒントが得られれば、大抵の場合は充分です。
なぜならそのヒントを見つけるまでが、一番時間を要するのですから。

教えてもらって「教え方が悪いなあ」と思ったら、まず自身のレベル不足の可能性が高いです。
謙虚に自身のレベルアップに努めましょう。

教えてる人も、そうしてきたのですから。
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2011年6月4日土曜日

ツールを「使いこなそう」とするなかれ

TANAKA Kohji です。
「最近『○○』使い始めました。まだ使いこなせてないですけど」という話を良く聞きますよね。
『○○』には、スマートフォンだったり、facebookだったり、いろいろありますが。

この使いこなすって何だろう、というお話。

おそらく表現としては「まだいろいろな機能があるけど分かってない」とか「少しの機能しか使ってない」ということでしょう。
「『使っている』と表現するのはおこがましいので」という感じでしょうか。

さて。
では、あなたが使いこなしているツールって何でしょう?

たとえば私は、おそらくあなたよりも多くのエクセルの機能を知っていますし使っています。(最近はエクセル自体使っていませんが(笑))

では、あなたは、「エクセルを使いこなせていない」と言いますか?
多くの方は言わないと思います。(たとえ思っていても口には出さないでしょう)

おなじことをエクセルではなくパソコンに置き換えましょう。

「パソコンの機能を少ししか使っていないし、、、使いこなしてはいないです」
とは、、、なりませんよね?あまり。

ここで使いこなしていないをふたつに分けます。

  1. 自分が使っているよりも多くの機能があることを知っているが、それらを使っていない
  2. 自分が使っている以外の機能があることを、そもそも知らない
上記の二つを分けているのは、単に「機能を知っているかどうか」な訳です。
利用している機能の多少ではないですね。

あなたが「使いこなしていない」と言うときは、前者のときだけです。
後者のケースでは「使いこなせていませんが」と言うことはありませんし、たとえ新しい機能を知っても「今まで使いこなせてなかったんだ」と嘆く人もいないでしょう。

使いたい機能だけ、使っていれば良いのです。
決して使いこなそうとするなかれ。

「そういえば、どこかに○○のやり方が書いてあったなあ」とかいうときに、必要に応じて、都度調べる
それだけです。

最初からたくさんの機能を使うことはできませんし、使う必要がそもそもないのです。
それを卑屈になる必要もないし無理に覚えようとすることもない。

ツールは「使うもの」であって、「使われるもの」ではありません。
便利な機能を知っていても無理に使う必要はないのです。
それらの使い方をすべて覚えるのは時間の無駄と割り切りましょう。

必要なときに、徐々に。これを積み重ねるほうがはるかに重要です。

「使い始めたばかり」の人に、「まだまだ使いこなしていませんね!」と指摘する人はいませんので(笑)「使いこなせていませんが」は不要ですね。


まあ、たまに、「わたしは○○の達人でござい」という人がいて、辟易するのは確かですが、、、
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2011年6月3日金曜日

Googleドキュメントで議事録作成

TANAKA Kohji です。
先日久しぶりに、長時間のミーティングをしました。
体力がないとこういうとき辛いですが、幸い家族の協力で睡眠をたっぷりとらせてもらっているので、意識が道草することなく完走することができました。

私自身はあまり議事録を残さない方です。
議事録が必要な人数でプロジェクトを組まないようにしていますし、意識のずれは日々のコミュニケーションで修正していく方がスピードが速いことが多いです。もちろん決定事項は共有しますが、それは議事録とは別途です。

しかし。
それでも、人数が多いプロジェクトもありますし、法律で議事録作成が義務づけられているものもあります。

最近の議事録作成は、Googleドキュメントでライブコーディングというのが マイブームです。

用意するものは、インターネット回線と各自のPCだけ。
(この環境がない場合は激しくお勧めできません。とくに後者は発言しながら議事録がとれるという程度には慣れが必要です。慣れるの簡単ですが)

やり方は簡単。
まず、準備として、プロジェクトメンバーで「コレクション」を共有します。
コレクションとはGoogleドキュメントのフォルダのような機能です。
プロジェクトのドキュメントはすべてそこに入れるようにします。
事前に共有設定をしておくと、各ファイル個別で共有設定をする必要が無くなります。

次に、議事録のドキュメントを新規作成し、各メンバーに周知します。
この時点で、各メンバーは同時に、自由に、ドキュメントの編集が可能になります。

会議の前までに、アジェンダを書いておきます。

ここまで準備できていたらあとは簡単です。

会議をしながら、各自がドキュメントを編集していくだけ。
同じファイルなので、細かいニュアンスの違いも、すぐその場で修正されていきます。

この方法のメリットは

  • 事前にアジェンダを共有できる
  • 議事録作成の負担が軽減される
  • 会議後の議事録の承認ステップが不要になる
  • 会議後に議事録をシェアする必要がなく、タイムラグがない
  • 次回の会議用のドキュメントも簡単に作成・共有可能(コピーするだけ)
などなど。

とにかくお勧めです。

ちなみに、議事録作成で絶対にやってはいけないのが「その場の下っ端に議事録をとらせる」というもの。
議事録の重要性を分かっていない頭の悪い上司のやることですね(笑)
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2011年6月2日木曜日

「挑戦する前からあきらめているキミとボクの差は開く一方なんだ」

TANAKA Kohji です。
日々プログラムを書くということをしていると。
自分が短期間で多くの知識を吸収し、それが成果物となって現れていることが分かります。

これはある尊敬する方が言った言葉ですが。
人は変化を嫌う事が多い。そう、先に進む事よりも恐れる事を選ぶ。なぜなら恐れるのは簡単だからだ。特に意志も努力も必要はない。目新しい事ではないが、我々は簡単にそれを忘れてしまう。僕はこんな話を聞いた事がある。もし君が2年前に書いたコードや1年前に書いたコード、あるいは数カ月前に書いたコードを見て少しでもそれを放り出したいと思わなければ君は全く進歩していない。
※注:コード=プログラム
たった半年前に書いたコードが、自分にとって恥ずべきもので、他人に見られたくないようなものに思えてくるのです。

今日、わたしたちは、日々多くのことを吸収して生きています。
100年前と今では、その情報量の差は何倍になるか想像もつきません。

そして冒頭の言葉です。

何かを始めるときに躊躇する人がいます。
始めることで自分にとってプラスにしかならないことでも、いつまでたっても始めない人がいます。

ブラインドタッチの記事でも書きましたが、できるようになるかどうかは、その人の気持ちひとつなことが多いのです。

今なにかを始めたら。
半年後のあなたが、今のあなたに「こんな簡単なこともできなかったの?(知らなかったの?)」と言うでしょう。
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2011年6月1日水曜日

消費税率の改訂とハードコーディング

TANAKA Kohji です。
今朝の日経新聞に「消費税 13年7,8%も」という見出しがありました。
2015年度までに段階的に10%まで引き上げる方針とのこと。

昭和63年に成立した消費税法が施行されたのは、平成元年4月。
税率は3%でした。
当時、ファストフードの400円のセットが412円だったことを覚えています。

その後平成9年に、地方消費税とあわせて5%に引き上げられ、税率は今に至ります。

記事の通り2013年(平成25年)に引き上げられるとしたら、実に16年ぶりということになります。

さて。
消費税が5%に改訂があったとき、消費税率の変更を行えないPOSがあったものです。
今はそういうものはないでしょう。

消費税というと、プログラミング言語の教科書では、変数(定数)を使用する例としてよく登場します。

つまり、金額の計算のたびに、5%という数字を掛けて算出するのではなく、あらかじめ税率を設定しておくことで、何万行のプログラムでも税率改定による修正を1カ所で済まそうということです。
これをやらないと、20年前に作られたプログラム等を、いちから、見直す必要があり、それはいちから作るのと変わらない労力がかかるのです。

上記のように、後々のことを考えずに記述することをハードコーディング(Hard Cording)と言います。

ハードコーディングされたプログラムは、メンテナンス性に乏しく、何か一部を変えようとするだけで、大きな労力がかかるのです。

例えて言えば、耐震設計を偽装した建物を建てることと同一かもしれません。
外から見れば同じでも、中身はまったく異なり、サービスを運営する企業からしてみると、サービス提供をし続けることで、その費用の差が拡大していきます。
ハードコーディングはその最たる例です。

これは「作ったらおしまい」という悪しき文化が、発注側受注側双方に存在するからに他なりません。

以前から今後はソフトウェアの重要性が高まるという話をしています(1,2)が、ソフトウェアの開発費用を単純に「イニシャルコストが高い安い」で考えると、間違いなく失敗します。

ではどうするのか。
そのヒントは、サービスは継続して提供されるという点に隠されているのです。
日本の開発スタイルもいずれは変化することでしょう。
経営者はそのことに気づいていなくてはなりません。
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