2010年8月19日木曜日

Skypeは電話に変わるのか

TANAKA Kohji です。
SkypeがIPOするという話が出てきました。

Skypeといえば、聞いたことがない人は少ないでしょう、インターネット回線を利用した電話を無料で提供しているサービスです。
現状有料のサービスは、固定電話や携帯電話への通話にたいする料金収入が主です。

無料で電話ができるということで、あまりインターネットに詳しくない人でも、一度はその名を耳にしたことがあると思います。
事実、わたしの母も、ほとんど電話を使わないというのに、スカイプについて教えてくれと尋ねてきたことがあります。

固定電話にさえかけなければ無料で通話ができる良いサービスです。
わたしもクライアントとの連絡に、しばしば利用してます。
電話しながらサポートすることも多く、その場合いきおい長電話となってしまうため、Skypeのようなサービスは非常にありがたいものです。

しかし。
Skypeはインターネットができるハードウェアが必須です。
概ねパソコンでしょう。
最近はiPhoneアプリもありますので、スマートフォンでも利用できます。

しかし。
AppleがiPhone4にFaceTimeというTV通話可能なアプリを搭載してきました。
これはSkypeにとって、大きなライバルだと思います。

Skypeのように、インターネット回線を利用した通話サービスは数多あります。
メッセンジャー系のソフトは、ほぼ通話も対応していますので、Skypeほど高品質ではないものの、同等のことはできるのです。

では、FaceTimeもそのひとつなのでしょうか?
答えはNoだと思います。

FaceTimeの強みは、まさにAppleの戦略そのものである、ハードウェアと対になって提供されるアプリケーションであるというところが、Skypeをはじめとしたその他のサービスと一線を画す点です。

FaceTimeを本格的に普及させようと思ったら、TV等の家電に搭載するのではないかという予想は、先に記した通りです。
そうなった場合、もはやSkype等に勝ち目はないでしょう。

そうなる前に、IPOを果たして、次の一手を打ってくるというのが、わたしの個人的な予想です。
SkypeがFaceTimeに勝つ要素があるとすれば、それは、OSフリーということです。
Android他のOSに載せやすいのは、あきらかにSkypeでしょう。

さてさて、PC to PCではない、インターネット通話のサービスは、果たしてどちらが制するのか。
非常に興味深いところですね。
いずれにせよ、ライフスタイルのみならず、ビジネスツールとして活用されるのは間違いないことです。
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